おすすめのスキュワー10選！盗難防止に効果的で人気があるのはコレ！

ロードバイクを楽しむ私たちにとって、盗難の被害は最も気になるリスクです。エントリークラスでも10万円台、人気のハイエンドモデルであれば100万円にもなるロードバイクは、常に窃盗犯の標的にさらされているといっても過言ではありません。

盗難被害の対象はなにも自転車本体（フレーム）だけとは限りません。走りをより高めたいローディーたちは、みなこぞってより高性能なホイールへと交換します。当然そうした人気のホイールは人目を引き、そしてとても高価です。前、後ろどちらか一方でも、ゆうに10万円を超えるものも珍しくありません。目の肥えた窃盗犯にとっては、ホイールだけでも絶好の獲物なのです。

そのため多くのロードバイク乗りは、より防犯性の高いカギやロックにも気を使います。フレームとホイールにも長いワイヤーを通したり、複数のカギやロックで施錠する人も少なくありません。ですが長いワイヤーは切断されやすく、逆に防犯性の高いチェーンやU字ロックなどは重く、かさばるのが難点です。軽量性が売りのロードバイクでは、携帯に苦労するサイクリストも多いことでしょう。

ロードバイクのホイールは、その多くが車軸の部分をクイックリリース（QR=Quick Release）という部品で押さえています。レバーを押さえることで強く締め付けて挟み、外す時はレバーを逆方向に開けば簡単にホイールが外れる仕組みになっています。レースなど、ホイール交換に一秒を争う場面では効果を発揮しますが、その手軽さは盗難防止という意味ではデメリットになります。

そこで出てくるのがスキュワーと呼ばれるパーツです。シャフトとバネでホイールをフレームに固定する器具で、クイックリリースと混同されがちですが、固定する際の構造と使い方が違います。最近では、盗難防止を目的にクイックリリースからスキュワーに交換する人も少なくありません。

レバーで挟んで固定するクイックリリースと違い、スキュワーは軸そのものをネジで締めて固定します。なのでスキュワーは、基本レバーがありません。かわりにナット部分を回して締め、最後にナットをさらに工具でしっかり締める、という使い方をする点が違います。

スキュワーの多くは、専用の工具を使って締め外しを行ないます。多くのサイクリストが使っている六角レンチ（アーレンキー）では適合しないものも多くありますので、それだけでもホイールを外そうとする窃盗犯に対する抑止効果になります。

人目を気にする窃盗犯は、できるだけ早く作業を済ませることが必要です。ですが、標的がクイックリリースではなかったとしたらどうでしょう。スキュワーなら、①工具を取り出して②ヘッドを緩め、③回してから外す。これだけの手間でも要する時間が増えれば、窃盗犯にとっては精神的負担となり、手を出しにくくなります。

スキュワーは盗難防止になるだけでなく、より強い力で固定できるので、安定性が増します。クイックリリースは、自分の最大限の力でレバーを押し込まなければならず、力の弱い人だと固定力が足りずに脱輪の危険もあります。ですが工具で締めるスキュワーなら、多少非力でも正しい使い方でしっかりと固定できます。また、レバーが無いので走行中に、何かに引っかかって外れてしまうようなアクシデントも起きにくくなります。

それでは、これらのポイントに基づいたおすすめのスキュワーを紹介していきます。スキュワーではDT Swissのクイックレバータイプが高性能で人気ですが、今回はホイールの盗難やいたずらを防ぐという目的から、レバーなし、工具必須の使い方に特化した、防犯性の高いものをセレクトしました。

• TNI 盗難防止スキュワー ロード用
• 重量：前40g 後44g
• 対応ハブ：（前）100mm（後）135/130mm   

• BBB BQR-03 WHELFIXED
• 重量：78g（前後セット）
• 対応ハブ：（前）100mm（後）135/130mm

• TRANZ-X 060-3 ツール スキュワー3点セット
• 重量：123g（前後ペア）
• 対応ハブ：（前）100mm（後）135/130mm