チェーンウォッチャーとは
ロードバイクやクロスバイクに乗っていると、チェーンが外れてしまった経験はありませんか? ギアを変えた瞬間や思い切りふみこんだときにチェーンが外れてしまうと、チェーンにかけるはずだった力が逃げてしまい、バランスを崩して転倒してしまう可能性があり危険です。そんなチェーンが外れることを防止できるアイテムが、チェーンウォッチャーです。
チェーンウォッチャーの効果
ロードバイクのチェーンが外れることを防止してくれるアイテムが「チェーンウォッチャー」です。エアロタイプのロードバイクの場合、あらかじめ装着されている完成車もあります。チェーンキャッチャーと呼ばれることもあり、とても効果的なアイテムです。ただし、チェーンが外れることを完璧に防止してくれるわけではありません。
チェーンウォッチャーの仕組み
チェーンウォッチャーをフロントギアが付いているプレートに装着し、ギアディレイラーとの隙間をふさぎます。それが、チェーンの脱落した時にプロテクターの役割を果たし、チェーンが完全に脱落することを防止する仕組みになっています。
チェーンウォッチャーの必要性
チェーンが脱落したらまた付けたらいいだけ、とチェーンウォッチャーの必要性があまりイメージできない人もいるかと思います。しかし、チェーンウォッチャーは、乗り手の命と車体をきれいに保ってくれる役割があります。
チェーンウォッチャーの必要性①転倒防止
チェーンが外れると、バランスを崩して転倒してしまうこともあります。転倒した先が車道で、ちょうど車が走ってきたら、と思うとぞっとしますね。チェーンウォッチャーは、そんなリスクを軽減してくれます。
チェーンウォッチャーの必要性➁車体の保護
チェーンが外れたままで漕いでしまうと、チェーンが車体に食い込んでしまうことがあります。そうなると、車体が傷つき、最悪は破損してしまうでしょう。何十万円もするロードバイクの車体を数千円のチェーンウォッチャーで保護することができます。
チェーンが脱落しやすいギアチェンジ
チェーンが特に脱落しやすいギアチェンジがあります。フロントギアをアウターに入れ、リアギアをロー側にした状態は注意が必要です。この状態のギアから、フロントギアをインナーに落とすと、チェーンが脱落しやすいので気を付けてください。
- 最近の流行りとして、見た目や軽量のためにチェーンホイールが小さくなってきていることが、チェーンがよく脱落するようになった原因です
チェーンが脱落しにくくするには
日頃から、日常的にロードバイクのチェーンやワイヤーをメンテナンスし、オイルをつけておいたり、汚れをとっておきましょう。そうすることで、ギアチェンジの際にチェーンがスムーズに動き、チェーンは脱落しにくくなります。
チェーンウォッチャーの取り付け方法
チェーンウォッチャーの取り付けは、フロントディレイラーを外す必要があるので、自信がない人は、自転車屋さんに頼んでもよさそうです。フロントディレイラーが自分でメンテナンスできる人は、自分でチェーンウォッチャーも取り付けることができるはずです。
手順①フロントディレイラーを外す
チェーンウォッチャーは、フロントディレイラーが付いているプレートに取り付けるので、一旦フロントディレイラーを外します。フロントディレイラーを外すことに抵抗がある方は、この時点で自転車屋さんに依頼することをおすすめします。フロントディレイラーを外すことができた人は、この機会に掃除してあげてもいいかもしれませんね。
手順➁フロントディレイラーのネジをチェーンウォッチャーに付ける
フロントディレイラーについていたネジを、チェーンウォッチャーに付け替えます。フロントディレイラーについていたネジが上手く使えない場合もあるようで、そのときには別のネジを用意する必要があります。
手順③チェーンウォッチャーを固定
フロントディレイラーがついていたプレートを、チェーンウォッチャーとフロントディレイラーで挟んで固定します。
手順④チェーンウォッチャーを調整
内側のチェーンリングと、チェーンウォッチャーとの隙間が2mm以下になるように調整します。ここを広めに調整してしまうと、チェーンウォッチャー装着した効果が出にくく、チェーンが隙間から脱落してしまいます。2mmの厚さの定規を挟んで作業するとうまくいきやすいです。
手順⑤フロントディレイラーを調整
フロントディレイラーがきちんとスムーズにギアチェンジできるように調整します。調整できたら、チェーンウォッチャーの取り付けは完了です。
チェーンウォッチャーはバンド式自転車では使えない!?
- チェーンウォッチャーは、フロントディレイラーと、その取り付けているプレートの間にセットするものです。なので、バンド式の自転車の場合、チェーンウォッチャーが使えない可能性があるので、注意してください。
おすすめのチェーンウォッチャー5選
チェーンウォッチャーにもいくつか種類があり、小径車用のものもあります。おすすめのチェーンウォッチャー5つをご紹介します。どれも高機能なので参考にしてみてください。
おすすめのチェーンウォッチャー①KCNC チェーンキャッチャーロード
KCNCのチェーンキャッチャーロードは、重量が19gと、かなり軽量のため、ライド時に気にならないサイズになっています。フロントディレイラーの調整&固定と、チェーンウォッチャー本体の調整が別々にできるので、フロントディレイラーの取付交換ができれば、簡単に取り付けることができます。
おすすめのチェーンウォッチャー➁カンパニョーロ FDーSR003 チェーンガード
カンパニョーロのFDーSR003チェーンガードは、カンパの純正のチェーンウォッチャーです。フロントディレイラーに当たらないようにセッティングすることができます。また、左右に平行に動かすことで調整できるため、取り付けボルトがずれないので簡単です。
おすすめのチェーンウォッチャー③ROTOR チェーンキャッチャー
ROTORのチェーンキャッチャーは、フロントディレーラーをセットする位置がプレートの曲線に合う形状になっており、チェーンの脱落を防止する部分をスライドし、チェーンに近づけてセットします。この仕組みによってチェーンキャッチャー自体が動いてしまって機能しない、といったことが防止できます。
おすすめのチェーンウォッチャー④FORCE(フォース) 樹脂 チェーン脱落防止ソケット
FORCE(フォース) 樹脂チェーン脱落防止ソケットは、小径車用で、シングルスピードクランクのチェーン脱落を防止することができるソケットタイプのチェーンウォッチャーです。値段が手頃で、構造が単純なため、チェーンウォッチャーの取り付けに不安がある人にはおすすめです。
おすすめのチェーンウォッチャー⑤K-EDGE PROチェーンキャッチャー
K-EDGEPROチェーンキャッチャーは、2ボルト構造なので、微妙な調整が可能になっており、細かく調整してこだわりたい人におすすめのチェーンウォッチャーです。簡単に取り付けることができるのも高評価です。万が一、チェーンが落ちてしまった場合でも、下のボルトを外すだけで本体も外すことができるので、すばやく対応することができます。
まとめ
チェーンウォッチャーの必要性がお分かりいただけたでしょうか? 高速走行中にチェーンが落ちてしまうと、かなり危険で命の危険があるトラブルになります。日常的にメンテンナンスをしているのに、よくチェーンが落ちてしまうという方や、チェーンが落ちることが心配な方で、バンド式以外の自転車に乗っている人は、ぜひチェーンウォッチャーの購入を検討してみてください。