自転車を取り巻く交通事情
ロードバイクは、原付バイク程度のスピードが比較的簡単に出ます。そんなロードバイクが歩道を走ると、歩行者との衝突や接触といった事故が発生するリスクが高くなるでしょう。そもそも、自転車は原則車道を走ることが交通法規で決められています。したがって、ロードバイクに限らず自転車は車道を走るべきなのです。
車道を走るのは危険を伴う
しかし、現在の日本の道路事情は、残念ながら自転車が走りやすいとはいえません。自転車レーンを設けている車道はほんの一握りで、大半は自転車レーンはありません。あったとしても、車道の端にあとから設けているので、狭いうえに横をビュンビュンと車が走っていきます。バスやトラックがバイクの横を通り過ぎようなら、接触してしまうのではないかと恐怖さえ覚えるのが現状です。
ロードバイクにミラーは必要?
事故を未然にする方法のひとつとして、走行中に後方の状況を確認するためのロードバイク用のサイクルミラーを使用することが挙げられます。車やオートバイには後方を確認するためにバックミラーやサイドミラーの取り付けが法律で義務付けられています。しかし、自転車では義務付けられておらず、バックミラーを装着しなくても道路交通法で取り締まられることはありません。
ロードバイクでの後方確認方法
ロードバイクで走行中に後方の状況を確認するには、顔を後ろに振り向けるしか方法はありません。しかし、これは特に初心者にとってはなかなか簡単ではなく、下手をすればバランスを崩してしまう恐れもあります。また、スピードが出ていれば、その間に前方への注意がおろそかになります。サイクルミラーがあれば、後ろを振り返る必要がなくなりますし、後方確認が簡単にできます。
サイクルミラーで安心・安全
特に、通勤や通学で車の多い時間帯や地域を走ることの多い人は、ロードバイク用のサイクルミラーがあれば、安心・安全につながります。また、サイクリングロードでも、多くの人が走っている状況においての進路変更の際の追突や接触といったリスクを減らすためにも役立ちます。
ロードバイク用ミラー選びのポイント
ロードバイク用サイクルミラーは、いろいろな種類があります。どうせなら、かっこいいものをチョイスしたいものですが、かっこいいだけで選ぶのはNGです。ミラーの種類は、おもに取り付け位置によって決定します。ロードバイク用バックミラーやサイドミラーの正しい選び方を、ポイント別に紹介していきましょう。
ロードバイク用ミラーの選び方①取り付け位置
ロードバイク用サイクルミラーの装着位置は、ハンドルやバーエンド、フレームなど車体に装着するもの、腕につけるもの、ヘルメットに取り付けるものの3種類が基本となります。それぞれの特徴やメリット、デメリットをチェックしてみましょう。
取り付け位置:車体に装着
ボディに装着するタイプにも、ハンドルバーやフレーム、フォークなどに取り付けるものと、ハンドルバーエンドに取り付けるものの2種類に大別できます。前者は装着する場所を選ばないのがメリットです。後者はエンドキャップを外して取り付けるので、コンパクトで見た目を損なわずかっこいい印象を与えることができます。
いちいち取り外さなくてもいいのもメリット
また、レースに出場する以外は一度取り付けると必要がなくなるまで取り外さなくていい(一部のレースでは取り外さなくてもOKの場合もあり)のもメリットです。
車体取り付けタイプのデメリット
ハンドルが握りづらくなる場合があるのはデメリットに挙げられます。また、ハンドルやフレームに装着していると、体に触れてミラーの向きが変わってしまう可能性があるので要注意です。フォークに取り付けの場合はサドルに座ったままでは手が届かないので、向きの微調整がやりにくい点もデメリットといえます。
取り付け位置:腕に装着
アームバンドや腕時計のようにミラーを腕や手首に直接装着するタイプなので、バイクの外観が崩れる、おしゃれじゃないといった理由でバイク本体にミラーを取り付けたくない人におすすめです。服の上からでも、装着が可能です。
腕に装着タイプのメリット
工具などは必要なく、腕や手首に巻き付けるだけなので簡単に取り外しができます。また、ハンドルの握りやすさやペダリングに影響することもありません。さらに、複数自転車を持っていたなら使いまわしもできるので、コスパに優れています。
腕に装着タイプのデメリット
フラットバーであれば常に手の位置は同じなので問題は少ないのですが、ドロップハンドルは状況に応じて手の位置を移動させるので、当然ミラーの位置も変わります。したがって、後方確認の際には見えやすい位置にミラー(腕や手首)を動かす必要があり、とっさの場合の確認に間に合いづらい点やライドのたびに装着しなければならないので面倒な点はデメリットかもしれません。
取り付け位置:ヘルメットに装着
ヘルメットに直接取り付けて使用するタイプです。取り付けたところからステーが伸びて、その先にミラーがついています。ロードバイク本体に装着したり、腕につけるミラーは取り付け位置が下のほうなので、どうしてもミラーを見る際は視線を落とす必要があります。しかし、このタイプなら、車のルームミラーといった感じで姿勢を変えずに目線を動かすだけで後方確認ができます。
ヘルメット装着タイプのメリット・デメリット
ハンドリングやペダリングに影響を与えない点、また取り付けが簡単なことや小さくて軽いこと、バイクの外観を崩さない点もメリットです。デメリットとしては、ピント調整に慣れが必要なことや頭の角度によっては見づらいことが挙げられます。
ロードバイク用ミラーの選び方②大きさ
ミラーの大きさも重要なポイントです。表面積が大きければ映る範囲が広くなるので、後方確認がやりやすくなります。反面、重くなったりペダリングやハンドリングに支障が生じる可能性も否定できません。サイズが小さければ軽いですし走るのに邪魔になることも少ないのですが、後方が映る範囲が狭いので、大きなサイズのものより安全面では劣ることになりがちといえるでしょう。
ロードバイク用ミラーおすすめ7選
ここで、おすすめのロードバイク用のサイクルミラーを、取り付けタイプ別に紹介していきましょう。選ぶ際に重要な点は、取付場所やタイプが自分の乗り方に適しているかどうかです。車体に装着するタイプは、ハンドルやフレーム、フォークに取り付けるものとバーエンドに取り付けるもの、車体のどこにでも装着できるものの3種類に大別できます。それぞれの種類別にメリットやデメリットがあるので、要チェックです。
車体装着タイプのおすすめ①
おすすめ①タナックス(TANAX)ベロガレージ イージーミラースポルト
タナックス(TANAX) ベロガレージ(VELO GARAGE) [EASYMIRROR SPORT/イージーミラー スポルト] VG-3103 ブラック
参考価格: 1,650円
ハンドルに取り付けタイプのバックミラーです。ラバーバンドで巻き付けるだけで、グリップ上からでも取り付け可能でハンドル径20~30mmに対応します。フラットバーハンドルならサイドミラーとして使用でき、またドロップハンドルのバーエンドに装着すればドロップハンドルミラーになります。その際、ハンドル内径は18~20mmに対応が可能です。
車体装着タイプのおすすめ②
おすすめ②キャットアイ(CAT EYE)バーエンドミラー
キャットアイ(CAT EYE) バーエンドミラー BM-45 ドロップ・フラットバー対応
参考価格: 1,639円
ロードバイクのバーエンドに装着するタイプで、ドロップハンドル、フラットバーの両方に取り付け可能なので、クロスバイクにもサイドミラーとして使用できます。バーエンドタイプでは、ドロップハンドルミラーの場合、膝にあたりやすいのがネックでしたが、小型化されて改善されています。
車体装着タイプのおすすめ③
おすすめ③バイク アイ(BIKE-EYE)
トップチューブの先端に取り付けするタイプのミラーです。装着方法は簡単で、ペダリングの邪魔にもなりません。海外製品でアマゾンなどの通販で購入できませんが、シッピングは可能です。購入の際の注意点として、スタンダードサイズとラージサイズのいずれにするか、また日本で使用する場合はバイクの右側に取り付ける「Right」を指定しましょう。
続いて、ロードバイク用ミラーおすすめ④~⑦を紹介!