バイクパッキングの取り付け方と注意点
バイクパッキングの取り付け方はさほど難しくありません。慣れれば数分で完了しますし、はじめての場合でもさほど時間は掛からないでしょう。とはいえ、やはり注意すべき点や抑えるべきポイントを知っておくことで、さらに要領よく準備ができるはずです。
取付方法と注意点① ワイヤーの巻き込みに注意
ほとんどのバイクパッキングの固定は、面ファスナーで行います。したがって、取り付けはフレームに面ファスナーを巻き付けて締めるだけと簡単です。ただ、特にフレームバッグの取り付けの際にブレーキワイヤーやシフトワイヤーを巻き込まないように注意しましょう。最近は内装式のワイヤーのロードバイクが多くなっているのでさほどではありませんが、外装式では入念なチェックが必要です。
取付方法と注意点② ライド前にはテスト走行を
取り付けの際は、しっかり面ファスナーで固定しなければなりません。2枚の面ファスナーの両方がきちんと合わさっているか、斜めに固定されていないか、面ファスナーの取り付けしろが足りているかといった点を確認しましょう。取り付け方が悪いと、途中で外れてしまう恐れがあります。取り付けを行ってから、ライドに出掛ける前に一度テスト走行をすることをおすすめします。
取付方法と注意点③ サドルバッグは上に向けて立てる
サドルバッグの場合、容量が大きいほど縦長なものが多いです。そのため、振動や衝撃で荷物がバッグ内でずれてしまうと、途中でバッグが折れ曲がった状態になってしまうことがあります。また、最初はしっかり立てて取り付けても、だんだんと下がってきてタイヤに接触するケースもあるので、なるべく上に向くように設置するように注意しましょう。
取付方法と注意点④ 容量拡大可能なバッグは注意が必要
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フレームバッグには、底部についているシッパーを開ければ下に広がり、容量を増やせるものがあります。これはよりたくさんの荷物が積めるので便利なのですが、下に広がることでボトルゲージが使えなくなる場合があるので要注意です。
バイクパッキングを始める前に知るべきこと
バイクパッキングは装備さえ揃えば、いつでも誰でも思い立ったらすぐに始められるメリットがあります。しかし、特にはじめてバイクパッキングをする人や初心者は始める前に認識しておくほうがいいコツや注意点もあります。
必要知識① フレームを保護しよう
バッグ類を直接フレームに設置するので、バッグやベルト、ベルトに付属するプラスチックのパーツなどがこすれてフレームに傷がつく可能性があります。クリア塗装やマット塗装のロードバイクの場合は特に注意が必要です。薄手のウレタンゴムシートをフレームに巻くなど保護をしてから取り付けることをおすすめします。それでも完全に傷から保護できるとは限らないので、絶対に愛車に傷を付けたくないという人には、バイクパッキングはおすすめできません。
必要知識② メーカー公表容量を過信しない
バイクパッキングのバッグを選ぶ際、「容量」つまり何リットル分バッグに入るかは重要なポイントです。しかし実際に入れられる量は、体感的にその半分程度であると認識しておくほうが無難です。たとえば、10リットル容量なら2リットルペットボトル5本分となり、かなり入ると思いがちです。ところが、実際パッキングすると無駄な空間が生じるため容量分すべての量を入れることはできません。
必要知識③ 積載量は余裕をもって
予想外に荷物が増えてバッグの中身がパンパンになったけれども、無理やり詰め込んでいよいよ出発!しかし、バッグにスペースの余裕がなければ、ライド中に脱いだウェアや買い足した飲み物や補給食などを入れることができません。また、宿泊して着替えた衣類などはどうしても最初のパッキング時よりかさばりがちですし、お土産も買って帰りたいでしょう。なるべく荷物は最小限にして、容量に余裕を持つことが肝心です。
必要知識④ 固定ベルトは余分に
出発時にしっかり固定したつもりでも、ライドの途中でバッグの取り付けが緩んだり、最悪の場合取れてしまうこともあります。そんな際に役立つのが、予備の固定ベルトです。紐でもいいのですが、面ファスナーのベルトならどこでも簡単に取り付けでき、汎用性が高いのでおすすめです。
必要知識⑤ お金が掛かる
バイクパッキングは、思った以上にお金が掛かります。バッグを一通り揃えると、安くても2~3万円程度掛かりますし、キャンプに出掛けるとなると、バイクパッキングに適した小型で軽量なテントをはじめとするキャンプ用品も必要となります。また、使っているうちにもっと使い勝手のいいもの、軽いもの、上級なものも欲しくなってしまいます。のめり込み始めると際限がないので、まずは自分で掛けられるだけの予算を立てるといいでしょう。
まとめ
はじめてバイクパッキングにトライしたときは、いろいろ失敗もあるかもしれません。しかし、何度も回数を重ねているうちに慣れてうまくいくようになっていくものです。1度や2度うまくいかなかったからといってそこで諦めてしまっては、バイクパッキングの本当の楽しみにたどり着けませんよ。さあ、自転車の新しい世界へペダルを漕ぎだしませんか。
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