ナローワイドチェーンリングの5つのメリット
ではナローワイドチェーンリングにはどんなメリットがあるのかをここで説明していきます。
メリット① メカトラブルが少なくなる
ナローワイドチェーンリングを使用する事でフロントのギアチェンジが必要なくなり、チェーン落ちが少なくなります。オフロードを走る上で泥がフロントディレイラーに詰まり変速できない事やチェーンが動かなくなるなどのメカトラブルがなくなり、これがMTBやシクロクロスなどのオフロードで走る自転車の主流になった大きな理由の1つです。
メリット② 操作性が良くなる
長距離のレースだと、どうしても思考力が落ちてきます。そんな思考力が落ちてる際にフロントギアとリアギア両方の変速を考えながら走行するのは難しくなってきます。ですがフロントのギアチェンジが不要になれば、操作する際に余裕が生まれ最小限のロスで変速ができます。
メリット③ 値段を抑える事が出来る
シングル化にする事によってフロントのギアチェンジの必要がなくなるという事は、フロントのギアチェンジする機能そのものがいらなくなります。よって1から自転車を組む際や買う際に多少費用を抑える事ができます。
メリット④ 軽量化できる
単純にフロントギアが丸々1枚なくなる分軽くなります。それに加えフロントのギアチェンジする機能フロントディレイラーなどもいらなくなるので幾分か軽くなります。レースに参加する選手は機材の軽さに重点を置きます。これも選手に使われる理由の1つと言えるでしょう。
メリット⑤ 不快な音がなくなる
フロントをアウターに入れてリアを軽いギアにするとフロントディレイラーにチェーンが擦れる音がしますが、フロントディレイラーが不要になるナローワイドチェーンリングを使用すれば、擦れる不快な音から解消されます。
ナローワイドチェーンリングの2つのデメリット
チェーン落ちが少なくなったり、軽量化とメリットが目立ちますがナローワイドチェーンリングにも少なからずデメリットがあります。
デメリット① ギアの選択肢が少なくなる
これが1番のデメリットと言えます。今まではフロント2枚リア11枚の22段変速で路面に合わせてギアを選べましたが、ナローワイドチェーンリングにする事でフロント1枚リア11枚の11段変速になり選べるギアが半分になります。これにより、下り坂などではギアが軽すぎてしまったり、上りでは重すぎてしまったりという問題が出てきます。
- ギアの使用できる枚数が「半分」になるのでギアの選択肢が少なくなる
それによってヒルクライムと平坦が混合しているレースだとギアが足りなくなる事があります。この点が海外のロードバイクレースなどで多用されない理由の1つでしょう。
- ヒルクライムと平坦路が混合しているレースなどではギアが足りなくなる事がある
デメリット② 交換する際に色々と必要な物がある
メリットの方で値段を抑えられると言いましたが、それは1から組み立てたり、新しく自転車を買う場合であって今現在使用しているフロントギア2枚をナローワイドチェーンリングに変える場合には色々と必要な物が出てきます。
スプロケットとチェーン、リアディレイラーが対応しているか
ただ変えればいい訳ではなく、変更するナローワイドチェーンリングに今装備しているスプロケットとチェーン、リアディレイラーが合っているかを確認しなければなりません。この3つが合った物でないと、ギアチェンジができなかったりなどのメカトラブルに繋がります。
- 交換する際に「スプロケット」「チェーン」「リアディレイラー」が対応しているかを確かめる
- 合っていない場合は、交換の費用が掛かる
まとめ
- MTBやシクロクロスなどオフロードでは「メカトラブルが少なくなる」ナローワイドチェーンリングが既に主流になっている
- ロードバイクでの「平坦のレース」や「エンデューロ」などではナローワイドチェーンリングは効果的
- 「ヒルクライム」と「平坦路」があるレースなどの場合ではナローワイドチェーンリングだとギアが足りなくなる恐れがある
逆に、「平坦路」と「ヒルクライム」が混合しているレースなどでは現状のリア11速ではギアが足りなくなる恐れがあり、不向きと言えます。
最後に
ナローワイドチェーンリングがどんな物かを説明させていただきました。現在MTBやシクロクロスのオフロードでは主流になったナローワイドチェーンリングです。ロードバイクでも街乗りや移動手段などをメインに考えてる際はナローワイドチェーンリングの検討をしてみてはいかがでしょう。
- 1
- 2
まとめると、「平坦路」や「ヒルクライム」などの専用機として使用するのであれば、ナローワイドチェーンリングは適していると言えます。