トライアルの始め方
トライアルの始め方に決まりはあるの?
トライアルの始め方に、特に決まりはありません。年齢も9歳以上からなら競技に参加できますし、参加しないならそれ以下でも問題ないので、いくつからでも開始することができます。ただし、始めるにあたって必要となるものがあります。
ヘルメットは必需品
そのひとつがヘルメットです。競技に参加するなら必ず着用するように定められていますし、競技に参加しなくても、安全面から着用することを強くおすすめします。服装は長そででも半そででも、また長ズボンでも半ズボンでも適していれば問題ありません。
ヘルメット以外のおすすめ品
靴も頑丈であれば決まったものはありませんが、すね、背中などのプロテクターや手袋の装着は推奨されています。競技大会に出場しなかったとしても、トライアルを始めるなら、安全のためにヘルメットやプロテクター、手袋は用意しておくことをおすすめします。
トライアル用の自転車の特徴
トライアルは、BMXという自転車競技と混同されることも少なくありません。使用する自転車も見た目がよく似ていますが、BMX用自転車とは異なる部分もたくさんあります。
特徴①サドルがない
トライアル用の自転車の最も特徴的な点は、サドルがないことでしょう。競技中にサドルに座ることはないうえ、少しでも軽量化を図るためにサドルは不要というわけです。
特徴②ホイールの大きさは3種類
ホイールサイズは、26インチ、24インチ、20インチの3種類が一般的です。どのサイズにするかは、競技者の体格や好みで選ぶことができます。ただし、20インチホイールでは、フロントは20インチなのに対して、リアは19インチと前後でサイズが異なる仕様となっています。
特徴③ブレーキは2種類
トライアルにおいては安全にしっかり停まることが求められるため、ブレーキは非常に重要です。使われるブレーキはリムブレーキとディスクブレーキがあり、いずれも油圧式というのが特徴的です。油圧リムブレーキは26インチで、油圧ディスクブレーキは20インチで使用されるケースが多く見られます。
特徴④変速はシングルスピード
以前は変速機とギアの装着がありましたが、今では軽量化のためにこれらが取り付けられることはなく、シングルギアのみとなっています。ギアも軽量化を求めて極限まで小さいうえに、ギア比も低く設定され低速走行に向いたものとなっています。
その他の特徴
競技中にクランク周りが障害物と干渉しないようにボトムブラケットの位置が高い、乗車中に体を大きく動かせるようにステムが長くなっていたりハンドルが前方にセッティングされている、といった点もトライアル用自転車の特徴です。
トライアル用自転車の選び方
トライアルを始めるにあたっては、トライアル用の自転車が必要となります。ただし、どの程度までトライアルを追求するかによって選ぶ自転車が異なってきます。トライアルを始める目的にあった自転車の選び方を紹介しましょう。
目的①トライアル競技に参加したい
競技に参加することが目的なら、やはりトライアル専用車がおすすめです。特に、上位入賞などを目指すなら必須といってもいいでしょう。MTBバイクなどで参加することもできますが、上達するにつれてトライアル専用車のメリットに気付くに違いありません。また上級者の多くは専用車に乗っており、テクニックはもちろんですが、機材の差の大きさを認識するでしょう。
目的②手軽にトライアルを楽しみたい
競技に参加するのではなく、山中やちょっとしたオブジェなどを利用してトライアルを楽しみたいのであれば、リジットのMTBがいいでしょう。トライアル専用車と違い、普通の自転車とさほど違わないので違和感なく乗ることができるはずです。初心者クラスの競技大会なら、専用車でなくとも技術力でカバーすることも可能ですよ。
目的③ストリートライディングを楽しみたい
スケートパークで走ったり、ストリートライディングでテクニックを駆使したいという人なら、ストリートトライアル自転車がおすすめです。ストリートトライアルでは、構造のシンプルさや強度が求められます。ストリートトライアル自転車は、トライアル専用車やMTBよりシンプルな構造で強度が高い点が大きなメリットとなります。
扱うメーカーやモデルが少ない
海外、特に欧州では人気が高くいろいろなメーカーからトライアル用自転車が販売されています。しかし、日本ではまだまだ人気どころか認知度さえ高くないこともあってか、トライアル自転車を販売するショップは決して多くはなく、扱っているメーカーやモデルも限定されているという現状は認識しておくべきでしょう
http://jbta.jpn.org/about_trial/_about.htm