カーボンリムのホイールとは?
ロードバイクに乗っていると「カーボンリム」のホイールを目にすることも多いです。ロードバイクに乗っている方と話をしているときにもカーボンリムホイールという言葉をよく耳にする方も多いのではないのでしょうか? まずはカーボンリムのホイールとはどういうものかという説明をしていきます。
「カーボンリム」はリム(外周部)がカーボンでできている
カーボンリムのホイールは言葉そのままの意味で、ホイールのリム部分がカーボンで作られています。リムとはホイールの外周部のことで、ホイール外周部が全てカーボン素材です。逆にリム以外のスポークなどは、鉄などのその他の素材で作られていることが多いです。
リムハイトの高さを変えられるようになった
カーボンリムのホイールが開発されるまでは、アルミなどの金属がリムの素材として用いられることがほとんどでした。それらのホイールはリムハイトの高さが低いです。しかし、成型の自由度が高く、素材自体の重量も軽いカーボンでリムを作れるようになったことで、リムハイトの高い「ディープリムホイール」が開発されました。ディープリムホイールは昨今のロードバイクには欠かせないホイールになっています。
カーボンリムの種類
カーボンでリム部分を作ったホイールがカーボンリムホイールだということは分かっていただけたと思います。そのカーボンリムのホイールにも種類があります。次は、そのカーボンリムの種類について解説します。
カーボンリムの種類①リム幅
一つ目の種類はホイールのリム幅の違いです。ホイールのリム幅にはさまざまな規格があります。最近では乗り心地と路面が良くなり、摩擦抵抗が低くなるとの理由で、太めのリム幅が主流になりつつあります。リム幅が異なることで、装着できるタイヤの太さが変わったり、乗り心地が変化していきます。
カーボンリムの種類②カーボン素材
二つ目のカーボンリムの種類はカーボン素材の違いによるものです。ひとくくりにカーボンといっても、炭素繊維の編みこみ方や原料の違いなどで重量や強度が異なります。ホイールは路面からの振動に耐えたり、乗り手の体重を支えたりしなければいけないので、強度が求められます。しかし、高性能なカーボン素材は少ない量のカーボンで十分な強度が得られます。そこでホイールの重量差が生まれます。
カーボンリムホイールのメリット
プロのロードレースなどではカーボンリムホイールを用いることが多いです。では、そのようにカーボンリムホイールを使うメリットはどのようなものなのでしょうか? カーボンリムホイールを使うメリットのご紹介をします。
カーボンリムのメリット①軽い
まず一つ目のカーボンリムのメリットは、ホイールの重量が軽くなるということです。ホイールの軽さは漕ぎだしの軽さや、速くヒルクライムで登れるようになることに直結します。また、ホイールは常に回転しており、その回転物の一番外周にあたるリム部分を軽くすることは、フレームなどを軽くするよりも効果が何倍も大きくなります。実際にカーボンリムホイールを使ってみると、軽さを一番体感しやすいでしょう。
カーボンリムのメリット②空力効果が高い
カーボンリムホイールを使用する上での二つ目のメリットは、空気抵抗が少ないということです。カーボンリムホイールでリムハイトが高いものは空力性能も向上します。リムハイトが高くなればなるほど空力性能は高くなります。空気抵抗が少なくなれば、レースではもちろん有効ですが、ロングライドでも同じ力で長い距離を進めるようにもなります。
メリット③乗り心地がよくなる
カーボンリムホイールを使ったときの三つ目のメリットは、乗り心地がよくなることです。これは素材に用いられているカーボン自体が、振動吸収性が高いという特徴があることに由来しています。アルミリムのホイールなどに比べれば、同じ路面状況でもカーボンリムの方が乗り心地はよくなり、不要なストレスも軽減できるでしょう。
続いて、カーボンリムホイールのデメリットを紹介!