ロードバイクでの輪行のやり方!準備の仕方や持ち運び方法を解説!

ロードバイクでの輪行のやり方!準備の仕方や持ち運び方法を解説!

ロードバイクをより楽しむためにぜひとも覚えておきたいのが輪行です。でも何だか難しそう…と尻込みしている方も多いのではないでしょうか。そんな輪行の初心者のために、輪行の手順や準備から、ロードバイクの持ち運び方までを説明していきましょう。

記事の目次

  1. 1.輪行で広がるロードバイクの楽しみ
  2. 2.ロードバイクの輪行に必要なもの
  3. 3.ロードバイクの輪行の手順
  4. 4.ロードバイクの持ち運び方法
  5. 5.まとめ

ロードバイクの輪行の手順

Photo by torisan3500

必要なものを用意したら、いよいよ実際に輪行を始めましょう。輪行には【①ロードバイクを横にする】【②ロードバイクを縦にする】の2つのやり方があります。手順としては横にする方が楽ですが、縦向きはより少ない設置面積で運べるメリットがあります。輪行も縦置きが基本となっていますので、初めての方に向け、ここでは縦置きのやり方を紹介していきます。

手順①場所の確保〜ロードバイクを逆さにする

筆者撮影

輪行は邪魔にならないような場所で行うよう注意しましょう。ライト、サドルバッグ、サイクルコンピュータなどを外し、サコッシュや輪行袋の外袋にしまいます。ロードバイクを逆さにして、ハンドルとサドルで立たせます。この時、倒れないように壁際で作業を行うとよいでしょう。

手順②ホイールを外す

筆者撮影

次にホイールを外す準備をします。初めての人は忘れがちですが、先にギアをアウター×トップに入れておかないと、ホイールの着脱が大変になるので注意してください。ブレーキキャリパーの開放もお忘れなく。クイックリリースを緩める、またはスルーアクスルを抜いて、ホイールを取り外します。後輪は外しにくいので、プーリーを押しながらホイールを取ります。

手順③エンド金具を取り付ける

筆者撮影

後輪を外してエンド金具を取り付けます。リムブレーキはエンドの切り欠き部分から入れ、ディスクブレーキはスルーアクスルを通して、エンド金具がチェーンステーと一直線になるようにセットします。最後にエンド金具をしっかりと固定します。ここが緩いと、持ち運び中にエンド金具が動いてリアディレイラーを傷めてしまいます。次に輪行袋の口を広げ、袋の底のガイドに従ってサドルとエンド金具で立たせます。

ディスクブレーキの場合はもうひと手間が必要

油圧式のディスクブレーキの場合、ブレーキレバーを途中まで引いた状態で、ヒモやベルトで固定します。それと後輪のブレーキパッドに、パッドスペーサーを挟んでパッド同士が付かないようにします。こうすることでブレーキが戻らなくなってしまうことを防止できます。

手順④ホイールとフレームを固定

筆者撮影

スプロケットやフレーム、ディスクローターにカバーをし、チェーンフックをかけて、前輪と後輪でフレームを挟みます。スポークの隙間にペダルやハンドルがうまく収まるように調整してください。

最初はダウンチューブとホイールから

筆者撮影

最初にフレームのダウンチューブにストラップを1回転させてから、左右のタイヤに通します。こうするとフレームとタイヤが直接触れないので、傷がつきにくくなります。隙間なくしっかりと締められる所でストラップを固定してください。ここが甘いとグラついて自立できません。

残り2か所をストラップで固定

筆者撮影

あとは前後輪のホイールが動かないように、サドル側とチェーンステー側の2か所のタイヤをストラップで締めておきます。ここはあまり固く締めすぎなくても大丈夫です。ちょうどダウンチューブで固定した所と三角形を結ぶように固定することになります。

手順⑤ロードバイクを輪行袋に包む

筆者撮影

次に、ショルダーベルトの一方の端をチェーンステーに通して解けないように縛り、輪行袋に開いている小さな切れ目から、外へもう一方の端を通します。こちらはハンドルのコラムなどに縛って固定します。最後に輪行袋を引っ張り上げて自転車全体をすっぽりと包み込み、袋の口を縛って締めれば完成です。

ロードバイクの持ち運び方法

Photo by gtknj

無事に輪行のための自転車が組み上がりました。ただしロードバイクは全体的にデリケートなのと、輪行袋自体が薄手の生地でできているので、持ち運びにも注意と工夫が必要です。といっても周囲の人や自転車に十分配慮をすれば、さほど大変なことではありません。

持ち運び方法①上げ下ろしは慎重に

筆者撮影

縦置きのロードバイクを持ち上げる時は、自分の方からしゃがんでショルダーベルトを肩にかけ、体ごと上げるように立ちます。移動中は袋の上からフレームやタイヤをつかんで、しっかり抱えるように持ちます。地面に下ろす時はサドル側から静かに下ろしてください。エンド金具に余計な衝撃を与えると動いてしまい、リアメカの破損の原因になります。

持ち運び方法②車体は完全に包むこと

Photo by urbaning

これは良くない例ですね。ハンドルやフォークがはみ出てしまっています。

自転車を公共交通機関に持ち込むには、車体が専用の袋に完全に包まれていることが条件になります。縦置きの輪行袋だと、フロントフォークが袋の口からはみ出しやすい構造になります。周囲の人に対しても危険なので、しっかりと包みましょう。

持ち運び方法③周囲の状況には十分注意する

初めての人がやりがちな失敗が、周りの状況を見極められず他の人に迷惑をかけてしまうことです。次のような場面では十分気をつけてください。

注意すべきポイント

  • 混雑した車内:混雑する時間帯を避け、先頭・最後尾の端に置いておくなど、他の乗客の邪魔にならないようにしましょう。
  • 階段の昇り降り:エンド金具やリアメカをぶつけないように、昇る時は背後へ、降りる時は前にもっていくように抱えましょう。
  • 通行人との距離:自転車を持ち運ぶ時は、他の人と十分な距離をとって歩くようにしてください。普段の感覚で歩くと、すれ違いざまに自転車の一部がぶつかってしまいます。

持ち運び方法④交通会社の規定に従いましょう

車内に持ち込める自転車の大きさは、各鉄道会社によって規定が決まっています。ただし電車に関しては普通の輪行袋に収まるサイズで問題ないでしょう。バスや飛行機に持ち込む場合には別途ルールがありますので前もって調べましょう。

JR東海・西日本・九州では、新幹線指定席の車内へ特大の荷物を持ち込む場合、事前予約をしないと持込手数料がかかるようになりました。特急列車を利用する場合は最新の情報をチェックしましょう。

まとめ

Photo by torisan3500

これから輪行をしてみたい、という人へ向け、初めての輪行のやり方や必要なもの、注意点などを紹介しました。初めて輪行を行う時は難しくて、色々大変だと思いますので、前もって練習をしておくことをおすすめします。慣れてくれば10〜20分でできるようになります。今後、自分の愛車でより遠くへ旅をしてみたいと思う方は、この機会にぜひトライしてみましょう。

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ちゃりぶらりあん
ライター

ちゃりぶらりあん

自転車、特にロードバイクをこよなく愛し、チャリでブラブラするのが好きな図書館司書(ライブラリアン)。 すなわち「ちゃりぶらりあん」とは私のことです。 怠けているので速くはなく、稼ぎはないので高いパーツも買えませんが、走る楽しさは何よりの宝物です。 海外レースもよく観戦します。

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