自転車の「トライアル」とは?その概要と始め方や練習方法を解説!

自転車の「トライアル」とは?その概要と始め方や練習方法を解説!

「トライアル」という自転車競技をご存知でしょうか。馴染みがないという人も少なくありませんが、世界各地でワールドカップが開催されるほど人気の高い自転車競技です。ここでは概要や始め方、練習方法などを解説しながらトライアルの魅力を紹介していきましょう。

記事の目次

  1. 1.トライアルとは
  2. 2.トライアルの概要やルール
  3. 3.トライアルの始め方
  4. 4.トライアル用の自転車の特徴
  5. 5.トライアル用自転車の選び方
  6. 6.トライアルの練習方法
  7. 7.まとめ

トライアルとは

https://www.uci.org/trials/about-trials

スピードやタイムを争わない自転車競技

トライアルは自転車競技のひとつです。しかし、一般的な自転車競技と大きく異なるのは、スピードやタイムを競うものではないという点です。岩や丸太、丘や傾斜などの障害物の配置されたコースを、いかに足をついたり転倒しないように注意して自転車で走行できるかを競うのがトライアルなのです。

ヨーロッパで人気

トライアルの起源はオートバイの「モトトライアル」を子どもたちが自転車で真似ていたことで、スペインが発祥とされています。特にヨーロッパで人気が高い自転車競技ですが、日本でも「JBTA」(日本自転車トライアル協会)という団体があり、各都道府県で競技会が実施されているほか「全日本トライアル選手権」も年に1度開催されています。

日本人選手も活躍している

http://jbta.jpn.org/about_trial/_about.htm

ヨーロッパを中心に盛り上がりをみせるトライアルですが、世界レベルのイベントにおいて、多くの日本人が優秀な成績を収めています。トライアルでは身体能力が求められるのは当然ですが、繊細な自転車コントロールやバランスといった能力も非常に重要なので、欧米人と比較して体格で劣る日本人でも十分に渡り合えることが可能なのです。

「魅せる」自転車競技

トライアルでは、バランスを取るなどの「静」の要素と高いジャンプやアクロバティックな自転車の動きなどの「動」要素の組み合わせによって、単に「競技」だけでなく「ショー」としての要素も持ち合わせています。さまざまな大会やイベントにおいては「魅せる」競技として人気を博しています。

トライアルの概要やルール

http://jbta.jpn.org/about_trial/_about.htm

自転車のトライアルの基本ルールは「岩場などの障害物を組み合わせた指定コースを転倒したり足をつかないように完走する」ことですが、もう少し概要と併せて詳しく紹介しましょう。

セクションには障害物がある

走行するコースは「セクション」と呼ばれます。障害物が設置されたセクションの全長は50~100m程度とコンパクトです。セクションは複数用意され、競技ではそのうち5~10個のセクションを2~3周します。トライアルはタイムやスピードを競うものではないのですが、各セクションにおいて走行の制限時間は2分と定められています。

減点の対象はいろいろ

http://jbta.jpn.org/about_trial/_about.htm

2分以内にセクションを完走できなかったなら、完走し終えるまでの時間10秒ごとに1点が減点されます。また、片足を地面や障害物に1回つけると1点、2回なら2点、さらに自転車のタイヤ以外の部分の接触も1点、転倒やコースアウトは5点が減点されます。

いかに減点されずに完走するかが重要

セクション1つに対しての最大点数は5点までで、途中で減点が5点に達すればそのセクションでは退場となってしまいます。定められたセクション数を走り終えて、減点数が最も少ない人が勝利するというのがルール概要です。つまり、いかに減点されるのを抑えて走行ができるかが大きなポイントというわけです。

入門はいくつからでもOK

http://jbta.jpn.org/about_trial/_about.htm

公式競技へは9歳以上から出場することができます。年齢の上限はありませんから、50、60歳になってから入門する人も少なくありません。誰でも、いくつからでも入門して始めることができるのも、トライアルのおすすめポイントなのです。

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トライアルの始め方

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