エンド金具とは?輪行・輸送時における正しい使い方・付け方を解説!

エンド金具とは?輪行・輸送時における正しい使い方・付け方を解説!

輸行には必須アイテムのエンド金具。はじめてで選び方や正しい使い方がよくわからない方も多いのではないでしょうか? ここではロードバイクのエンド金具の使い方や付け方のポイント、さらにスルーアクスルやピストの場合なども交えてわかりやすくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.エンド金具とは
  2. 2.エンド金具の取り付け方
  3. 3.エンド金具の付け方①取り外し
  4. 4.エンド金具の付け方②ギア変更
  5. 5.エンド金具の付け方③後輪を外す
  6. 6.エンド金具の付け方④金具の取り付け
  7. 7.エンド金具の付け方⑤固定
  8. 8.エンド金具の付け方⑥ギアをロー側に入れる
  9. 9.エンド金具の付け方⓻金具の角度調整
  10. 10.エンド金具の付け方⑧完成
  11. 11.エンド金具のメーカー
  12. 12.エンド金具のオススメ品
  13. 13.まとめ

エンド金具とは

出展:筆者撮影

エンド金具はロードバイクなどの自転車の前輪と後輪を外したときに、フォークとフレームに取り付けて自転車を保護するツールです。よく利用される縦型の輪行袋では、サドルとエンド金具が下になり自転車を支えてくれます。

エンド金具が必要な理由

輪行時は何度も自転車を地面に置きます。エンド金具がないと地面にリアディレイラーが接したときに、衝撃で壊れてしまうことがあります。エンド金具がしっかり安定していると、自転車が倒れたりもしません。

エンドの種類

筆者撮影

出展:筆者撮影

エンドとは自転車のフロントフォークのエンドと、フレームのリアエンドの部分を指します。そのためエンド金具は、フロントエンド金具とリアエンド金具があります。ロードバイク、MTB、ピストなど自転車によりエンドの幅には規格があります。また、バイクのブレーキ仕様で、クイックリリースとスルーアクスルなどの違いがあります。ここでエンド幅の一覧を紹介しておきます。

基本的なエンド幅
  ロードバイク
リムブレーキ
ロードバイク
DISKブレーキ
MTB
リムブレーキ
MTB
DISKブレーキ
ピスト
フロント 100mm 10mm 10mm 11mm 10mm
リア 130mm 142mm

135mm
(クイック
リリース)
13mm 14mm

142+
(スペシャ
独自規格)


14mm
(Boost)
120mm

エンド金具①フロント用

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フロントエンド金具は、前輪を外したときにフロントフォークの剛性が弱まっているのをカバーしてくれます。フロントエンド金具は、飛行機や宅配で送るなど荷扱いが荒いことも想定されるとき、高額な自転車の場合はぜひ取り付けたほうが安心です。通常の縦型輪袋を使って自分で運ぶ方は、フロントエンド金具なしでも特に問題はないでしょう。

エンド金具②リア用

筆者撮影

出展:筆者撮影

リアエンド金具は、代表的なものは四角形をしています。収納時は、コンパクトに折りたためるようになっていて輪行でかさばらないような設計となっています。通常のロードバイクは幅は130mmです。径は10mmで「10mmQR」など表示されています。(QRはクイックレバーの略です。)マウンテンなどは135mmが出ています。購入前にサイズをよく確認しておきましょう。

クイックリリースは代用可能

またクイックリリースが付属でついていますが、使い方として自分の自転車タイヤのクイックリリースを外して取り付けることで十分です。これで荷物を減らせます。

エンド金具③スルーアクスル用

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最近は増えているDISKブレーキの場合についてご紹介します。スルーアクスルはエンドの部分の穴に切れ目がありませんので、ネジ式となっています。ロードバイクの場合は、メモリをリアの場合は142mmに合わせて取り付けます。特にクイックレバー式を利用されたことがある方は問題なく使用できるでしょう。また、チェーンを通すローラーがありますので、チェーンのたるみやフレームとの接触防止となります。

スルーアクスルのフロントエンド金具は不要

スルーアクスルの場合、フロントはアクスルシャフトをフォークに付けておけばエンド金具は不要です。

ディスクブレーキ用パッドスペーサー

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ディスクブレーキーの場合は、ホイールを外した状態でブレーキレバーを握るとパッドが締まり、戻らなくなります。そのためパッドスペーサーが必要になります。ホイールを外したら、すぐにパッドスペーサーを挟めば問題ありません。これが必要なのはオイル式のDISKブレーキのみです。商品はオーストリッチのダミーローターがシマノ、カンパ、スラムに対応できおすすめです。もしスペーサーを忘れたら、段ボールとか紙などを挟んで応急的に代用できます。

エンド金具④ピストの場合

Photo by channone

ピストの場合は、リアディレイラーがありませんのでリアエンド金具なしでも大丈夫ですが、大切な自転車が心配な方も多いでしょう。ただ、エンド金具はピストのエンド幅120mmに合うものは販売されていないようです。エンド金具なしで心配な方は市販のパイプを買って切るなどして、自作しての対応が早い方法となります。

エンド金具の取り付け方

出展:筆者撮影

それではエンド金具の付け方を順番にみてきましょう。ここでは、ロードバイクのクイックリリースのリアエンド金具についてご紹介いたします。しっかり実践してみて、輪行に行く前に、何度か使い方を練習しておくことをおすすめします。輪行では駅の混雑、電車の時間がないなど想定外に気をつかうことがたくさんありますので、使い方になれておくと安心です。

エンド金具の付け方①取り外し

出展:筆者撮影

①装備品の取り外し

まずは取り付けの下準備としてサイコン、ライトやボトルなどを外します。ボトルは中の水を抜いておくとよいです。外した小物は失くしやすいので、輪行袋の袋に入れておくとよいでしょう。

エンド金具の付け方②ギア変更

出展:筆者撮影

②ギアをアウター側のトップへ

小物を外したらギアをアウタートップに入れましょう。ギアをアウターにいれるのは、外側の輪行袋は薄いので袋や置いたときに周囲を傷つけたいたり、体に当たるとケガのもとです。また、トップに入れるのは後輪を外すためです。

エンド金具の付け方③後輪を外す

出展:筆者撮影

③後輪を外す

次に後輪を外します。そして自転車をひっくり返して前輪を外します。車輪は、平置きしないで壁などに立てかけてください。輪行時は、人どおりのあるところの場合も多く、思わず踏んでしまったり、踏まれてしまうとトラブルのもとです。

続いて、エンド金具の付け方④~⑧を紹介!

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エンド金具の付け方④金具の取り付け

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