アルテグラの特徴は?シマノのホイールの選び方のポイント解説!

アルテグラの特徴は?シマノのホイールの選び方のポイント解説!

シマノのロードバイク用ホイールのセカンドグレード「アルテグラ」はコスパの高さで広く知れ渡っており、最初のホイール交換に推奨されます。今回はそんなアルテグラの特徴、スペックを紹介し、シマノホイールの選び方についてもポイントと注意点を解説します。

記事の目次

  1. 1.シマノとは?
  2. 2.シマノ・ロードバイク用ホイールラインナップ
  3. 3.シマノ・アルテグラホイール詳細
  4. 4.シマノ・ロードバイクホイールの選び方
  5. 5.アルテグラホイールでロードバイクをスケールアップ!

シマノとは?

出典:シマノ

シマノは1921年に大阪の堺市で創業された、自転車製品と釣り具を主とするアウトドアスポーツメーカーです。現代の自転車においてなくてはならない「フリーホイール」の製造で日本一となり、それ以来メーカーの看板として自転車用パーツの製造、販売を続けています。特にロードバイクやマウンテンバイクなどのスポーツバイク部品では世界最大の企業であり、高性能で低価格というコスパの高さも知れ渡っています。

世界初のロードバイク用コンポはシマノ製!

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シマノはロードバイクの駆動系部品にセット販売の概念を持ちこんだ、世界で最初のメーカーです。それまでは個々のメーカーが別々に販売していたクランクや変速機、多段ギアなどを、シマノが「コンポーネント(以下コンポ)」と称してセットで販売しました。自身で互換性を確認しなくてよくなったため爆発的な大ヒットとなり、そこで高評価を得たことで世界に冠たる企業に成長しました。シマノは今でもコンポにおいて世界トップクラスの販売数を誇っています。

シマノのロードバイク用ホイール

シマノはロードバイク用ホイールにおいても、「カンパニョーロ」、「フルクラム」、「マビック」と並び世界4大メーカーと言われるほどメジャーな存在です。プロが評価するほどの高性能ながら価格はほかのメーカーに比べ抑えめで、そのコスパを高く評価されています。グレード、リム素材(カーボン・アルミ)、タイヤ種類別(クリンチャー・チューブレスなど)に、プロからアマチュアまで高く評価されるラインナップを揃えています。

シマノ・ロードバイク用ホイールラインナップ

ここではシマノのロードバイク用ホイールのラインナップを紹介します。シマノではホイールをコンポの中の1アイテムとして考えており、主要ホイールはコンポのグレード分けにしたがってカテゴライズされています。それではグレード別にホイールの特徴を紹介します。

シマノ・ロードバイク用ホイール①DURA-ACE(デュラエース)

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デュラエースはシマノのコンポ最上位グレードです。ホイールもコンポ同様に多くのプロロードレースチームに高く評価されトップ選手が愛用しています。リムハイト40~60ミリ前後の「ディープリム」や「チューブラータイヤ用」など、デュラエースにしかない多彩な選び方が可能なモデルも揃っています。全モデルカーボンリム(カーボンラミネートもあり)で、価格はフロント・リアセットで約17万円~35万円になります。シマノは耐久性に定評がありますので、新品の価格が高いと感じる方は中古を探してみるのも一つの手です。

シマノ・ロードバイク用ホイール②ULTEGRA(アルテグラ)

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アルテグラはレースから普段使いまで幅広く対応する、シマノのホイールで最もコスパが高く、性能と価格のバランスが高評価されているシリーズです。カーボンラミネートやチューブレスタイヤ(クリンチャーも可)、ディスクブレーキ対応など、今のロードバイクホイールのトレンドをしっかり押さえたラインナップになっています。

シマノ・ロードバイク用ホイール③105(イチマルゴ) ・TIAGRA(ティアグラ)

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全モデルアルミリム、価格はフロント・リアセットで約1.5万円~2.6万円、上位グレードのコンセプトが適度に反映された汎用性の高いシリーズです。以前はクリンチャータイヤ対応のみでしたが、一部がチューブレスにも対応するようになり、ディスクブレーキモデルもラインナップされました。ロードバイクの完成車に採用されることも多く、普段使いや厳しい環境に耐え得る、耐久性の高いシリーズです。

シマノ・アルテグラホイール詳細

シマノ・アルテグラとは?

出典:シマノ

ULTEGRA(アルテグラ)はシマノが製品の商標として「Ultimate」と「Integrate」を組み合わせた造語であり、釣り具にも使用されています。アルテグラはロードバイク用コンポにおいては、最高峰のデュラエースに次ぐセカンドグレードに位置付けられています。デュラエースがプロ向けに特化した一方、アルテグラは素材や製造工程をひと工夫し価格を抑え、アマチュアに広く普及させる役割があります。

アルテグラ・ホイールのラインナップ

シマノ・アルテグラホイールにはアルミリムにカーボンをラミネートした「wh-rs700」、そのディスクブレーキモデル「wh-rs770」、アルミリムの「wh-rs500」の3モデルがラインナップされています。ここではこの3モデルの詳細を紹介します。なお、アルテグラのコンポの品番はR8000が最新モデル(2021年5月時点)でひと世代前が6800ですが、現在のホイールの型番はコンポとは違いますので、特に中古品などを購入する際は注意してください。

アルテグラホイールをおすすめする理由

アルテグラはホイール全体のミドルグレードで、ロードバイクにおいて最初のホイール交換に推奨されるグレードになります。これ以下のグレードですと交換した効果を実感しにくく、これより上のグレードになると価格が一気に跳ね上がりますし、用途も限られてきます。その点でアルテグラは交換した効果を実感しやすく価格も適度、チューブレスやディスクブレーキというトレンドにも対応している、非常にバランスに優れたシリーズです。

それではアルテグラホイールを紹介します!

シマノ・アルテグラホイール①WH-RS700-C30-TL(ULTEGRA チューブレス 30mm)

WH-RS700-C30-TL

参考価格: 81,300円

出典: 楽天
出典: 楽天
出典: 楽天
楽天81,300円

高評価されていた前作の「wh-rs81」シリーズの後継として、アルテグラコンポが「6800」から「R8000」にモデルチェンジされたのと同時期にリリースされたモデルです。シマノの十八番であるアルミ・カーボンコンポジットリムで、軽量、高剛性な上に安定した制動力を確保しています。前作に比べリアのリム高が4mm高くなりエアロ効果が向上、さらにリアはスポークをドライブ側に多く配する「オプトバル」を採用、ペダルを漕いだ力を余すところなく動力に変えるスピード仕様になっています。たまに中古市場に出ることがありますが、あっという間に売れてしまうほど人気のモデルです

WH-RS700-C30-TLのスペック

重量:フロント・616g/リア・924g
リム素材:アルミ・カーボンラミネート
リム高:フロント・24mm/リア・28mm
対応タイヤ:チューブレス・クリンチャー

シマノ・アルテグラホイール②WH-RS770-C30-TL(ULTEGRA チューブレス ディスクブレーキ)

WH-RS770-C30-TL

参考価格: 69,300円

出典: 楽天
出典: 楽天
出典: 楽天
楽天69,300円

wh‐rs700のディスクブレーキモデルです。スポークのオプトバル組みがディスクブレーキの強い制動力をしっかり受け止めてくれますし、シマノ独自のスルーアクスル「E-スルー アクスル」が高い剛性と優れた操作性をもたらせてくれます。

WH-RS770-C30-TLのスペック

重量:フロント・733g/リア・904g
リム素材:アルミ・カーボンラミネート
リム高:フロント・28mm/リア・28mm
対応タイヤ:チューブレス・クリンチャー

シマノ・アルテグラホイール③WH-RS500(ULTEGRA チューブレス 24 mm)

WH-RS500

参考価格: 51,669円

出典: 楽天
出典: 楽天
出典: 楽天
楽天51,669円

wh-rs500は、生産が終了してからも中古市場で人気となっていた「wh-6800」の後継モデルです。前作は脚力の強い方や体重のある方に「柔らかい」と評価されていましたが、rs500になりアルミらしくシャキッとしたと評価するライダーが増えました。それでも定評があった乗り心地の良さは損なわれておらず、普段使いからレースのトレーニングまで、幅広い用途に対応する汎用性の高さは相変わらずです。

WH-RS500のスペック

重量:フロント・705g/リア・944g
リム素材:アルミ
リム高:フロント・24mm/リア・24mm
対応タイヤ:チューブレス・クリンチャー

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シマノ・ロードバイクホイールの選び方

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