DEORE XT (シマノ)とは?
DEORE (デオーレ)XTは、自転車のパーツメーカー大手であるシマノが開発したマウンテンバイク用のコンポーネントです。DEORE XTは、レーシングのために軽量を重視した設計になっていますが、トレイルランのための剛性にも優れています。シマノのマウンテンバイク用のコンポーネントとしては、XTRが最上級のグレードですが、XTRに次ぐグレードとしてDEORE XTが位置しています。下位グレードにはDEORE LXがあります。
最新のDEORE XTってどんなの?
マウンテンバイクの中でも、クロスカントリー向けと、オールマウンテン向けのパーツ、そしてクロスバイク向けのパーツも含まれています。2019年に発売されたM8100系の特徴としては、過去モデルであるM8000系のリア11速からリア12速にあり、チェーンリングとフロントトリプルが廃止になりました。
DEORE XTの特徴と魅力
高価で軽量な素材ではなく、コストパフォーマンスに優れたパーツで構成されているのがDEORE XTの特徴です。新しく発表されたDEORE XTを構成するコンポーネントは、「Make Your Mark(=爪痕を残せ)」をテーマにしており、前人未到のオフロードの走行への期待にこたえます。
DEORE XTの特徴①HYPERGRIDE+(ハイパーグライドプラス)
カセットスプロケットとチェーン形状を改良することで、スムーズなシフトチェンジを可能にしました。シフトチェンジにかかる時間がこれまでの1/3になり、さらにシフトチェンジ時の衝撃も抑制されています。
DEORE XTの特徴②DYNAMIC CHAIN ENGAGEMENT+(ダイナミックチェーンエンゲージメントプラス)
チェーンリングの形状を改良することで、悪路でのシフトチェンジ時にもチェーンが外れにくくなりました。さらに、シフトチェンジにかかる時間がこれまでの1/3になり、よりスムーズにチェーンを変えられます。また、チェーンの接触が良くなったことにより、摩耗が少なくなり、チェーンの耐久性が向上しました。
DEORE XTの特徴③I-spec EV(アイスペック イーブイ)
シフトとブレーキレバーの位置をライダーに合わせて調節できるシステムです。シフターとブレーキレバーを一体化させることで、高いコントロール性能が手に入ります。
DEORE XTの特徴④3つのペダル
「PD-8100」は、コンパクトなボディで最も軽量になっており、XCレースに特化したペダルです。「PD-M8120」は、ビンディングシューズでも普通のシューズでも使える汎用性の高いペダルです。「PD-M8140」は、フラットペダルで、安定性が高く、街乗りに最適です。
DEORE XTの特徴⑤クランクセット
クランクの軸近くにロックナットを取り付けたセンターロック式によって、チェーンリングが素早く交換できるようになりました。また、スパイダーがアルミ製になり、ギアがスチール製になったことにより、重量は増えたものの耐摩耗性が向上しました。
DEORE XTの特徴⑥MICRO SPLINE(マイクロスプライン)
フリーハブボディをアルミ製にすることで、軽量で小型にすることに成功しました。10Tのトップギアにも対応しています。フリーハブだけでなく、チューブレスホイールも開発されました。
まとめ
自転車パーツメーカーの最大手であるシマノから出ているマウンテンバイクのコンポーネントであるDEORE XTは、コストパフォーマンスに優れており、剛性、軽量において申し分ありません。マウンテンバイクのパーツ交換を検討している方は、DEORE XTの中から選んでみてはいかがでしょうか。