S-Works Venge（Specialized）ってどんなロードバイク？インプレなど

スペシャライズドはカリフォルニア州に本拠地を持つ、自転車関連の総合メーカーです。自転車本体やフレーム以外にもウェアやヘルメット、シューズなど幅広いラインナップを展開し、"Innovate or Die"（革新を、さもなくば死を）をスローガンに、常に最先端で意欲的な自転車製品を生み出し、アマチュアからプロまで幅広い支持を得ています。

S-Works Vengeは、スペシャライズドの中で最上位に位置するモデル。特に空気抵抗を抑えることに比重を置いた、エアロロードと呼ばれる種類で、スペシャライズドが自社の風洞実験施設で何年にもわたってテストを繰り返し、徹底的に空力にこだわって作られたバイクです。その性能の高さから、多くのトッププロに勝利をもたらしています。

スペシャライズドの強いこだわりを形にしたS-Works Vengeには、ほかのロードバイクにはない特徴がいくつもあります。その中から、S-Works Vengeの性能の高さを象徴する特徴を4つ、ご紹介します。完成車で100万円を超える価格も納得の、その精密なデザインをチェックしてみましょう。

S-Works Vengeは、スペシャライズドが独自に所有する風洞実験施設を使い、自動車メーカーのマクラーレンと共同開発した、超高性能エアロロードです。ケーブル類はすべでフレームに内蔵され、見た目にすっきりしているだけでなく空気抵抗も最小限に抑えられています。

Rider-First Engineered™アプローチという実際のデータを重視したデザインで作られたフレームは、展開するすべてのサイズで最良な走りを実現します。フレームに使われているFACT 11rカーボンも、同じアプローチで作られた、スペシャライズド独自素材。ライダーのことを第一に考えて作り出された、ハイエンドエアロフレームです。

40km走行ごとに約20秒以上のタイムを短縮という驚異的なエアロ性能をもった、S-Works Aerofly IIハンドルバーを採用。トップ表面には、濡れた手で握ってもすべりにくい加工が施されています。あらかじめ段差がつけてあるため、バーテープを巻いた部分とバートップに差がありません。また、重量も42cmサイズで235gと超軽量。

今回採用されたCLX 64 Discは、スペシャライズドの歴史の中で最も早いホイールです。2年間で80ものモデルを300時間テストして作られたカーボンホイールは、ライバル製品と比較して空気抵抗が小さく、横から受ける空気抵抗もステアリングトルクも最小限に抑えられています。そのため、強い風の中でも安定した走りを実感できます。