フィッティングで微調整しよう
フレームサイズは「目安」
クロスバイクの選び方は、適正なフレームサイズを選択することが最重要です。同じフレームサイズでも、手足の長さや股下の寸法、リラックスして乗るのか、スピード優先なのかなどの乗り方によって、好ましいフレームサイズも違ってきます。つまり、フレームサイズはあくまでも自分に合ったモデルを選ぶための目安です。
微調整でさらに乗りやすく
クロスバイクやロードバイクはフレームサイズに加えて、パーツを調整することでさらに自分に合ったサイズに仕上げることができます。もし、自分に合ったフレームサイズのクロスバイクを購入してもなんとなく「しっくりこない」という場合は、微調整を行いましょう。
微調整のやり方
①サドルの前後位置
サドルは、高さだけでなく前後位置も変更できます。サドルの下部には2本のレールがついていて、それでサドル面を前後にスライドさせることで座る位置の調整が可能です。
②ハンドルの高さ
ハンドルは「ステム」というパーツでフレームとつながっています。そして、ステムのコラムにはスペーサーと呼ばれるリング状のパーツが数枚セットされているので、コラムに入れるスペーサーの枚数を上下に入れ替えることでハンドルの高さを調整できます。
③ブレーキレバーの角度
ブレーキレバーの向きの角度を変えれば手首の角度が変わるので、ポジショニングを変えることができます。
肝心なのは試乗をすること
個々の違いを知る
同じ身長でも人によって手や足の長さは異なりますし、筋肉のつき具合、体の柔らかさなどもまちまちです。身長だけをもとにフレームサイズを判断すると、実際に乗ってみると乗りづらいといった事態にもなりかねません。また、微調整をするにしても、フレームサイズが極端に合っていないとこういった調整を行っても矯正することは不可能です。
サイズの合わせ方は試乗が一番
したがって、なるべく店舗で試乗して自分の体に合っているかどうかを確認することをおすすめします。インターネットの通信販売などでもクロスバイクは簡単に手に入りますが、適切なサイズ合わせには、やはり試乗するのが一番です。
目安だけで決定しない
メーカーのサイズ表はあくまでも適応サイズの目安を判断するだけと認識して、購入する場合は実際に乗ってみることを強くおすすめします。たとえば、信号で止まる時などは、クロスバイクではママチャリのようにサドルに腰掛けたままではなく、サドルからお尻を外してトップチューブにまたがった状態で待ちます。
試乗しないと違いがわからない
このとき、トップチューブが少し斜めになっているスローピングフレームなら問題なくまたがることができるのに、地面と水平なホリゾンタルフレームの場合には股下がつかえるというケースもあり得ます。目安となるフレームサイズ表からだけでは、こういった事態はなかなかわからないことです。
細かな合わせ方はお店で
また、通信販売ではサイズの微調整も自分自身で行なわなければなりません。微調整の作業自体は決して難しくはありませんが、何度も調整が必要など結構面倒です。また、初心者にとっては多少ハードルが高いと感じるかもしれません。そんなとき、店舗で買えばお店の人に相談できるうえ、作業も行ってもらえるでしょう。
試乗して実際のサイズ感を知ろう
気軽に乗れる点もクロスバイクの特徴のひとつですが、サイズ選びはシビアに行いましょう。ジオメトリーやサイズ表はあくまでも目安と考えて、実際に試乗してみることをおすすめします。実車を目の前にすると、カタログやインターネットの写真だけで見ていた時とサイズ感が違うという声もよく耳します。自分にぴったりのクロスバイクを見つけて、すてきなサイクリングライフを送りましょう。
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