チューブレスレディとは
チューブレスレディとは、シーラントを使用して密閉し、空気圧を保つ仕組みをもったチューブレスタイヤのことです。チューブレスという言葉を聞いたことがある人は多いかと思いますが、チューブレスレディは、まだまだ知名度は高くありません。チューブレスタイヤは、その名の通りにタイヤのチューブをなくし、パンクしにくくしたタイヤのことで、チューブレスレディもタイヤのチューブがありません。この2つの違いを説明していきます。
チューブレスレディとチューブレスタイヤの違い
チューブレスレディとチューブレスタイヤの違いは、シーラントというパンク防止剤が使用されるかどうか、という点が最も大きな違いです。シーラントは、ホイールとタイヤの間の細い溝を埋めてくれるので、チューブなしで使用できる仕組みになっています。チューブレスタイヤでは、シーラントなしで空気が密閉されます。一方のチューブレスレディでは、シーラントを使用することで密閉し、空気圧を保つ仕組みです。
シーラントを使用することで、タイヤを薄くできる
- シーラントを使わない場合、パンクを防ぐためにタイヤの表面を厚くする必要がありましたが、シーラントを使うことで、タイヤを薄くすることができ、軽量化が望めます。
チューブレスレディの仕組み
チューブレスレディに使われるシーラントとは、簡単に言えば、ボンドのようなもので、タイヤの内側にシーラントを塗り広げることで、タイヤの内側をコーティングする仕組みになっています。リムテープがスポーク孔を防ぐだけだったのに対して、シーラントは空気の穴も防ぎ、タイヤの外に空気が漏れだすのを防ぐ仕組みです。
チューブレスレディのメリット
チューブレスレディは、ただのチューブレスタイヤより進化しています。パンクしにくい以外の特徴もあるチューブレスレディのメリットを紹介していきます。
メリット①リムが必要なくなる
チューブをなくすことで、リムが必要なくなります。タイヤのスポークを通す穴に引っ掛かってチューブが破れることを防ぐガードの役目をしてくれるのがリムなのですが、リムは経年劣化で剥がれてきたり、交換するのもかなりの手間です。そのリムが必要なくなり、パンクしにくくなるのは画期的です。
メリット②タイヤのグリップ力があがる
チューブをなくすことで、タイヤの空気圧が少なくても、パンクしにくい状態になります。タイヤの空気圧が少ないと、その分タイヤが地面に接する面積が広くなり、タイヤのグリップ力が上がります。
メリット③軽量化
チューブが必要なくなるので、その分だけ軽量になります。また、タイヤ自体も薄くすることができるので、かなりの軽量化が望める上にしなりもでます。ロードバイクのタイヤとしてもうれしいメリットです。
メリット④抵抗の軽減
チューブを使用しないことにより、タイヤとチューブ間で発生する摩擦がなくなり、よりスムーズにタイヤが走り、快適なライドにつながります。
チューブレスレディのデメリット
パンクしにくく、メリットがたくさんあるチューブレスレディですが、デメリットもあります。
デメリット①お金がかかる
普通のタイヤからチューブレスレディに交換する際には、タイヤやホイールなどタイヤ関連の一式を交換する必要があります。また、特殊な構造なので、普通のタイヤと比べて高価です。
デメリット②手間がかかる
普通の自転車のパンク修理の際にはないシーラントを塗るという作業が必要です。満遍なくシーラントをいきわたらせることはコツがいるので手間がかかります。
チューブレスレディに適した自転車
ロードバイクは、道路との摩擦抵抗を減らすため、接地面積は少ない方がよいのですが、ロードバイクはタイヤが細いため、通常のタイヤではパンクしやすく、パンクしにくいチューブレスレディは向いています。また、チューブレスタイヤと違い、軽量化されているのもプラスポイントです。悪路を走るマウンテンバイクなどは、接地面積を求めるため、チューブレスタイヤ向きの自転車といえます。
チューブレスレディにするために必要なもの
チューブレスレディは、かなり特殊なタイヤなので、チューブレスレディに対応しているものに、全て交換する必要があります。
必要なもの①チューブレス対応ホイール
DT SWISS(DTスイス) PR 1600 スプライン 23 Spline 700C チューブレスレディ対応ホイール シマノ用 前後セット
参考価格: 68,640円
ホイールの交換は、自転車での走りに直結するため、費用対効果が抜群です。ホイールはいいものを選びましょう。チューブレスレディ対応のホイールでも、スポークの穴がふさがっていないタイプのものもあり、その場合はチューブレスレープを貼る必要があるので、注意してください。手間が増えるので、できれば、リムテープが必要でないホイールを選びたいですね。
必要なもの②チューブレスレディタイヤ
ビットリア(Vittoria) 自転車 タイヤ クリンチャー/チューブレスレディ(TLR) コルサ G2.0 [corsa G2.0] グラフェン ロード サイクリング ツーリング レース
タイヤもチューブレスレディ専用のものが必要です。ただのチューブレスタイヤや、クリンチャータイヤでは、規格が違うので、使えません。
必要なもの③チューブレスバルブ
バルブもチューブレスレディ専用のものがあります。チューブレスレディのバルブは特殊で、手でしめることができます。ただし、器具を使ってしめると、バルブ穴を突き抜けてしまうことがあるの注意しましょう。
必要なもの④チューブレスリムテープ
これは、ホイールによって必要な場合があります。チューブレス対応のホイールでも、リムテープが必要な場合は、揃えておきましょう。リムテープが必要な場合は、バンドタイプではなく、テープタイプのものを購入し、二重で巻いておくと、より強度がましてパンクしにくくなります。
必要なもの⑤シーラント
シーラントは、自分でパンク修理をしたりするときにも必要になるアイテムです。
続いて、おすすめのチューブレスレディのタイヤを紹介!