自転車小屋の種類
自転車小屋や置き場に利用できるものは、主に以下の4種類です。
- サイクルハウス
- 物置
- ガレージ
- サイクルポート
自転車小屋を選ぶときの注意点
ここでは自転車小屋や置き場を選ぶときの基本的な注意点について、解説します。
①本体の費用以外も考慮する
自転車小屋に必要な費用は、本体だけではありません。組み立てや設置にも費用がかかります。物置や倉庫の場合は、底に置くブロックや転倒防止工事の費用も必要です。
②設置に不向きな場所を避ける
以下のような場所に設置するのは避けましょう。
- 地盤の柔らかいところ(湿地など)
- 熱や湿気のあるところ(給湯器やエアコン室外機の近くなど)
- 高低差の激しいところ(傾斜面)
- 風当りの激しいところ(ビルやマンションの屋上など)
- 落下する可能性のあるところ(崖の近くなど)
③外寸以外の必要なスペース
自転車小屋のほとんどは、外寸以外にある程度の余白スペースが必要です。また、物置や倉庫で底にブロックを置く場合は、その分の高さも考慮する必要があります。外寸だけで判断すると、設置できないことがあるので、注意しましょう。
おすすめの自転車小屋:サイクルハウス
サイクルハウスは、自転車用のテントです。価格は2万円ぐらいからあり、コストパフォーマンスに優れています。軽くて、組み立ても簡単です。物置や倉庫にくらべてコンパクトなので、置き場がないとあきらめていた人でも設置できるかもしれません。しかし、軽くて風で飛ばされやすいのと、鍵がなく盗難を防ぎにくいのが弱点です。
①[南榮工業] サイクルハウス 2台用SB
南榮工業 サイクルハウス 2台用SB
参考価格: 18,711円
南榮工業のサイクルハウス 2台用SBは2万円以下と安く、手軽に自転車置き場が作れます。ターポリン製の天幕は高耐久で、風雨に強いです。天幕やフレームは単体でも販売しているので、経年劣化や台風で破損しても交換できます。もっと安いものもありますが、保守部品を販売していないないものが多いので、よく確認しましょう。
②[DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー)] ストレージバイクガレージ Mサイズ
DOPPELGANGER ストレージバイクガレージ Mサイズ
参考価格: 22,800円
DOPPELGANGERのストレージバイクガレージ Mサイズは、バイク用ですが、自転車にも使えます。ランタンフックやケーブルホールを備え、収納のみならず、メンテナンス作業も可能です。通気窓もついており、熱気や湿気がたまりにくいように工夫されています。少ない予算と置き場でも、自分のガレージを持ちたい人の願いが叶うアイテムです。
強風対策①設置場所と固定方法
サイクルハウスを強風で飛ばされないようにするには、なるべく壁際など、風が直撃しにくいところに設置しましょう。また、付属の固定金具の他に単管パイプを追加したり、重りをフレームに乗せたりすると、固定力がアップします。カーポートや垣根が近くにあれば、ワイヤーやナイロンバンドで固定するのもおすすめです。
強風対策②シートをはずす
強風のときは、思い切ってシートをはずしてしまうのも手です。自転車はブルーシートなどに包み、ヒモでしっかりと縛って壁に固定するか、横倒しにすれば、屋外でも風をしのげます。また、事前に対策が打てるように、日ごろからこまめに予報をチェックしておきましょう。
おすすめの自転車小屋:物置
物置は屋外収納庫の定番であり、価格やサイズが豊富にあります。自転車用にちょうどいいものは6万円ぐらいからで、サイクルハウスよりも予算的には高めです。しかし、耐久性は格段にあがるので、より安全・確実に自転車を収納できます。置き場と予算さえあれば、倉庫並みのサイズも実現可能です。ただし、大型になるほど設置が難しくなります。
③[KETER(ケーター)] Store It Out Ultra(ストア イット ウルトラ)
KETER Store It Out Ultra
KETERのStore It Out Ultraは、樹脂製のおしゃれなデザインの物置です。高さ134cmと低めなので、カーポートの下や軒下など、高さに制限があるところでも設置できます。扉と屋根が開くので、間口が広くて自転車を収納しやすいです。ただ、内寸の幅が若干狭く、26・27インチはハンドルを少し曲げて収納する必要があります。
④ダイマツ 万能物置 DM-10L
ダイマツ 万能物置 DM-10L
参考価格: 69,100円
ダイマツの万能物置 DM-10Lは屋根と3面囲いしかない、物置とサイクルポートの中間のような物置です。奥行があるので、自転車を入口から奥に向かって収納できます。自転車置き場以外に、洗濯物を干したり、さまざまな使い方ができて便利です。ただし、扉と床がないので、風雨を完全に防げません。
⑤サンキン物置 SK8-70
サンキン物置 SK8-70
参考価格: 75,000円
サンキン物置のSK8-70は、前開きのスタンダードな物置です。棚がないので、自転車用の収納庫としてフルにスペースを活用できます。間口が広い3枚扉を採用しており、自転車の出し入れがしやすいです。2台以上の収納も可能ですが、間口に対して横向きに入れるので、奥のほうは出し入れが面倒かもしれません。鍵付きで、盗難が心配な人も安心です。
⑥KETER(ケーター) Darwin(ダーウィン)
KETER Darwin
参考価格: 79,800円
KETERのDarwinは、三角屋根と木目調がおしゃれな物置です。奥行が長いので、自転車を間口から奥に向かって縦列で収納できます。樹脂製なので、木製の物置のように屋外で風雨にさらされても、カビる心配がありません。日本式の物置では馴染みにくい、輸入の戸建て住宅などにおすすめです。
⑦ユーロ物置 2308K1
ユーロ物置 2308K1
参考価格: 116,000円
ユーロ物置 2308K1は、メタルパネルがおしゃれなオーストラリア製の物置です。奥行は1m以下とスリムですが、間口は2m以上あるので、自転車用収納庫として十分使えます。輸入の物置は全体的に大きなものが多いですが、こちらは比較的小さいです。戸建てでもあまり大きな自転車小屋は置き場がないから難しい、という人でも設置できるかもしれません。
⑧イナバ物置 ネクスタ NXN-28CS
イナバ物置 ネクスタ NXN-28CS
参考価格: 120,890円
イナバ物置のネクスタ NXN-28CSは、間口よりも奥行が長い物置です。このため、自転車を間口から奥に向かって収納できます。物置や倉庫のトップメーカーだけあって、丈夫で安心です。おしゃれやスタイリッシュといったデザイン性はあまりないものの、しっかりと自転車を保護します。
メーカー品とプライベートブランドの違い
物置にはイナバ物置のようなメーカー品と、ホームセンターなどのプライベートブランドがあります。これらの主な違いは、壁や床の鋼材の厚さと柱の数です。価格が安いものほど、鋼材が薄くなり、柱の数が減ります。双方に極端な差はありませんが、強度を確認したうえで選んだほうがいいでしょう。
⑨KETER(ケーター) OAKLAND(オークランド)
KETER OAKLAND
参考価格: 128,000円
KETERのOAKLANDは三角屋根と窓付きの扉がついた、小さな家のような物置です。おしゃれな外観で、庭の目立つところにも違和感なく設置できます。また、両開きの扉は間口が広く、自転車の出し入れがしやすいです。特殊な樹脂製で、穴あけや切断、ペンキ塗装(屋外用アクリルペンキを推奨)ができます。
⑩TRIMETAL(トライメタル) メタルシェッド TM3
TM3(MetalSheds&BicycleStores)
参考価格: 130,630円
メタルシェッド TM3は、イギリスのメタル倉庫メーカーTRIMETALによる自転車用収納庫です。シンプルながらおしゃれなデザインで、さまざまな場所にフィットします。鍵が3か所も付けられるので、屋外保管の悩みである盗難対策もしっかりできて安心です。さらに扉は防水ゴムシールド付きで、大事な愛車を雨から守ります。
⑪ユーロ物置 1523SQ1
ユーロ物置 1523SQ1
参考価格: 176,000円
ユーロ物置の1523SQ1は、コンテナハウスのような物置です。広さが2畳強あるので、自転車用の作業スペースにもできます。戸建てでも家族の理解が得られないなどの理由で、自転車を室内に持ち込めない人もいるでしょう。そんな人でもこの物置で、自転車用スペースが持てます。ただ、広い分だけ価格が高いうえに、十分な置き場がないと設置できません。
展示品の物置は安い
物置は、一般に定価の30%引きぐらいで販売されています。しかし、展示品だとさらに安い50%引きです。細かなキズや劣化は気にしないで、とにかく安く買いたい場合は展示品を探してみるといいでしょう。
物置を集合住宅に設置するのは難しい
戸建て住宅と違って、マンションなどの集合住宅では物置を設置するのは難しいです。大半の場合、管理会社や管理組合の規定で、物置は設置できません。それでも自転車の置き場がないので、何とかしたい場合は、トランクルームを利用してみてはいかがでしょうか。段ボール1箱分から預けられるサービスもあります。
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