はじめに
念願のロードバイクを手に入れてウキウキ、ワクワクしている人も多いことでしょう。自慢のバイクに乗ってすぐにでもサイクリングやライドに出掛けたい気持ちはわかります。でも、その前にちょっと待ってください。必要なアイテムの購入はお済ですか?
購入時の付属品
ママチャリには最初から付属品がついている
いわゆる「ママチャリ」といわれるようなシティサイクルには、普段使用する際に必要な小物やパーツ、アクセサリー、用品といったサイクルアイテムが付属品として買ったときから装備されています。
ロードバイクは最小必要なものだけ
ところが、ロードバイクをはじめクロスバイク、マウンテンバイクといったスポーツサイクルは、いってみれば「素」の状態で売られています。たとえば、ロードバイクの場合、購入した時点ではフレームやタイヤといった走りに必要なパーツだけです。つまり走り以外の目的に「不必要」な付属品や周辺機器は備え付けられていないのが基本です。
ロードバイクで必要なアイテム
したがって、ロードバイクの場合、最低限のパーツやグッズ、小物、用品などの購入が必要となります。必需品にも重要度がありますので、この記事では、それらを重要度ごとにAからCまで順にして、紹介します。
ロードバイク購入時に買うべき必須アイテムA(5つ)
まず、紹介するのは、法律で装着が義務付けられているなど、持っていないとたちまち困ってしまうサイクルアイテムです。バイクが手元にあるのにライドに行けない、といった状況にならないために、バイクと一緒に、または事前に購入しておくことをおすすめします。
必須アイテム① ヘッドライト
ヘッドライトの装着は義務
シティサイクルには付属品として必ず装着してあるヘッドライトですが、ロードバイクにはついていません。夜公道を走行する場合にはヘッドライトの点灯が法律で義務付けられていますので、夜走る可能性が少しでもあるのであればヘッドライトは必需品となります。また、車や歩行者からの視認性を高め事故を防ぐためにも、ヘッドライトは必要なので必ず購入しましょう。
必須アイテム② 空気入れ
ママチャリ用はロードバイクには使えない
「タイヤの空気入れなんて、今持っているママチャリで使っているのがあるから大丈夫!」と思っている人もいるかもしれません。しかし、ママチャリのほとんどは空気を入れるバルブの形状が「英式」か「米式」である一方で、ロードバイクに必要な空気入れが「仏式」でることがほとんどです。また、適正な空気圧にしておかなければ、パンクの危険性が高まるため、空気圧計のついた空気入れのほうがおすすめです。
必須アイテム③ 鍵
ロードバイクの鍵はツーロックが基本
ロードバイクには鍵もついていませんから、盗難防止のために鍵は必須です。鍵の種類はいろいろありますが、基本的に駐輪する際には2個使用するほうが安心です。ただ、ライドの途中でちょっとコンビニへ立ち寄るなどと言った際にいちいちツーロックするのは面倒という人も少なくないでしょう。そのあたりは使い勝手のいいものをひとつだけでもいいかもしれません。
必須アイテム④ ベル
ベルも装着は義務
ベルも法律で装着が義務付けられています。シティサイクルには標準で装着されているパーツですが、ロードバイクにはついていません。ただし、前方の人をどかせるために使うこともほとんどなく、使用する機会は少ないので、特に高価なものでなく自分が気に入ったものなら何でもOKです。
必須アイテム⑤ リフレクターまたはリアライト
夜の安全のために
シティサイクルでは購入時の付属品である反射板、いわゆる「リフレクター」は後方からの視認性を得るために装着が法律で定められています。ところが、これもロードバイクではついていないケースが多いパーツです。ただし、反射板あるいはリアライトのいずれか、がついていればOKです。ロードバイクに乗るほとんどの人は反射板の代わりにリアライトを装着しています。リアライトのほうが反射板よりはるかに視認性が高いですからね。
ロードバイク購入時に買うべき必須アイテムB(4つ)
法律では定められていないとはいえ・・・
法律で装着が義務付けられていたり持っていないとたちまち困ってしまうものをサイクルアイテムAにまとめました。それに対して、以下で紹介するパーツや小物、備品、周辺機器は、必ずしも持っていなくても法に違反したりすぐに困ることにはならないでしょう。
ただ、ロードバイク乗りなら必要です
けれども、非常に便利だったり安全・安心に自転車に乗れるといったメリットが大きいので、ぜひ所有することをおすすめします。またメンテナンスなどに必要となる備品なども、ロードバイクに乗る人なら必ず所有していてもらいたいサイクルアイテムです。
必須アイテム⑥ スタンド
保管やメンテナンスに役立つ
自転車を自立させるためのパーツとして、ママチャリには必須な付属品であるスタンド。けれども「軽さ」を重視するロードバイクでは重さを気にして、装着している人はほとんどいません。したがってここで紹介するスタンドとは、メンテナンススタンドのことです。ロードバイクは家の中で保管している人が大半で、その際に使用したりメンテナンスをする場合にも便利です。備品として持っていると役立ちます。
必須アイテム⑦ ヘルメット
着用は義務ではないけれども・・・
オートバイとは違って自転車に乗る場合のヘルメットの着用は義務付けられていません。けれども、ロードバイクでは時速30~40kmといった速度が簡単に出せます。自転車事故で亡くなった人の6割以上は頭部の致命傷です。また、ヘルメットを着用していなかった人の致死率は装着していた人の3倍以上とされています。
自分を守るためにも着用しよう
転倒したときに自分の身を守るためにも、ヘルメットを装着することを強くおすすめします。自転車に乗るのにヘルメットはカッコ悪いと思っている人もいますが、格好よりも命が一番、それにおしゃれな製品もたくさんありますよ。
必須アイテム⑧ グローブ
グローブの役割
グローブの役目は冬の寒さから手を守るためだけではありません。ハンドルを握ったときの滑り止めや地面からの振動を和らげる働きもあります。さらに転倒して地面に手をついたときなどの怪我を最小限にしてくれます。
季節によって使い分けよう
したがって、サイクリングやライドに出掛ける際は、一年中つけることをおすすめします。冬以外は指先部分のない「指ぬき」グローブが便利です。カラフルな色合いのものも多く、おしゃれを演出するのにも効果的ですよ。
必須アイテム⑨ パンク修理キット
パンク修理は自分で、が基本
空気圧に注意していてもパンクの可能性はあります。街中を走っているときならすぐに自転車屋さんに持っていき修理をしてもらえます。けれども、山の中や郊外をサイクリングやライドしているときなどには自分で対処しなければなりません。そんな時にパンク修理キットが必要となります。
替えチューブもお忘れなく
なお、パンクはその場でチューブに開いた穴をふさぐのではなく、チューブそのものを新しいものに交換するほうが時間もかからず効率的です。したがって、キットの中には替えチューブも入れておくことをおすすめします。パンクしたチューブは家に帰ってからゆっくり直せばいいでしょう。
次のページでは、必須アイテムCを紹介するよ!