キャニオン(CANYON)とは
キャニオンは1996年にドイツで生まれた自転車のブランドで、2001年から本格的にロードバイク製造に参入しました。近年はツール・ド・フランスをはじめとする海外主要ロードレースにフレームを提供し、優勝や入賞を重ねることで存在と評価を高めています。
キャニオンが人気の理由
世界各国には、いわゆる「老舗」といわれる歴史のある自転車メーカーやブランドがたくさんあります。それらと比べるとキャニオンはまだまだ若いブランドといえますが、世界各国で非常に人気が高いのも事実です。キャニオンの人気が高い理由のひとつが、コスパの優秀さです。
キャニオンはネット通販
販売方式でコストを抑える
キャニオンのバイクはどこのバイクショップでも販売していません。自転車店での購入はできないのです。キャニオンの販売スタイルはダイレクトセールス、お客さんへの直接販売しか行っていないのです。したがって、購入はキャニオンの公式サイトから注文するというやり方、つまりネット通販と考えればいいでしょう。
マージン不要が安さの理由
バイクに限らず、一般的に商品はメーカーから代理店や小売店に卸されます。しかし、キャニオンではインターネットでお客に直接販売するため、代理店や小売店に掛かるコストやそこで価格に加算されるマージンが発生しません。したがって、販売価格が抑えられるというわけです。
ただ安いだけではない
価格が安い自転車ならキャニオン以外にもあるでしょう。しかし、ただ価格が安いだけならコストパフォーマンスに優れているとはいえません。キャニオンは、高品質なモデルでありながら一般的な相場価格より安く手に入るという点が、コスパの優秀さとして大いに評価されているのです。
他メーカーと比較すれば一目瞭然
たとえば、他メーカーと同じグレードのコンポーネントが採用されていたりパーツが使用されていても価格設定は安いケースが多い、同程度の価格ならランクが上のコンポーネントが採用されている、グレードの高いパーツが使用されているといった具合です。これがコスパに優れるとされる点です。
キャニオンのロードバイクのラインナップ
キャニオンのロードバイクのラインナップモデルは、モデル名を見るだけである程度特徴が把握できます。モデル名によってある程度バイクの性格やグレードがわかるので、どれが自分の求めているバイクなのかの判断がつきやすいですよ。
ラインナップのカテゴリー
- Ultimate(アルティメット):軽量レーシング
- Aeroad(エアロード):エアロレーシング
- Endurace(エンデュレース):ツーリング/ロングライド
- Grail(グレイル):グラベルロード
- Inflite(インフライト):シクロクロス
- Speedmax(スピードマックス):TT/トライアスロン
モデル名に注目
フレーム素材がわかる
キャニオンのラインナップは、モデル名でフレームの素材やグレードが判断できます。「CF SLX」はフラッグシップグレード、「CF SL」は高性能なカーボンフレームのミドルグレード、「AL」はコスパに優れたアルミグレードです。女性向けの小さめのフレームは、モデル名に「WMN」がつきます。
コンポのグレードもわかる
モデル名の最後につけられている数字は、コンポーネントのグレードです。9.0から6.0までがあり(たとえばシマノ105は「7.0」)、数字が大きいほど高いグレードとなります。このように、モデル名を見るだけでどんなバイクなのかが簡単に把握できます。
モデル名でバイクの性格をチェック
例を挙げると「Endurace CF SL Disc 7.0」というモデル名であれば「ロングライドやツーリング向きのミドルグレード高品質カーボンフレームにシマノ製105コンポを搭載したディスクブレーキモデル」といった具合です。
キャニオンのロードバイクおすすめ5選
おすすめ①Ultimate CF SL 7.0
高品質カーボンフレーム、コンポーネントにシマノ105のグループセット、フルクラムのホイール、コンチネンタルグランプリSLタイヤの装備で17万円を切る価格というからまさにコスパ抜群というしかありません。この価格なら、予算の都合で「脱・初心者」モデルを諦めていた人でも手が出しやすいでしょう。
Ultimate CF SL 7.0のスペック
- フレーム/フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ製フル105
- ホイール:フルクラム レーシング900
- シートポスト:カーボン
- 平均重量:7.54kg
- 価格:169,000円
おすすめ②Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2
ディスクブレーキ搭載のフルカーボンモデルです。コンポーネントはアルテグラDi2グループセットで、世界トップレベルのハンドリング性能やさらなるスピードを実現する軽さなどが高い評価を受けています。効率よく登り、安定感を持って下りをこなすこのモデルは、山岳コースで真価を発揮するでしょう。
Ultimate CF SL Disc 8.0 Di2のスペック
- フレーム/フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ製アルテグラDi2
- ブレーキ:シマノ製油圧ディスク
- ホイール:DT Swiss P1800(アルミリム)
- タイヤ:Continental Grand Prix 5000 25c
- 価格:339,000円
おすすめ③Aeroad CF SL 7.0
キャニオンのラインナップではエアロレーシングモデルのエントリーグレードの位置づけですが、プロ並みの空力性能の高さをエントリーグレードにもたらし、高速巡行スピードや高速コーナーへの対応能力は上位モデルに引けをとりません。思い立ったらいつでもレースへの出場が可能なスペックを持つモデルが30万円以下で手に入れることができるのです。
Aeroad CF SL 7.0のスペック
- フレーム/フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ製フル105
- ホイール:Reynolds AR58(カーボンリム)
- タイヤ:Continental Grand Prix 5000 25c
- 平均重量:7.6kg
- 価格:279,000円
おすすめ④Endurace CF SL Disc 8.0 Di2
ドイツ「Roadbike」誌の試乗レビューでクラス最優秀バイクに選ばれたエンデュランスモデルです。高性能なフレーム設計、荒れた舗装路も滑らかな走行を可能にし振動吸収性に優れ、高級コンポーネントとパッケージングされたこの1台は、高パフォーマンスを実現するキャニオンの象徴とさえ評価されています。
Endurace CF SL Disc 8.0 Di2のスペック
- フレーム/フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ製フルアルテグラ Di2
- ブレーキ:シマノ製油圧ディスク
- ホイール:DT Swiss E 1800 Spline db(アルミリム)
- シートポスト:カーボン
- 価格:349,000円
おすすめ⑤Grail 7
人気のグラベルロードも、キャニオンなら手軽な価格で購入できます。シマノ製のグラベル用コンポーネントGRXが採用されたアルミニウムフレームモデルです。カーボンより予期せぬ衝撃に強く万が一破損しても価格的ダメージの小さいアルミフレームは、気軽に扱えるという点でグラベルロード向きともいえるでしょう。
Grail 7のスペック
- フレーム:アルミ/フォーク:カーボン
- コンポーネント:F/Rディレーラー シマノ製GRX RX810
- ブレーキ:シマノ製油圧ディスク
- ホイール:DT Swiss C 1850 Spline db
- 平均重量:9.39kg
- 価格:189,000円
高性能を安く手に入れるならキャニオン
ダイレクト・マーケティングという手法で高品質・高性能なスポーツバイクを手に入れやすい価格で提供するキャニオン。そのコストパフォーマンスの高さは、多くの支持を得ても不思議はないでしょう。最近では、キャニオンジャパンによる試乗会もしばしば開催されているので、その実力とコスパの高さを実際に体験する機会も増えています。
https://www.canyon.com/ja-jp/road-bikes/