はじめに
クロスバイクは普通の自転車よりも走行スピードが速く、爽快感を味わえるというのが、魅力的なポイントの一つです。しかし、タイヤの太さが普通の自転車と比べて細いため、パンクするリスクも高くなっています。クロスバイクで急にパンクしたときも自分で修理できるようにしておきましょう。
クロスバイクで起こりやすいパンクの種類
はじめに、クロスバイクに乗っているときに遭遇することが多いパンクの種類についての解説をします。パンクの種類によって原因も異なるため、一つひとつの原因などを覚えておくといいでしょう。
パンクの種類①リム打ちパンク
最初に解説するパンクはリム打ちパンクです。クロスバイクのホイールにはタイヤとの間にリムといわれる部分があります。本来であればリムテープを張って、タイヤとの間に発生する衝撃を吸収するようになっていますが、あまりにも強い衝撃が加わったりすると、タイヤとリムの間にインナーチューブが挟み込まれてしまって、インナーチューブに亀裂が生じてしまいます。このようにリム打ちパンクは発生します。
パンクの種類②サイドカット
リム打ちパンクは、インナーチューブのみに亀裂が生じてしまうものですが、サイドカットはタイヤとインナーチューブの両方に亀裂が生じます。タイヤの側面部分は路面に接することはないので、柔らかいです。大きめの石を踏んだりしてしまうと、はじかれた石がタイヤ側面に擦れて、タイヤとインナーチューブの両方に亀裂を生じさせてしまいます。
パンクの種類③異物が刺さったパンク
最後によく発生するパンクとしては、タイヤの表面に異物が刺さっており、その異物がインナーチューブにも刺さってしまって起こるパンクです。ガラス片や針金など、刺さりやすいものは路面によく落ちています。知らず知らずに踏んでしまって、タイヤの表面を貫通してしまうと、インナーチューブが裂けて、空気が漏れてしまいます。
クロスバイクのパンク修理に必要な道具
クロスバイクでのパンク修理を自分で行う方法を説明する前に、パンク修理を行うときに最低限必要になる道具を紹介します。これらのものがないと、自分でパンク修理を行うのは困難なので、常に携帯するようにしましょう。
必要なもの①新品のインナーチューブ
ラバー18C / 23C 700Xプレスタバルブロード自転車バイクサイクリングインナーチューブホイールタイヤ60mmスレッドプレスタバリューブラック
まずは、新しいインナーチューブです。どのパンクもインナーチューブに亀裂が生じてパンクが起こるため、インナーチューブの交換が必要になります。シールタイプでインナーチューブの亀裂部分に張り付けてふさぐような修理方法もありますが、大きな亀裂には対応できないので、新しいインナーチューブを携帯した方が確実です。新しいインナーチューブを携帯するときに、傷がつかないように注意しましょう。
必要なもの②タイヤレバー
次に、ご紹介するのはタイヤレバーです。パンク修理を行うときには、必ずタイヤを一度外す必要があります。そのタイヤを外す作業に使われるものが、タイヤレバーです。柔らかいタイヤであれば、タイヤレバーを使用せずに素手だけで取り外すこともできますが、ほとんどのタイヤは、取り外す際にタイヤレバーが必要です。タイヤレバーは必ず2本携帯するようにしましょう。
必要なもの③Co2ボンベや空気入れ
最後に、空気入れやCo2ボンベです。新しいインナーチューブに交換したあとは、空気をもう一度入れなければいけません。そのときには大きい空気入れではなく、携帯タイプの小さな空気入れがあるといいでしょう。また、空気を入れる作業時間を大幅に短縮できるものとして、Co2ボンベを活用するのもいいでしょう。
次のページでは、自分でパンク修理を行う方法を解説します。