エンド金具の付け方④金具の取り付け
④エンド金具の取り付け
いよいよリアエンド金具を取り付けます。エンド金具は、折りたたまれていますので、開いて四角に組みます。この時に先にチェーンに通してから、組立てておくと手が汚れずに楽に取り付けられます。金具を組むときは、つる巻きバネは金具の外側にして、細いほうを内側に向けて通してください。バネは金具をエンドに取り付けるときに隙間ができるようについています。
エンド金具の付け方⑤固定
⑤リアエンドに固定
エンド金具を組んだら、金具を後ろに引っ張りリアエンドに固定します。固定するときは、エンド金具がチェーンステーの延長線上となるようにしましょう。
エンド金具の付け方⑥ギアをロー側に入れる
⑥ギアをロー側へ
エンド金具を付けたら、リアディレイラーを自転車の内側に入れるためギアをローに数回入れておきましょう。そうするとリアディレイラーが外側から内側に入ります。もし自転車を倒したりしてもディレイラーをぶつけることは少なくなります。
エンド金具の付け方⓻金具の角度調整
⑦エンド金具の角度調整
自転車をサドルとエンド金具でしっかり立つように、エンド金具の角度を調整しましょう。ここがグラグラしていると、移動時に自転車が倒れて大変です。
エンド金具の付け方⑧完成
⑧固定し輪行袋に入れる
あとは後輪と前輪を自転車本体につけて、バンドで固定し、輪袋に自転車を入れて完成です。
エンド金具の高さが足りないとき
通常のエンド金具はディレイラーケーブルが長いと高さが足りないときがあります。その場合はオーストリッチから110㎜と150㎜のエンドスタンドが販売されていますので、こちらの利用で対応することもできます。ただスタンドですのでエンド金具ほどの安定感はありません。エンドスタンドを使うときは輪行で自転車を置くときには、壁に立てかけるなどするとよいでしょう。
輪行時のポイント
エンド金具はできるだけ部品点数が少なく、軽いものがオススメです。電車での輪行時はできるだけ荷物を少なく、軽くしたい方が多いのではないでしょうか。大荷物を背負ってのライドには限界がありますし、そもそもライドを楽しめません。また荷物が多いと、どこにいったかわからず失くしてしまう原因になりますので、最小限がよいでしょう。
輸送時のポイント
遠方でのライドやレースのために輸送する場合は、エンド金具は多少の荷扱いでも大丈夫な強度のあるものがよいでしょう。その分、重くなることが多いですが、自転車を守ってもらうには大切な選択です。
エンド金具のメーカー
メーカーは日本のオーストリッチが有名です。オーストリッチはブランド名で、アズマ産業という東京に拠点がある会社です。昭和48年ごろからエンド金具や輪行袋を提供しています。また、タイオガ(TIOGA)は、MTBから総合自転車パーツとして大きくなったメーカーですが、こちらもよく利用されています。タイオガのエンド金具は、エンドホルダーという名称で呼ばれています。
エンド金具のオススメ品
オススメ品①オーストリッチ
オーストリッチ(エンド金具)
オーストリッチ(OSTRICH) エンド金具 [リア用] エンド幅130mm ロード向け 110mm対応
参考価格: 1,848円
オーストリッチのリアエンド金具は定番中の定番です。収納時は両サイドを折りたためます。アルミ製で軽く、値段も安いので迷ったら、これを買っておけば間違いありません。エンド幅は130㎜、ディレイラー固定位置高さ95㎜/110㎜。実はMTB用の135㎜はスペーサーがついているだけですので、スペーサーを準備すればMTB用としても利用できます。
オススメ品②タイオガ(エンドホルダー)
タイオガのエンドホルダーも人気があります。幅は135mmでロードレーサーのクイックレバー場合は、付属のスペーサーをなしにすれば130mmにも対応可能です。素材はプラスチックでオーストリッチにくらべて若干重いですが、ホールド感は上としたユーザーの意見が多いようです。また、金具をたたんだ時に軸を収納できるへこみが裏側にあるのが特徴です。ただ置くだけですので輪ゴムか何かで固定する必要があります。オーストリッチと同様にスペーサーの収納はできないのでしっかり別管理しましょう。
まとめ
エンド金具についてご説明してきましたがいかがでしょうか? ちょっとした部品ですが輪行や輸送の場合に、大切な自転車が破損したりしたら、これまでの練習や移動に掛かった費用や時間がムダになってしまいます。しっかり皆さまの自転車にあったエンド金具を選定して、使い方・付け方をマスターして安心して輪行ライドを楽しんでください。最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
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出展:筆者撮影