ロードバイクはハンドルが大事
ロードバイクの特徴であるドロップハンドルには、バーテープを巻いたりといったカスタム方法がありますが、ハンドルの握りは、自転車の乗り心地にも関わってきます。ハンドルには、重さやエアロダイナミクス、握りやすさにこだわりましょう。振動吸収性に関しては、バーテープにこだわるのもいいです。
ロードバイクのハンドルの選び方
ロードバイクのハンドルは、サイズはもちろんですが、素材や形などの種類でも選び方があります。最初は、サイズから選ぶのがコツです。前傾姿勢をとった時の自分の肩幅に合わせてサイズを選びましょう。値段もさまざまなので、コスパのいいものを選びたいですね。
ハンドルの選び方①素材
ロードバイクのハンドルの素材としては、アルミやカーボンなどの材質があります。完成車には、安価で丈夫なアルミが使われていることが多いです。交換するなら、重さが軽い、カーボン製が人気です。フレームと同様、材質は、軽量さや剛性に関わる重要な要素です。
ハンドルの選び方②軽量
レース志向の場合は、軽量さは重要です。カーボン製のものなど、素材で軽量化されているものもありますが、製造方法によって軽量を実現しているものもあります。
ハンドルの選び方③サイズ
ロードバイクのハンドルを選ぶときには、ハンドル幅のサイズが重要です。ハンドルのサイズは、380、400、420、440mmの4サイズがあります。ハンドルの太さは、クランク径と呼ばれ、26.0mmと31.8mmの2種類があり、カーボンやアルミのフレームには太い方の31.8mmがよいと言われています。
ドロップハンドルのサイズの測り方
C-C(芯-芯):ドロップハンドルの左右のエンド部分の中心から測る方法です。日本製のハンドルはこの測り方が多いです。
- 外-外:ドロップハンドルの左右のエンド部分の外側の距離を測る方法です。海外製のハンドルはこの測り方が多いです。
ハンドルの選び方④握る位置
ハンドルの握る位置の作りで、重要なのは、ハンドルの平らな部分から下がり始める部分までの「リーチ」と呼ばれる部分と、ハンドルの落差である「ドロップ」です。リーチ、ドロップともに、長めにすると、レース向けになり、短くすると、乗りやすいため初心者向けになります。
リーチ
長さが6〜12cmまでがあり、このリーチが長いと、前傾が取りやすく、高速走行に有利になります。リーチが短いと、より体に近い位置でハンドルを握れるので、コントロール性能が上がります。
ドロップ
ドロップが深いと、前傾姿勢にしやすくなるため、高速走行に有利です。ドロップが14cm以上あると深いドロップです。
ハンドルの選び方⑤ドロップの曲がり具合
ドロップの曲がり具合は、ドロップハンドルを選ぶ上で一番見た目にわかりやすいです。シャロー、アナトミック、アナトミックシャローの3種類の形態があります。オールラウンド型というのもあり、クラシックなデザインのハンドルで、上下逆につけたりと遊び度の高いハンドルもあります。
シャロー
シャローは、もっともシンプルな形態です。「丸ハンドル」や「丸ハン」とも呼ばれており、細めのクロモリフレームと組み合わされていることが多いです。シャローの特徴は、ドロップが深い点で、前傾姿勢が取りやすいハンドルの形状です。
アナトミック
アナトミックはドロップ差が少ないタイプのハンドルです。ドロップ部分が握りやすい形状になっているため、ドロップ部分を握って力強いペダリングに向いています。シフターまでの距離が長くなってしまうため、手の小さい人には不向きなハンドルタイプです。
アナトミックシャロ―
アナトミックシャロ―は、シャロ―とアナトミックを組み合わせた形状のハンドルです。もっともオーソドックスな形態で、今のロードバイクの大半が、アナトミックシャローです。リーチとドロップが控えめのことが多く、初心者向けの形状です。
おすすめのロードバイクのハンドル9選
ロードバイクのハンドルは、素材としては、重さのあるアルミよりもカーボンが人気です。また、エアロダイナミクスにこだわったエアロ形状のハンドルに交換するのも人気です。ロードバイクに、ドロップハンドルではなく、あえてフラットハンドルやブルホーンハンドルをつけることもできますが、今回はおすすめのドロップハンドルを紹介します。
おすすめのドロップハンドル①【NITTO(日東)】 M106-SSB 400.0
【NITTO(日東)】 M106-SSB
参考価格: 7,910円
日本製のアルミのドロップハンドルです。日東は、日本のメーカーで、高い技術力を誇ります。日本人の手の大きさに合わせたサイズとクラシックなデザインが特徴です。焼き入れ加工をしているため、高い剛性を誇ります。ブラケットからショルダー部分にかけて、握りやすいよう扁平になっています。中心のクランク径は31.8mmで、ドロップ径は24.0mmです。クランプ径が26.0mmの「M106 NAS」もあります。
おすすめのドロップハンドル②【THOMSON(トムソン)】 CARBON DROP BARS AERO ROAD (HBE104)
【トムソン】HBE104
参考価格: 27,900円
アメリカのメーカーであるトムソンのカーボン製のドロップハンドルです。トムソンのハンドルは、強度と軽さのバランスにこだわったものが多いのが特徴です。ドロップが深いため、前傾姿勢のとりやすい形状となっており、フラット部分は、扁平になっているため、握りやすいです。
おすすめのドロップハンドル③【Lixada】フルカーボン ロップバー 3K光沢
【Lixada】ロップバー 3K光沢
参考価格: 7,999円
ドロップハンドルの特徴として、さまざまなポジションでハンドルが握れるということがありますが、このモデルは、全てのポジションにおいて、体から出来るだけ近い位置でハンドルを握れるように設計されました。雨や汗で滑りにくいよう摩擦が高くなっています。超軽量の炭素繊維が組み込まれ、重量は、210gです。アルミとは思えない光沢のあるおしゃれな外見です。クランプ径は、31.8mmです。
おすすめのドロップハンドル④【TOOK】T-43 T800カーボン
【TOOK】T-43 T800カーボン
参考価格: 7,980円
T800カーボンの素材で作られたハンドルで、スタイリッシュな見た目でとてもかっこいいです。重量は、約200gです。クランプ径は31.8mmです。
おすすめのドロップハンドル⑤【RXL】 SL 127ハンドル
【RXL】 SL 127ハンドル
参考価格: 5,499円
T700カーボンファイバーの素材でできており、軽量で、高い剛性を誇ります。ドロップ部分が、外向き6度の傾きがついており、疲労の溜まりにくい設計になっています。フラット部分は、扁平で広めになっており、手のひらを休められるため、快適に長距離走行できます。クランプ径は、31.8mmで、ドロップは127mm、リーチは104mmです。ツヤの有無を選べます。
おすすめのドロップハンドル⑥【AERONOVA】UD カーボンロードハンドルバー自転車内部巻ハンドルバー
【AERONOVA】UD カーボン自転車内部巻ハンドルバー
参考価格: 5,402円
カーボン素材でできており、クランプ径は31.8mmです。ワイヤーケーブルを内部に通せる作りになっており、扁平なフラット部分に加えて、エアロダイナミクスにこだわった設計になっています。100mmを超える長いリーチになっており、前傾姿勢を取りやすく、スピードにこだわりたい人におすすめです。
おすすめのドロップハンドル⑦【EASTON(イーストン) 】E100 Di2対応 440mm(506RBC8022938)
【EASTON(イーストン) 】E100 Di2対応
参考価格: 38,690円
イーストンは、カーボンに強いメーカーで、このE100のモデルは、イーストンのハンドルの中でもっとも軽量で、なんと178gです。E100は、重さだけでなく、乗り心地にもこだわり、握りやすいデザインになっており、マキシマム・コンタクト・ドロップ(MCD)を採用しています。また、エアロダイナミクスにもこだわった設計で、スピードも犠牲にしません。さらに、シマノやカンパニョーロのコントロールレバーを適切な場所にセッティングでき、カスタム性能も高いです。
おすすめのドロップハンドル⑧【DEDA(デダ)】VINCI(ヴィンチ)
【DEDA(デダ)】VINCI(ヴィンチ)
参考価格: 26,900円
イタリアのパーツメーカーであるDEDAの誇る高級ドロップハンドルです。高い剛性と軽量化を両立しています。フラット部分は、扁平なデザインで、握りやすさとエアロダイナミクスが考慮され、なめらかなデザインになっています。
おすすめのドロップハンドル⑨【FSA(エフエスエー) 】SL-K HB carbon compact
【FSA(エフエスエー) 】SL-K HB
参考価格: 30,117円
FSAは、スピードに特化したパーツブランドで、「SL-K」シリーズは、日本人の体格に合わせた設計で、適正なポジションで乗りやすいコンパクト形状になっています。重さは185gで、クランプ径は31.8mmです。
ロードバイクのハンドルの交換方法
ロードバイクのハンドルの交換方法は簡単です。ここでは、ハンドルを交換する手順を解説していきます。
交換手順①元のハンドルを外す
まずは、レンチを使って、ヘッドキャップのボルトを緩め、キャップとスペンサーを外します。そうすると、ハンドルが取れるようになるので、ステムごと元のハンドルを引き抜きましょう。
交換手順②新しいハンドルをはめ込む
元のハンドルを引き抜いたところに新しいハンドルをはめ込みます。この時に、スペーサーの並びと、ステムを入れる位置で、ハンドルの高さを変えられます。ハンドルの高さを決めたら、ヘッドキャップをボルトで締め、固定します。
交換手順③ハンドルの角度を調整する
ハンドルを適切な角度に調整すると、自転車にも乗りやすいです。ハンドルの前部分にあるクランプボルトを緩めると、ハンドルの角度を変えられます。ハンドルがグラグラするな、というときはここが緩んでいることがあるので確認してみてください。クランクボルトは4本あるので、全て均等に緩め、ハンドルの角度を調整します。基本は、地面に水平になることを意識します。角度が調整できたら、またクランクボルトを均等に締めて、調整は完了です。
まとめ
ハンドルを交換すると、自転車に乗りやすいようになることが多いです。重さや素材が異なり、デザインもいろいろなものが出ているので、好みのものを探してみてください。