記事の目次
- 1.グラベルロードとは
- 2.グラベルロードの選び方(5つ)
- 3.グラベルロードの選び方① 拡張性
- 4.グラベルロードの選び方② タイヤサイズ
- 5.グラベルロードの選び方③ フレーム素材
- 6.グラベルロードの選び方④ ブレーキ
- 7.グラベルロードの選び方⑤ ホイールの固定方法
- 8.メーカー別おすすめグラベルロード(6種)
- 9.メーカー別おすすめグラベルロード① GT
- 10.メーカー別おすすめグラベルロード② JAMIS
- 11.メーカー別おすすめグラベルロード③ FELT
- 12.メーカー別おすすめグラベルロード④ FUJI
- 13.メーカー別おすすめグラベルロード⑤ KONA
- 14.メーカー別おすすめグラベルロード⑥ TREK
- 15.まとめ
グラベルロードの選び方(5つ)
グラベルロードモデルなら、どれもさほど違いはないのでは? と思っている人もいるかもしれませんが、用途や乗り方などによって、選択の際に注目すべきポイントが異なります。もちろん、予算の関係ですべてを満足させるのは難しいかもしれませんが、グラベルロードとして押さえるべき点は知っておきましょう。
グラベルロードの選び方① 拡張性
ロードバイクにたくさんの荷物は載せられない
グラベルロードの特徴のひとつに、荷物がたくさん積めることがあります。スポーツタイプの自転車に荷物を積む際、面ファスナーやアタッチメントなどで、サドルバッグやハンドルバッグなどを取り付けるのが手軽で一般的です。しかし、この方法では、掲載できる荷物の量は限られます。
グラベルロードにはダボ穴がたくさん
キャリアを取り付ければより多くの荷物を積むことが可能となりますが、グラベルロードでは、それらを取り付けるためのダボ穴が設けてあります。キャンプやツーリングで荷物をたくさん運ぶのであれば、ダボ穴の多い拡張性の高いモデルを選ぶことをおすすめします。
ダボ穴の数で判断可能
ダボ穴の数が多ければ、キャリアだけでなく、グラベルツーリングで役に立つ泥除けやボトルケージなどの装備も、取り付けることができます。ダボ穴の多いモデルは、ツーリング向きな設計がなされているケースがほとんどなので、ダボ穴の多い自転車=よりグラベルロードの傾向の強いモデルという判断もできます。
グラベルロードの選び方② タイヤサイズ
700Cか650Bか
ロードバイクのタイヤ外径はほとんどが700Cですが、グラベルロードにはいくつかの設定があります。主なものとして、ロードバイクと同じ700C、もうひとつは650Bです。700Cタイヤは細めで、速度を出しやすく軽快で俊敏な乗り心地なのに対して、650Bは、700Cより一回り小さくタイヤは太めなので、安定感のある走りができるのが特徴です。
太めのタイヤが特徴
タイヤサイズは、グラベルロードでは28~47Cとロードバイクより太めのタイヤが装着されているのが主流です。これは、舗装路だけでなくダートなどの未舗装路も走ることを想定した設定なのが理由です。
最も扱いやすい28~35C
舗装路をメインに走るのであれば、俊敏性や軽さを活かした走りのできる28~35Cがいいでしょう。このサイズなら舗装路を軽快に走れますし、山道や砂利道に突っ込んでも問題ないはずです。街中も荒地もどちらも快適にこなすという点において、最も扱いやすいタイヤサイズといえます。
36C以上は未舗装路メイン
36C以上のタイヤは、未舗装路走行をメインに考えている人向きです。乗り心地や耐久性、グリップ力がより高まります。また、たくさんの荷物を積んでも安定感に優れているのがメリットです。フレームジオメトリーにもよりますが、30C以下のタイヤを装着したグラベルバイクはロード寄り、40C前後はオフロード寄りの設計がなされていると考えてもいいでしょう。
30Cのタイヤの特徴
- 舗装路を時速30㎞で無理なく走れる
- オフロードにおいては、バイクコントロールのスキルが必要
40Cのタイヤの特徴
- 舗装路走行は、タイヤの抵抗が大きいので時速20㎞前後が目安
- 時速20㎞以上で走行するには、かなりの脚力が必要
- 100㎞超のロングライドには不向き
- 乗り心地がよく、快適性が高い
- 荒れ地ではマウンテンバイク並みの走破性がある
タイヤクリアランスに注意
タイヤ径やタイヤ幅でモデルの特徴を知ることができますが、注意が必要なのが、フォークのタイヤクリアランスです。乗っていて「もっとダートなども走ってみたい」と思ったとき、太めのタイヤを装着しようとしても、フォークのタイヤクリアランスが36Cまでしか装着できないといったケースもあり得ます。購入時には、タイヤクリアランスのチェックもお忘れなく。
グラベルロードの選び方③ フレーム素材
フレームと路面状態との関係性
舗装路だけでなく、ダートや砂利道なども走るグラベルロードは、ロードバイクと比較して路面からの振動を大きく受けます。また、荒れた路面とタイヤの接地面との関係により、「路面追従性能」も重要なポイントです。つまり、グラベルロードのフレーム素材を選択する際には、フレームと路面状態との関係性を十分に考慮しなければならないというわけです。
最も好ましいのはカーボン
おすすめなのは、カーボンです。しなるフレームは路面追従性に優れていますし、軽量なので山道の走行や岩場など走行が難しい箇所で担ぐ場合も楽です。ただ、外的な衝撃に弱いカーボンは、ダートや砂利道の走行では転倒や落車の危険性が多いため、どうしてもナーバスにならざるを得ません。アルミ素材と比較して価格が高いのもデメリットといえるでしょう。
クロモリもおすすめ
そこで、おすすめするのがクロモリフレームです。クロモリフレームは振動減衰性が高く、少々の外的衝撃にも頑丈です。また、価格も比較的お手頃というのもメリットです。重量が重くなるという点はネックとなりがちですが、どうせたくさんの荷物を掲載するのですから、フレームが少々重くなっても大きな問題ではないかもしれませんね。
グラベルロードの選び方④ ブレーキ
ディスクブレーキが主流
ダートやぬかるみを走る機会があるため、グラベルロードの大半のブレーキはディスクブレーキを採用していますが、モデルやグレードによって機械式か油圧式かで異なります。機械式のほうが価格は安いのですが、おすすめなのは油圧式です。制動力はどちらもさほど大きな差はないのですが、軽い力で高い制動力を発揮するのは油圧式です。
おすすめは油圧式
ロングライドやオフロード走行などで手が疲れたときに、軽い力でスパッと停まることができるのは非常にありがたいです。また、メンテナンスも機械式より容易です。価格の差は、メリットが十分カバーしてくれるでしょう。
グラベルロードの選び方⑤ ホイールの固定方法
固定方法は2種類
グラベルロードのホイール固定方法には、クイックリリース式とスルーアクスル式があります。ディスクブレーキが大半となっているため、多くはスルーアクスルを採用していますが、タイヤの取り外しの簡単なクイックリリースのモデルもあります。
スルーアクスルが好ましい
したがって、現在ホイールの固定方法は①前後スルーアクスル、②前後クイックリリース、③前クイックリリース、後ろスルーアクスルといった3パターンが見られます。クイックリリースよりスルーアクスルのほうが、ハブへの固定力やそのものの剛性が高いので、未舗装路を走る機会の多いグラベルロードは、前後ともスルーアクスルのほうが好ましいでしょう。
続いて、メーカー別におすすめのグラベルロードを紹介!