楕円チェーンリングの効果とは?メリットや使い方について解説!

楕円チェーンリングの効果とは?メリットや使い方について解説!

楕円チェーンリングを知らない、また、聞いたことはあっても詳細は分からないという方も多いでしょう。楕円チェーンリングは、理想のぺダリングをかなえてくれる優れものです。今回は楕円チェーンリングの効果やメリット、具体的な使い方やおすすめのリングも紹介します。

記事の目次

  1. 1.楕円チェーンリングとは?
  2. 2.楕円チェーンリングの効果
  3. 3.楕円チェーンリングのメリット・デメリット
  4. 4.楕円チェーンリングの使い方
  5. 5.楕円チェーンリングのおすすめメーカー
  6. 6.楕円チェーンリングを装備してみよう!

楕円チェーンリングとは?

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楕円チェーンリングは卵のような楕円の形をしています。普段よく見かけるチェーンリングはまん丸の真円で、クランクにセットされた状態のものはほとんどが真円形です。いわゆる、楕円チェーンリングはそれほど普及していないということですが、近年はプロ選手も使用しているように確固たるプラス効果もあり、徐々に普及している段階です。

楕円チェーリングの特徴

楕円チェーンリングが楕円形である理由ですが、理想的なペダリングを可能にするということが大きいです。ペダリングは力を入れて踏み込む部分と、足を惰性で引き上げる「引き足」に分かれます。楕円チェーンリングは踏み込む部分の半径が大きく、引き足の部分の半径が小さくなります。踏み込む部分はギアの歯数が多くなるため、より強いトルクを掛けられるようになり、引き足は歯数が少ないため、軽い力でスッと引き上げられるようになります。

楕円チェーンリングの効果

楕円チェーンリングは、ロードバイクやmtbの完成車に初期装備されていることはほぼありません。いわゆる、ロードバイクやmtbのカスタム用パーツです。また、決して値段が安いわけではないので、効果やメリット、デメリットを知った上で交換するのが得策です。

楕円チェーンリングの効果①力の伝導効率がアップ!

楕円チェーンリングは力を込めなければならない部分で集中してトルクを掛けやすくなっているため、車輪に効率よく力を伝えることができます。特にトルクの掛けやすい勾配の緩い坂などでは、一般的な真円形のリングよりもパワーが上がるという実証結果もあります。また、踏み込みと引き足がより強く体感できるため、メリハリがつけやすく、自然にペダリング技術が向上すると言われています。

楕円チェーンリングの効果②ケイデンスの向上

楕円チェーンリングは引き足が軽くなるため、「踏む」ペダリングよりも「回す」ペダリングを強く意識できるようになります。そのため、コツをつかまなくても自然にペダルの回転数(ケイデンス)が上げられるようになります。レースでは終盤まで脚を残せるため、TT(タイムトライアル)や、登坂競技のヒルクライム、mtbのダウンヒルなどで楕円チェーンリングを使用するプロ選手が多いようです。

楕円チェーンリングの効果③見た目の変化

クランク周辺は「自転車の顔」と言われるほど目立つ部分です。そこに一般的ではない楕円チェーンリングを装備すれば、見た目の印象は全体的に大きく変わります。見た目は主観の問題でもあるのでおすすめとは言い切れませんが、人と違う演出をするという意味では最適なアイテムと言えます。

楕円チェーンリングのメリット・デメリット

楕円チェーンリングにはメリットもありますが、デメリットもあります。ここでは真円リングと比較するために、メリット、デメリットを伝えていきます。なお、メリットは効果と重複しますので、まとめの形で簡潔に紹介します。

楕円チェーンリングのメリットはこちら!

楕円チェーンリングのメリット

  • 力の伝達効率が上がる
  • ペダリング技術が向上する
  • ケイデンスを上げやすい
  • 高ケイデンスで走り慣れている人は、さらにヒルクライムや上り坂がこなしやすくなる
  • 自転車全体の見た目に変化を加えられる
  • プロレーサーも使用している

続いては楕円チェーンリングのデメリットを解説しますね

楕円チェーンリングのデメリット①慣れるのに時間がかかる

楕円チェーンリングは力を掛けるべき時に踏み込み、力を抜くところでは引き足を使うという回すペダリングになります。長年培ってきた技術はそう簡単に変えられるものではなく、踏み込むペダリングに慣れている人は、いつまでも経っても違和感が残ってしまいます。

楕円チェーンリングのデメリット②変速(フロントディレイラー)調整が難しい

フロントディレイラーの調整は、真円リングでもコツをつかまないと難しいところがありますが、楕円形は余計にシビアです。フロントディレイラーは繊細な調整とコツが必要なため、下手にいじくり回すと訳が分からなくなることがあります。そのため、ディレイラーの調整に自信が無いようであれば、プロに任せるのが賢明です。

楕円チェーンリングのデメリット③チェーン落ちのリスクがある

楕円チェーンリングはクランク1回転の中でチェーンテンションが変動しますので、チェーン落ちのリスクが高くなります。特にテンションが緩むとリスクが高まりますので、変速の際にアウターからインナーに落とす時は要注意です。

チェーンキャッチャーを使う手もあり!

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インナー側にチェーンが落ちるのを防止するのが、「チェーンキャッチャー」です。特にスペインのrotor(ローター)製のチェーンキャッチャーは、楕円チェーンリング向きに作られているのでおすすめです。

楕円チェーンリングのデメリット④高価!

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楕円チェーンリングはどのメーカーにしても総じて高価です。例えばrotorの看板製品である「Q-RINGS」などは、インナーのみで8,000円前後します。一方真円リングはシマノのミドルグレード「105」であれば、インナーのみは1,000円台、アウターでも5~6,000円です。シマノ・105とrotor・Q-RINGSにそれほどのグレード差は感じられませんので、余計に価格差が注目されます。

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楕円チェーンリングの使い方

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