キャニオンの新型グラベルロード「グリズル」とは?「グレイル」との比較も

キャニオンの新型グラベルロード「グリズル」とは?「グレイル」との比較も

ドイツのキャニオンが2021年春に新型グラベルロード「グリズル」をリリースしました。大流行のグラベルロードに新風が吹き込まれるわけですが、今回はそんなグリズルの特徴やセールスポイントを徹底解説し、キャニオンもう1つのグラベルロード「グレイル」との比較もしていきます。

記事の目次

  1. 1.キャニオンとは
  2. 2.キャニオンが新型グラベルロード「グリズル(GRIZL)」を開発した理由
  3. 3.キャニオン・グリズルの特徴
  4. 4.【2021年最新】キャニオン「グリズル」のラインナップ
  5. 5.キャニオンもう1つのグラベルロード「グレイル」との比較
  6. 6.未踏の地へグリズルと共に!

キャニオンとは

キャニオン(CANYON)は1996年にドイツで創業された自転車メーカーです。終始一貫して自社通販サイトのみで世界中に販売網を広げており、販売店による実売は一切行いません。世界的に人気となったのはその販売体制が注目されたのも一因ですが、ドイツメーカーらしい性能の高さが土台にあるのは間違いありません。2014年からはUCIワールドチームの強豪「モビスター・チーム」に機材を提供し、2018年~2020年までツール・ド・フランスでチーム総合時間賞(チーム優勝)を獲得するなど、その実力をしっかり証明しています。

圧倒的コスパの高さ!

キャニオンは販売代理店や卸売り業者を通さないメーカー直販体制のため、中間マージンが省かれる分安価な価格設定になっています。全てではありませんが、同等グレードのフレームであればほかのメーカーよりも1グレード上のコンポやパーツが装備されるイメージです。「グリズル」にもカーボンフレームにシマノ製コンポとDT Swissのホイールの組み合わせで20万円前半という、驚きの価格設定のモデルがあるほどです。

キャニオンが新型グラベルロード「グリズル(GRIZL)」を開発した理由

ここではキャニオンがなぜこのタイミングで新型グラベルロードを投入したのかに迫り、その理由とグリズルの開発コンセプトを解説します。

なぜ新型グラベルロードを投入したのか?

キャニオンには2018年に投入した「グレイル(Grail)」というグラベルロードがあります。軽量、効率的で速い上に走破性も抜群、二重構造のハンドルなどキャニオンらしい革新的な部分もあり、高い人気を誇ります。ではなぜそんな人気のグレイルと同じグラベルロードのジャンルに、新型を投入するのでしょうか?

グラベルロードの発展には多用化が不可欠!

出典:CANYON

キャニオンはグラベルロードの多様化に目を付け、グリズルを開発しました。グラベルというレースや遊びには様々なライダーが参加し、走るところも舗装路、街中のグラベルはもちろん、山岳や森林に加え、近年はMTBしか走らなかったようなテクニカルな地形までグラベルロードで走るライダーもいます。そんなグラベルロードの多様化に応えるために、グラベルロードにもあらゆる種類のバイクが必要と考え、グリズルのリリースに至ったということです。

キャニオングリズルの開発コンセプト

出典:CANYON

グラベルロードを多用化させることをキャニオンでは「グラベル・スペクトラム」と呼んでいます。それを拡張し、より多くのライダーのリクエストに応えるため「何でもできる、どこにでも行ける、必要なものはすべて揃っている」というコンセプトでグリズルは開発されました。

キャニオン・グリズルの開発コンセプト

  • バイクパッキング、レース、日常的な遊びなど、1台で多用途にマルチに使用できる
  • モジュール化を図り、ライダーが乗りやすいようにセットアップをカスタマイズできるようにする
  • グレイルよりも未舗装路を重視、ハードなグラベルやシングルトラックにも対応する!

キャニオン・グリズルの特徴

出典:CANYON

それではキャニオンの新型グラベルロード「グリズル」の特徴に迫っていきます。車体からパーツ、チューブレスレディ対応やバイクパッキングブランド「アピデュラ」とのコラボまで、余すところなく伝えます。

グリズルの特徴①2種類のカーボンフレーム

グリズルには汎用性が高く扱いやすいミドルグレード「CF SL」と、超軽量で高性能なプレミアムフレーム「CF SLX」の2種類が用意されています。いずれもグリズルのために、ハンドリング・反応性・長距離ライドでの快適性に秀でたグラベルジオメトリを採用しています。「グラベル・スペクトラム」の一環として、乗り方や予算に合わせ多くのライダーに適合させる体制を敷いているのです。

グリズルの特徴②グラベルを力強く、長距離を爽快に駆け抜けるジオメトリ

グリズルはよりハードなグラベルでも車体を安定させスピード走行を可能とするため、ホイールベースが長くアップライトなジオメトリになっています。また、シートポストのしなりを生み出し衝撃吸収性を抜群に高めるように、シートクランプがフレームと一体型になっています。

グリズルの特徴③豊富なサイズ設定

これもグラベル・スペクトラムの一環ですが、グリズルはあらゆる体格のライダーでも優れた走行性能を享受できるように、2XS~2XLの7つの(女性モデルは4つ)フレームサイズが用意されています。また、小柄なライダーがフィットしやすく最適なハンドリングを行えるように、2XSとXSサイズには700cよりもひと回り小径の650Bホイールが採用されています。

グリズルの特徴④チューブレスレディ対応と広いタイヤクリアランス!

出典:CANYON

グリズルの全モデルには耐パンク性が高く、グラベルでの走破性に秀でた45mm幅のチューブレスレディタイヤが、チューブレスレディホイールに装着されています。(出荷時はクリンチャー仕様のため、チューブレスレディ化には別途シーラント剤とチューブレスバルブが必要)また、最大50mm幅のタイヤまで装着可能なクリアランスが確保されており、マウンテンバイク用のチューブレスレディタイヤも装備できます。

グリズルの特徴⑤カスタム性が高い!

出典:CANYON

グリズルの開発コンセプトの1つであるセットアップのカスタマイズは、非常に多岐に渡ります。最大タイヤクリアランス50mmは、フルサイズの泥除けを付けても確保されます。そして、フロントフォークの両側に片側で3kgまで積載可能なマウントを設け、トップチューブにもアピデュラなどのバイクパックを装着できるマウントが用意されています。また、ダウンチューブの下に3つ目のボトルケージマウントも用意されており、メンテナンスツールや水分、食料、衣類なども積載できます。

MTBに迫るグラベルへの対応力!

グリズルにはサドルの高さをボタン1つで自由自在に上げ下げできる、「ドロッパーシートポスト」のリモートケーブルを内装できる仕様になっています。また、よりハードなグラベルで走りに専念できるように、フロントシングルの1-by仕様のコンポを装備したモデルもあります。

グリズルの特徴⑥アピデュラとのコラボ

出典:CANYON

キャニオンはイギリス生まれのバイクパックブランド「アピデュラ」と協力し、サドル、フレーム、トップチューブに取り付ける、キャニオン×アピデュラオリジナルのバイクパックのセットを開発しました。フレームに直接バッグを取り付ける「バイクパッキング」では業界最高の性能を備えるアピデュラの「レース」シリーズや「バックカントリー」シリーズなどにインスピーレーションを受け、よりグリズルに合ったコレクションになっています。

アピデュラ×キャニオン詳細ページ

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【2021年最新】キャニオン「グリズル」のラインナップ

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