メイトバイクとは
メイトバイク(MATE. BIKE)は、デンマーク発の折りたたみe-Bikeブランドです。自転車を楽しみながら、健康や環境の問題を改善することも目指して、2016年に設立されました。クラウドファンディングで多額の出資金を集めた実績もあり、世界的に注目されている自転車ブランドです。日本でも販売代理店から発売中で、注文のタイミングによっては予約待ちになるほど、人気があります。
メイトバイクの特徴
自転車ブランドとしてはまだ若いにも関わらず、メイトバイクが支持される理由は、その特徴にあります。
特徴①パワフルな電動アシスト
パワフルな電動アシストは、メイトバイクの最大の特徴です。ネットの評判でも、パワフルさに惹かれて購入したという人が結構います。電動アシストの使い方次第では、ペダルを漕ぐ必要がほとんどありません。これまでにないパワーとスピードを活用した、新しい自転車の乗り方を体験できます。
特徴②デザイン
メイトバイクの一見するとバイクにも見えるデザインは、とてもクールです。シンプルながらも独特のフォルムで、街中を走ると注目されます。おしゃれなファッションアイテムとして、魅力を感じる人も多いです。デザインを特徴づけるファットタイヤは無骨そうですが、女性が乗っても意外に似合います。また、小径でオフロードなe-bikeはまだ少ないので、周囲と差をつけたい人にもおすすめです。
特徴③バッテリーが長持ち
メイトバイクのバッテリーは長持ちです。フラッグシップモデルのMATE Xで最長80km、ライトモデルのMATE CITYで最長55km走れます。例えば、東京駅から埼玉県の川口駅までの約15kmを、ペダルをほとんど漕がずに、電動アシストをフルに使って往復しても余裕です。自転車とバイクの中間のような、これまでにない乗り方が楽しめます。充電の頻度も少なく、手間がかかりません。
特徴④サスペンションで段差も楽々
メイトバイクは、前後の車輪にサスペンションが付いているので、路面や段差から受ける衝撃が少なくて快適です。たび重なる路面や段差の衝撃は身体に負担がかかり、疲労の原因になります。特に小径車はその傾向が強いのですが、メイトバイクはサスペンションのおかげで、そのような心配がありません。また、ファットタイヤとの相乗効果で、非常に安定して走れるので、安全面でも有利です。
特徴⑤折りたためる
メイトバイクは折りたたんで、コンパクトになります。例えば、車載して旅行のお供に持参すると、移動のバリエーションが広がって楽しいです。室内保管する場合も少ないスペースに置けるので、邪魔になりません。決して安くはないメイトバイクを、盗難や雨風から守るという意味でも安心です。
特徴⑥ウォークアシスト機能
メイトバイクはペダルを漕ぐとき以外に、押し歩くときも「ウォークアシスト」という電動アシストが使えます。時速6km以下の速度で前進し、少ない力で押し歩けるので、歩道橋や駐輪場のスロープなどでの移動に便利です。ウォークアシスト機能はメイトバイクが生まれたデンマークをはじめ、欧州のe-bikeには以前から搭載されていました。日本では2019年に法規制が改正されて、使えるようになったばかりです。
メイトバイクのラインナップ【3モデル】
現在、日本国内で発売中のメイトバイクには、販売代理店が展開する3つのモデルがあります。それぞれ詳しくみていきましょう。
モデル①MATE X
MATE Xは、メイトバイクのフラッグシップモデルです。250Wのモーターを搭載し、4時間の充電で最長約80kmまで電動アシストで走れます。幅4インチのファットタイヤが特徴で、遠くから見るとバイクにも見えそうです。日本の法律規制にあわせて、時速24km以上の速度が出ないようになっているので、無免許でも乗れます。
値段 | 33万円(税込) |
モーター | 250W |
電動アシスト持続距離 | 80km |
ブレーキ | 機械式ディスクブレーキ |
タイヤ | 20×4インチ |
ギア | SHIMANO ALTUS 8段 |
サスペンション | 前後 |
折りたたみペダル | あり |
重量(バッテリー除く) | 26.0kg |
重量(バッテリー含む) | 28.5kg |
本体サイズ | W1,800×H1,240×D650mm |
折りたたみサイズ | W1,030×H780×D590mm |
モデル②MATE CITY
MATE CITYは街乗り向けのライトモデルです。MATE Xよりも軽くてコンパクトなのが特徴で、女性でも扱いやすくなっています。全体的なフォルムもスッキリとしており、MATE Xとはまた違った趣があって、おしゃれです。街乗りの手軽な乗り方に向いています。
値段 | 27万5,000円(税込) |
モーター | 250W |
電動アシスト持続距離 | 55km |
ブレーキ | 機械式ディスクブレーキ |
タイヤ | 20×1.5インチ |
ギア | SHIMANO ALTUS 7段 |
サスペンション | 前後 |
折りたたみペダル | あり |
重量(バッテリー除く) | 19.0kg |
重量(バッテリー含む) | 21.5kg |
本体サイズ | W1,600×H1,080×D570mm |
折りたたみサイズ | W900×H680×D400mm |
モデル③Moncler Genius
Moncler Geniusは、フランスのファッションブランド「モンクレール」とのコラボモデルです。モーター出力を250Wと1,000Wから選べますが、1,000Wは日本の法規制で公道を走れません。大容量バッテリーと油圧式ディスクブレーキを装備し、MATE X以上にパワフルな走行感を味わえます。ただし、1,000台限定で、しかも250Wモデルでも50万円以上と高額です。
値段 | 250W:68万7,500円(税込) 1,000W:74万2,500円(税込) |
モーター | 250W/1,000W |
電動アシスト持続距離 | 110km |
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤ | 20×4インチ |
ギア | SHIMANO ALTUS 8段 |
サスペンション | 前後 |
折りたたみペダル | あり |
重量(バッテリー除く) | 26.8kg |
重量(バッテリー含む) | 30.8kg |
本体サイズ | W1,800×H1,240×D650mm |
折りたたみサイズ | W1,030×H780×D590mm |
クラウドファンディング向けモデル
メイトバイクは、元々クラウドファンディングから生まれたブランドなので、クラウドファンディング向けのモデルがあります。支援すると、メイトバイクが定価より安い値段で購入できましたが、何ヶ月も届かないなどのトラブルが多発し、不評です。SNSなどを見ていると、ケーブルの配線不良や、充電器のプラグの仕様など、さまざまな不満を目にします。今後また募集があるかもしれませんが、現状ではおすすめしません。
メイトバイクの購入方法①取扱店
取扱店は試乗や購入後のサポートなどの充実度がメリットです。メンテナンスやカスタムなどについても、その場で相談できます。2021年5月現在、メイトバイクの取扱店は以下のとおりです。
取扱店①MATE.BIKE TOKYO
東京の恵比寿にある、メイトバイクの直営店です。メイトバイクの総本山的な存在として、カスタムやメンテナンスなど、各種サポートが受けられます。試乗もできるので、実物を見てから購入したい人にもおすすめです。カフェスペースを備えており、サンドイッチなどの軽食や飲み物を楽しむこともできます。
取扱店②BROTURES
東京の原宿にあるピストバイクの専門店です。前述の直営店と経営元が同じで、直営店ができる以前からメイトバイクを扱っています。原宿以外に吉祥寺、横浜、大阪にも店舗があり、いずれもメイトバイクの取扱店です。公式サイトのブログはカスタムや試乗など、情報が豊富で参考になります。
取扱店③Counter Attraction
神奈川県の湘南にある、自転車とスケートボードの専門店です。メイトバイク以外にもBMXやビーチクルーザー、ピストバイクなど、さまざまな自転車を扱っています。海岸が近いので、海を眺めながら試乗できるかもしれません。自転車を販売するだけではなく、BMXやスケートボードの講習会や体験イベントも行っています。
取扱店④Cruise Bicycle + Cafe
東京都文京区にある、自転車とアウトドアの専門店です。スポーツ車全般を扱っていますが、競技よりも普段の生活やレジャーに使うことを主眼においています。特にキャンプなどのアウトドアレジャーで、自転車を活用したい人にはおすすめです。コーヒーやお酒が飲めるバーを併設しているので、試乗などで立ち寄ったついでに一服できます。
取扱店⑤B8TA(ベータ)
B8TAは、クラウドファンディングなどのニッチな商品を展示販売するお店です。東京の有楽町と新宿に展開しており、その両方でメイトバイクを販売しています。ただし、試乗は有楽町の店舗だけです。自転車に限らず、一般市場にはあまり出回らない個性的な商品を実際に体験できます。
メイトバイクの購入方法②通販
2021年5月現在、日本国内でのメイトバイクの通販は、公式サイトとBROTURESの2か所だけです。いずれも24時間いつでも、日本全国から注文を受け付けています。取扱店が近くにない人に便利です。取扱店で試乗した後に、こちらで注文するのもいいでしょう。完全に組み立てられた状態で届くので、すぐに乗り出せます。
筆者作成