自転車に「ロードサービス」?
自転車事故が増加中!
自然に優しく運動やダイエットにもなるとして自転車が見直され、自転車人口が増加しています。誰でも手軽に乗れるのが自転車のメリットですが、一方、自転車に乗る人が増えたこともあり、自転車に関係する事故が増加しているのも事実です。
被害者にも加害者にもなる
事故には、自転車が被害者となるケースもあれば加害者となる場合もあります。もちろん被害者になりたくはありませんが、加害者となって多大な損害賠償請求の支払いを求められるケースも増えています。数千万円程度は珍しくなく、1億円近い請求がされた事例もあるほどです。
自転車保険で安心を
現在、全国の自治体では自転車保険への加入の義務化が進んでいますし、義務ではなくても「努力義務」としているところもあります。加入しなくても罰則は規定されていませんが、万が一のことを考えると入っておくほうが安心できるのは当然でしょう。
ロードサービス付き保険はおすすめ
ところで、自転車保険にはロードサービスが付帯したものがあるのをご存知ですか。ロードサービスというと自動車が対象と思われがちですが、自転車のロードサービスもあるのです。多くは自転車保険に付帯するサービスという位置づけなので、自転車保険に加入するとサービスが受けられます。
自転車にロードサービスは必要か
自転車ロードサービスに対する考え方
今後は自治体の方向性もあって、自転車保険への加入件数はどんどん増加していくことでしょう。しかし、自転車のロードサービスとなると「そんなの必要あるの?」「トラブルのときは近くの自転車屋さんに持って行けばいいんじゃないの」という人もいるかもしれませんね。
トラブルはいつでも起こりうる
しかし、ロードバイクで人里離れた土地へライドに出掛けた際やヒルクライムで山道を走っていた時にパンクや機材が故障するなどのトラブルが発生したならどうでしょうか。また、街中であったとしても、電動アシスト自転車が動かなくなったら大変です。
ロードバイクの利用率は高い
実際に自転車のロードサービスを利用した状況を車種別にチェックしてみると、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイクといったスポーツバイクが65%を占め、次いで電動アシスト自転車を含むシティサイクルが18%となっています。
機材の故障はお手上げ
トラブルの原因は、タイヤのパンク(前・後輪)が70%以上を占め、チェーンやギア、クランクの破損が17%と続きます。ロードバイクではパンクに備えて予備のチューブを携帯しているケースが多いですが持っていない人もいますし、持っていても同時に前後がパンクすることもあるかもしれません。また、思わぬ機材トラブルで身動き取れないといった事態もあり得ます。
電動アシスト自転車も故障多し
電動アシスト自転車はトラブル全体の1%程度しかありませんが、バッテリー切れやモーターの破損が主な原因で、特にバッテリー切れは近年増加しています。重い車体を押しながら長い距離を自転車屋さんを探すのは大変ですし、小さな子どもを乗せていたならなおさらです。
電話1本で駆けつける
そんなときに、自転車のロードサービスに加入していれば安心です。山道で身動きが取れなくなっても電話一本で駆けつけてもらえて、搬送してもらえます。バッテリー切れの重い電動自転車を押す必要もありません。どのロードサービスも24時間365日対応可能なのもありがたいですね。
すべての保険にロードサービスがあるわけではない
最初からロードサービスが付随している自転車保険であれば問題ありませんし、ロードサービスがついていなくても普通の自転車保険に掛け金をいくらか上乗せするだけでサービスが付加されるものもあります。また、ロードサービスのみに加入するプランもあります。ただし、ロードサービスを提供していない自転車保険も少なくないことは認識しておきましょう。
自転車ロードサービスおすすめ保険3選
おすすめ①au損保「Bycle」
選択肢が多いのがメリット
自転車保険の他にも1日自動車保険やペット保険など幅広いサービスを提供している自転車保険最大手が、au損保です。自転車保険は補償範囲の違いや保証金の差によりプランが異なり、計6プランがあります。保険料の支払いにあたっては、契約年数や家族割などによる掛け金の割引もあります。
使い方は簡単
ロードサービスは、自転車保険に加入することで付いてきます。24時間365日対応で年に4回まで利用ができ、50kmの距離以内の希望する場所まで無料で搬送してもらえます。自走不能となった場所が自宅から1kmを越えて入れば、サービスが利用できるというのもありがたいですね。現在地がわからなくても、GPSで自分の居場所が特定できる無料アプリを使えば簡単に呼び出しできます。
au損保には、ロードバイクをはじめとするスポーツバイク専用の保険「すぽくる」もあります。これは、10万円以上の自転車を対象に、破損や盗難に遭った際に保証されるというものです。パーツやアクセサリー類も補償の対象となるので、高級バイクオーナーにはおすすめです。
au損保自転車向け保険Bycleの詳細
- プラン:ブロンズ、シルバー、ゴールド
- 保険料:月額340円~
- 個人賠償責任補償金額:2億円~
- 示談代行サービス付き
おすすめ②Zutto Ride Cycle Call
オートバイのロードサービスで実績が高い
20年以上にわたるオートバイ専用のロードサービスの実績を持つZutto Ride社の提供する自転車保険です。どちらかというと、保険よりロードサービスを重視したタイプといえます。全国1万拠点以上のサービス網がある点や年齢・国籍の制限がなく誰でも加入できますし、もちろん24時間365日対応可能です。
搬送距離に応じたプランもあり
ロードサービスのみのプラン、賠償責任保険が最大1億円および示談交渉サービスのついたプランのいずれかの選択となります。賠償責任保険のついたプランでは、ロードサービスの搬送距離の長さによって掛け金が異なる2つのプランがあります。自転車ロードサービスがついていない別の保険に加入している人でも、ロードサービスだけ加入できるのは大きなメリットといえるでしょう。
Zutto Ride Cycle Callの詳細
- プランS:自転車ロードサービスのみ(無料搬送1回50kmまで/年4回)
- プランM:自転車ロードサービス無料搬送1回60kmまで/年4回
自転車賠償責任保険最大1億円+示談交渉サービス - プランL:自転車ロードサービス無料搬送1回100kmまで/年4回
自転車賠償責任保険最大1億円+示談交渉サービス - 保険料:年3,400円~
おすすめ③自転車安心パスポート
家族全員が補償対象
自転車安心パスポートは、年齢制限なし、同居の家族であれば人数にかかわらず保険料は一律、もちろん補償も全員が受けられるというお得な自転車保険です。自転車ロードサービスは24時間365日対応で、50kmまでの無料搬送が年3回まで受けられます。
幅広い補償が特徴
この保険の特徴として、自転車における事故はもちろん、自転車事故以外の交通事故や日常生活でのケガでも、3日以上の入院なら補償されます。さらに、買い物中に誤って商品を壊したり水漏れで下の部屋が水浸しになったといったケースなどでも対象になるなど、幅広い補償がメリットです。
自転車安心パスポートの詳細
- 保険料:月額390円
- 個人賠償責任補償:最大1億円
- 示談代行サービス付き
- 入院一時金支払い:10,000円(3日以上の入院で)
万が一の場合にロードサービスはおすすめ
この他にもいくつかの保険会社でロードサービスを提供しています。自転車保険には、自動車保険のように必ずロードサービスが付帯しているわけではありません。自転車に乗る際には、故障や事故など万が一のトラブルに備えて、ロードサービスのついた自転車保険に加入しておけばより安心ですよ。
http://www.au-sonpo.co.jp/pc/lp_roadservice/