コルナゴとは
コルナゴはイタリア・ミラノで1945年に創業された老舗メーカーです。7坪ほどの小さな工房からスタートしていますが、強豪チームにロードバイクを供給し続けるなど、ロードバイク激戦区のイタリアでも常に評判になってきました。カーボンラグ製法などで高級というブランドイメージを守りつつ、近年は初心者向けで値段の安い機種もラインナップさせており、幅広くユーザーを獲得しています。
コルナゴとロードレース
コルナゴはロードレースの歴史と共にメーカーの評判を上げてきました。その評判のよさは、これまでに世界で140チーム以上に機材を提供し、7000勝以上を挙げていることで証明されています。また、日本人ライダーとの縁も深く、現在も世界トップカテゴリーのチームで活躍する新城幸也選手もかつてコルナゴに乗っており、ツールドフランスでステージ6位、ジロデイタリアでステージ3位など大活躍しました。
ツールドフランス2020悲願の初マイヨ・ジョーヌ獲得!
コルナゴがロードバイクを供給するUAEチーム・エミレーツのタディ・ポガチャル選手が、ツールドフランス2020でコルナゴに初の総合優勝をもたらしました。最後の2ステージでの大逆転優勝は後世に語り継がれる偉業となるでしょう。タディ・ポガチャルはまだ21歳ですから、今後のツールドフランスにおいても、コルナゴに多くの栄冠をもたらせてくれると評判になってもいます。
コルナゴのロードバイクの特徴と魅力
ここではコルナゴのロードバイクの特徴と魅力について伝えていきます。コルナゴは基本的にレースに勝つことが最優先で、そのためにはコストをいとわないという考え方です。そのため、高級なロードレーサーが多く、初心者向けの安い値段の機種は少ないです。ただし、単に値段だけのことではなく、そこには確かな技術と強いこだわりがありますので、今回はその裏付けになる3つのことについて解説します。
コルナゴのロードバイクの特徴と魅力①全モデルにストレートフォークを採用
コルナゴの全てのロードバイクは、曲げ加工の無いストレート形状のフロントフォークを採用しています。バイクの挙動が素直になりますので、コルナゴのロードバイクはハンドリングに安定感があるという評判はこのためです。ストレートフォークはふらつきの原因になることもありますが、絶妙にヘッドチューブの角度を調整することで不安を解消しています。
コルナゴのロードバイクの特徴と魅力②カーボンにもラグ製法を採用
コルナゴは今では珍しくなった、カーボンのラグ製法を採用した機種をラインナップし続けています。金型一体成型のモノコック製法が主流の中で、チューブを継手(ラグ)で繋ぐラグ製法は一見すれば非効率で、重量もかさみがちです。しかし、コルナゴではラグにもカーボンを使用したり、特殊な接着剤を用いたりして、強度を確保しつつ軽量化にも努めています。ラグ製法が採用された「C64」はツールドフランスにも持ち込まれており、実戦でも使えることが証明されています。
コルナゴのロードバイクの特徴と魅力③芸術性の高いペイント
コルナゴのペイントは単なるフレーム塗装ではなく、アートの域に達していると言えます。細身のチューブに繊細で色彩豊かな塗装ができるのはコルナゴしか成しえないでしょう。多くの職人の手を介し、丹精込めて作り上げられるフレーム塗装は1つも同じ製品がないという、唯一無二の存在です。
コルナゴのおすすめロードバイク【カーボンフレーム8選】
ここではコルナゴの2021年モデルのロードバイクの中から、カーボンフレームのおすすめを8種紹介します。
コルナゴ2021おすすめのロードバイク【カーボンフレーム】①V3-RS
V3-RSの仕様
- 参考価格(フレームセット・税抜)
リムブレーキ:¥490,000~538,000
ディスクブレーキ:¥540,000~588,000 - フレームサイズ
420S / 450S / 480S / 500S / 520S / 540S / 560S / 580S
コルナゴ2021おすすめのロードバイク【カーボンフレーム】②V3
ツールドフランスを走ったV3-RSと同じ金型で作られたディスクブレーキモデルです。カーボンの積層を変更し、アマチュアも含めた広い層に適応するように、少しマイルドな剛性で扱いやすさを重視し、値段もV3-RSより安い設定になっています。
V3の仕様
- 参考価格(完成車・税抜)
ULTEGRA Di2:¥560,000
ULTEGRA:¥450,000 - サイズ
420S / 450S / 480S / 500S / 520S / 540S / 560S / 580S
コルナゴ2021おすすめのロードバイク【カーボンフレーム】③C64
金型一体成型のモノコックフレーム全盛の今において、伝統のラグフレーム製法にこだわるのが、「C」の冠が付くコルナゴのフラッグシップモデルです。ロードバイクも大量生産の時代ですが、C64のような職人芸が作り出すものこそが「MADE IN ITALY」であり、老舗コルナゴの存在意義そのものといえます。
C64の仕様
- 参考価格(フレームセット・税抜)
リムブレーキ:¥640,000~688,000
ディスクブレーキ:¥690,000~738,000 - サイズ
420S / 450S / 480S / 500S / 520S / 540S / 560S / 580S
コルナゴ2021おすすめのロードバイク【カーボンフレーム】④CONCEPT
ディスクエアロロードのCONCEPTはツールドフランス2020にも持ち込まれた、コルナゴの主要モデルの1つです。NACA(アメリカ航空諮問委員会)でのウインドウテストから導き出された空力性能は、70km/hを超える速度域で真価を発揮します。
CONCEPTの仕様
- 参考価格(フレームセット・税抜)
¥500,000~550,000 - サイズ
420S / 450S / 480S / 500S / 520S / 540S / 560S / 580S
コルナゴ2021おすすめのロードバイク【カーボンフレーム】⑤CLX Disc
CLX Discは、ツールドフランスを走ったこともあるレースモデルと同じ金型で作られています。その評判のよさから、2007年モデルから継続中のロングセラーとなっています。レースモデルですが、横方向への剛性がハードではないため、切れ味と乗り心地のよさのバランスに優れており、値段も含め初心者~上級者までが広く満足できると評判です。
CLX Discの仕様
- 参考価格(完成車・税抜)
¥329,000 - サイズ
420S / 450S / 480S / 500S / 520S / 540S / 560S / 580S
コルナゴ2021おすすめのロードバイク【カーボンフレーム】⑥C-RS
コルナゴのカーボンフレームで最も値段の安いモデルになります。多くの金型を使用し、サイズごとにジオメトリを細かく調整しながら製造しており、とても初心者向けのモデルとは思えない仕事ぶりです。また、カラーバリエーションもサイズも多く用意されていますので、初心者の最初のカーボンロードとして強くおすすめしたい1台です。
C-RSの仕様
- 参考価格(完成車・税抜)
¥219,000 - サイズ
420S / 450S / 480S / 500S / 520S / 540S
コルナゴ2021おすすめのロードバイク【カーボンフレーム】⑦PRESTIGE
PRESTIGEはシクロクロス用のカーボンバイクです。フレームはとても頑強で、最大35cまでの太いタイヤが履けますので、荒れた路面を走ることが多い方は普段使いとしてもおすすめです。
PRESTIGEの仕様
- 参考価格(フレームセット・税抜)
¥270,000 - サイズ
460S / 490S / 520S / 550S / 580S
コルナゴ2021おすすめのロードバイク【カーボンフレーム】⑧G3-X
レースと共に歩んできたコルナゴが、ついに初のグラベルロードG3-Xをリリースしました。走行性能を同時期に発売されたV3と共有している辺りに、「レース屋」としてのコルナゴのこだわりが表れています。ただし、シマノのグラベル専用コンポ「GRX」や、F1カーでおなじみのピレリのタイヤなどを採用しており、グラベル走行にも一切妥協はありません。
G3-Xの仕様
- 参考価格(税抜)
(GRX完成車)
¥460,000
(GRX Di2完成車)
¥560,000 - サイズ
460S / 490S / 520S / 550S / 580S
V3-RSはツールドフランス2020を制したタディ・ポガチャル選手が乗った、今コルナゴで最も旬なバイクです。ツールドフランスで山岳選手からスプリンターまでチームの多くの選手が愛用したように、万能なオールラウンダーモデルです。ツールドフランス制覇を果たしたことで、今後さらに評判になること間違いなしです。