クローザープラスとは?
クローザープラスは、パナレーサーから販売されているロードバイク用のタイヤです。「軽い走りをもっと気軽に」をコンセプトに開発された「クローザー」を耐貫通パンクベルトの「PRベルト」で強化し、軽さと耐パンク性能がバランスよく高められています。ロードバイク用と謳っていますが、もちろんクロスバイクなどのスポーツバイクでの使用もOKです。
クローザープラスのメリット
メリット① 低価格である
スポーツバイクのタイヤとなると、高いものでは10万円を超えるものもあります。普及価格帯としても、1本1万円超は珍しくありません。そんな中、クローザープラスは2,000円台、前後併せて5,000円程度で手に入れることができます。もちろん探せばもっと安いものもありますが、よく知られた国産タイヤメーカーの製品がこの価格で手に入るという点も高評価の理由のひとつです。
メリット② 重量が軽い
重量が軽い点も評価が高い理由のひとつです。高価なタイヤは重量が軽いのですが、安価なタイヤは重いのが一般的、つまり、タイヤの重量と価格は反比例しています。しかし、クローザープラスは700×25Cで220g、700×20Cなら190gと、重量が軽いのに安いという点も特筆すべきです。タイヤが軽ければ車重も軽くなるのは当然ですよね。ロードバイクやクロスバイクにおいて、車重が軽いことは高パフォーマンスを得るための最重要ポイントのひとつです。
メリット③ 走りがいい
重量が軽いと、走りのパフォーマンスをアップすることができます。クローザープラスはスリックタイヤなので、さらに走りがスムーズに感じられるはずです。スリックタイヤは転がり係数が低いので、小さな力でもスムーズに自転車を漕ぐことが可能となります。これは、特に発進時やヒルクライムなどの登坂時により感じることができるでしょう。また、クイックなハンドリングも期待できます。
メリット④ 色のバリエーションが豊富
黒一色のタイヤが大半を占める中、クローザープラスはタイヤサイドラインのカラーバリエーションが黒、青、赤、黄、白の4色と豊富です。フレームの色とあわせたり、ウェアをタイヤカラーとコーディネイトしたりといった楽しみ方ができるのもメリットのひとつではないでしょうか。
メリット⑤ シチュエーションを選ばない
クローザープラスのサイズは、23C、25C、28Cの3種類があるので、ほとんどのロードバイクやクロスバイクの使用に応えられます。使用用途も、週末のライドやツーリング、またポタリング、さらには通勤や通学など、いかなるシーンでも利用できます。ただし、ハイエンドモデルではなくミドルクラスモデルなので、レースに出場するには役不足は否めないでしょう。
クローザープラスのメリット
- 低価格
- 重量が軽い
- 走りがいい
- カラーバリエーションが楽しめる
- シチューションを選ばない
クローザープラスのデメリット
クローザープラスにはいろいろなメリットがあるのはわかりましたが、では、デメリットはないのでしょうか。
デメリット① 耐久性が低い
ママチャリのタイヤ交換時期
ママチャリなどのシティサイクルで、雨風にさらされ劣化したので使い物にならなくなりタイヤを交換したという人は少なくなくても、すり減りが理由でタイヤの交換をしたという人は珍しいでしょう。タイヤの交換が必要になる前にフレームやさまざまなパーツがダメになって、自転車ごと乗り換えるというケースのほうが多く見受けられます。
クローザーバイクのタイヤ交換時期
ロードバイクの場合、すり減りによるタイヤ交換はまったく特別なものではありません。ロードバイクでは、1度のライドで走る距離が100㎞というのはさほど珍しくなく、中にはひと月に1,000㎞以上走る人も少なくありません。走行距離に応じてタイヤのすり減りも大きくなるために、タイヤ交換の機会も増えます。1年以内で新しいタイヤに交換するケースも少なくないのです。
タイヤ交換時期は短め
スポーツバイク用のタイヤの交換時期は、使用期間でなく走行距離によります。ほとんどのメーカーにおいて、スポーツバイク用タイヤの寿命は3,000~5,000㎞としており、前輪より後輪のほうが早くすり減ります。クローザープラスの場合は、これより短くて後輪で2,000~3,000㎞程度、前輪でも4,000~5,000㎞でかなりすり減りが激しくなります。
つまり耐久性は低い
もちろん、どんな状況で走ることが多いか、保管場所はどこか、またライダーの走り方や体重など、タイヤの消耗に与える影響は多岐にわたります。さらに23C、25C、28Cとタイヤの太さでも差は生じますが、クローザープラスの耐久性は他のタイヤに比べると相対的に低めといえます。
デメリット② パンクの可能性が大
先に、クローザープラスは軽さと耐パンク性をバランスよく高めたモデルと紹介しましたが、耐パンク性についてはスリックタイヤという点がネックとなります。クローザープラス以外にも、溝のないモデルのタイヤは各メーカーから販売されており、それらと比較すると耐パンク性能は優れているかもしれません。しかし、やはり耐久性の高い溝アリのタイヤと比べると、スリックタイヤはパンクの可能性が大きくなってしまうのは仕方ないことなのです。
デメリット③ 雨の日は危険
タイヤに溝がないのでスリップの危険性が大きいことから、やはり雨中の走行や濡れた路面を走るのには向いていないといえます。したがって、通勤や通学などで雨にもかかわらず毎日乗らなければならない状況の自転車への装着は、実はあまりおすすめできません。
デメリット④ 乗り心地が硬い
スポーツバイクのタイヤとしてはさほどではありませんが、メーカーでは一般の自転車のタイヤよりも高めの空気圧を推奨しています。空気圧が高くなると乗り心地が硬くなるので、普段使いにはゴツゴツしすぎると感じる人もいるでしょう。
デメリット⑤ 推奨空気圧を入れるのが面倒
高めの推奨空気圧を維持するためには、頻繁に空気を入れる必要があります。通勤や通学などで毎日自転車に乗る人やメンテナンスは嫌いといった人なら、面倒に感じるかもしれませんね。
クローザープラスのデメリット
- 耐久性が低め
- パンクの可能性が大きい
- 濡れた路面で滑りやすい
- 乗り心地が硬い
- 空気を頻繁に入れなければならない
次のページでは、クローザープラスのインプレをみていこう!