記事の目次
- 1.ロードバイクの輪行とは
- 2.ロードバイクの輪行と車載の比較
- 3.ロードバイクの輪行における13の収納術
- 4.ロードバイクの輪行における収納術①
- 5.ロードバイクの輪行における収納術②
- 6.ロードバイクの輪行における収納術③
- 7.ロードバイクの輪行における収納術④
- 8.ロードバイクの輪行における収納術⑤
- 9.ロードバイクの輪行における収納術⑥
- 10.ロードバイクの輪行における収納術⑦
- 11.ロードバイクの輪行における収納術⑧
- 12.ロードバイクの輪行における収納術⑨
- 13.ロードバイクの輪行における収納術⑩
- 14.ロードバイクの輪行における収納術⑪
- 15.ロードバイクの輪行における収納術⑫
- 16.ロードバイクの輪行における収納術⑬
- 17.輪行の上手なやり方・しまい方の注意点やコツ(4つ)
- 18.輪行袋の持ち運び方法の注意点(2つ)
- 19.まとめ
ロードバイクの輪行とは
輪行とは、鉄道や船、バス、飛行機など公共の交通機関を利用して自転車を運ぶことです。輪行をする場合の多くはロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクですが、近年では走行性能の高いミニベロや折り畳み自転車で行なう人も増えています。
輪行のメリット
サイクリングの楽しみや幅が広がる
輪行の最大のメリットとして挙げられるのは、楽に長距離移動ができることや移動時間の短縮といった点です。しかし、自宅の周りがサイクリングに適していないという人も少なくないでしょう。近場の固定した場所ばかり走っていると飽きていき、初めての場所や遠いところに自力で走っていくには限界があります。輪行は、そんな悩みが解消されるだけでなく、サイクリングの楽しみ方や幅が広がるというわけです。
ロードバイクの輪行と車載の比較
輪行の方が良い点(4つ)
初めての土地や遠くまで行くには、自走せずにロードバイクをクルマに積んで目的地へ向かう(車載)という方法も挙げられます。実際に車載をおこなっている人もたくさんいますが、いろいろな制約も考慮しなければなりません。一方で、公共の交通機関を使う輪行ではそういった制約はありません。車載の場合と比較しながら輪行の方が良い点をみていきましょう。
ロードバイク輪行の良さ① スタートとゴールが別でもOK
車に積んで目的地に行けば、楽に長距離移動ができるだけでなく、時間短縮にもなります。しかし、どんなルートを走ろうとも、必ず車を停めたスタート地点に戻ってくる必要があります。輪行の場合なら、スタート地点とゴール地点が異なっても問題はありません。むしろ、別のほうが同じコースを走らないので自由なコース設定が可能となります。
ロードバイク輪行の良さ② アクシデント時でも対応できる
ツーリング中に落車をして怪我をしたり、体調が悪くなることがないとは限りませんよね。途中で膝が痛くなったり体力が尽きてもうこれ以上ペダルが踏めない…といった状況になることもあるでしょう。また、ロードバイクの故障や不調で乗るのが難しくなる、さらには急な荒天候に見舞われるなど、さまざまなアクシデントの際でも、輪行なら必要に応じて最寄りの鉄道やバスの駅から輪行で帰宅することができます。
ロードバイク輪行の良さ③ 予定より時間が掛かっても大丈夫
ツーリングでは、思っていたより走行に時間が掛かるというケースも珍しくありません。日は暮れてきたのに行程はまだまだ残っていて、今日中に帰宅できるだろうかと心配な時でも輪行なら真夜中に帰宅しなければならないといった事態も避けられます。
ロードバイク輪行の良さ④ ライド先でお酒が飲める
たとえ日帰りとしても、ツーリングは「小旅行」といえます。おいしい食事や土地ならではのグルメは、旅先での楽しみのひとつです。そして、おいしい食べものがあれば一緒にお酒も味わいたくなるのは仕方のないことですよね。バイクを車に積んできたのであればもちろんですが、お酒を飲んで自転車に乗るのも交通違反です。しかし、輪行ならば心置きなくお酒もグルメも楽しむことができます。
ロードバイクの輪行における13の収納術
輪行の際の収納方法について、手順を解説していきましょう。ここでは前後輪とも取り外す場合での収納袋への入れ方を紹介しますが、どちらか一方だけ取り外すのであれば、手順はもちろんその分少なくなります。
ロードバイクの輪行における収納術①
輪行の収納術① アクセサリー類を取り外す
なるべく作業をしやすく、また荷物をコンパクトにするために、ハンドル回りのライトやリアライト、サイクルコンピューター、サドルバッグなど、車体についているアクセサリー類は外しましょう。ボトルゲージにつけっぱなしのボトルも同様です。取り外したなら、紛失しないように別のバッグなどにひとまとめにしておきましょう。
ロードバイクの輪行における収納術②
輪行の収納術② ギアの変更及びブレーキの解放
フロント側のギアは、チェーンの脱落を防ぐためにアウター(大きいギア)に変速します。リア側は後輪を外しやすくするためトップ(小さいギア)に入れます。また前後ともブレーキを解放し、タイヤを外しやすくしておきましょう。
ロードバイクの輪行における収納術③
輪行の収納術③ 前タイヤの取り外し
クイックリリースレバーを回して、前タイヤをフロントフォークから取り外します。取り外したタイヤは、作業の邪魔にならない場所に一旦置いておきます。フロントハブ軸から抜いたクイックリリースレバーは失くさないように注意しましょう。
ロードバイクの輪行における収納術④
輪行の収納術④ 車体をひっくり返す
前タイヤを外したなら次は後輪を取り外しますが、その前にハンドルバーとサドルを床につけ、自転車本体を上下逆さまにひっくり返します。ひっくり返さずに片手でフレームを持ちながら後輪を外すのは大変です。後輪を外した際には、リアディレイラーが地面に直接触れるのを防ぐようにしましょう。
ロードバイクの輪行における収納術⑤
輪行の収納術⑤ 後輪の取り外し
前タイヤの取り外しの時と同様に、クイックリリースレバーを緩めて後輪を取り外します。ハブ軸から抜いたクイックリリースは、前タイヤのレバーと一緒にまとめて保管しておきましょう。
ロードバイクの輪行における収納術⑥
輪行の収納術⑥ リアギアをローに入れる
シフトレバーを動かして、リアディレイラーを一番内側のローギアに変速します。これは、リアディレイラーが物に当たったりリアディレイラー自体やエンド金具の破損を避けたり、チェーンがフレームに当たり傷つかないようにするために行います。
ロードバイクの輪行における収納術⑦
輪行の収納術⑦ エンド金具を取り付ける
前後のエンド金具は、それぞれ車輪がついていた個所に取り付けます。エンド金具は、その箇所に衝撃を受けても破損するのを防ぐ効果が期待できます。したがって、前のエンド金具はフロントフォークのエンド部分、後ろのエンド金具はフレームのエンド部分に取り付けます。
あらかじめエンド金具をチェーンの間を通して組み立てたうえでその軸でチェーンを張りながら装着すると、フレームの汚れや傷付きを回避しやすくなりますよ。
ロードバイクの輪行における収納術⑧
輪行の収納術⑧ フレームカバーをフレームに装着する
フレームカバーを装着するなら、ここで取り付けましょう。取り付け個所は、ダウンチューブのヘッドチューブ寄り、トップチューブのヘッドチューブ寄り、シートステーのリアブレーキ周辺の3か所です。フレームカバーを装着しないなら、この行程は飛ばしてOKです。
ロードバイクの輪行における収納術⑨
輪行の収納術⑨ 左右のクランクを水平に止める
左右のクランクを、チェーンステーと平行の向きに止めます。左クランクはリアディレイラー寄りに、右クランクはフロントフォーク寄りに止めると、最終的に輪行袋を右肩に担ぐ際に体にペダルが当たるのを回避できます。輪行袋を左肩に担ぐのであれば、左右のクランクの位置は逆になるので要注意です。
ロードバイクの輪行における収納術⑩
輪行の収納術⑩ タイヤとフレームを仮置きする
固定する前に、前後のタイヤをフレームの左右から挟み込むように仮置きします。このとき、前輪を手前側、後輪を向こう側に置くと、スプロケットの油汚れ作業中に付着するのを避けられます。また、後輪を置くときは、スプロケットは内側にするのが好ましいです。外側にしておくと移動の最中に人や物に当たって、人やスプロケットを傷つけてしまうので注意しましょう。
スプロケットが内側を向いているとフレームが汚れたり傷つくのを心配な方は、その防止のためスプロケットカバーがおすすめです。スプロケットカバーは購入しても高くはありませんが軍手でも代用できます。
ロードバイクの輪行における収納術⑪
輪行の収納術⑪ 前・後輪をフレームに固定する
仮置きできたなら、その位置でフレームを前・後輪で挟み込むようにダウンチューブ、シートステー、サドルの3点をベルトで固定します。固定できたなら前後のタイヤをゆすってチェックしましょう。固定が甘いと、タイヤが動いてフレームを傷つけてしまう可能性があります。ハンドルの向きは特に決まっていないので、安定するほうに向けて固定すれば問題ありません。
固定用ベルトは輪行袋購入時にいくつか備わっていますが、紛失したり足りないと感じるなら結束バンドが便利です。安いので値段を気にせず何か所でも固定することができますが、布製のほうが固定力が強いのでおすすめです。
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ロードバイクの輪行における収納術⑫
輪行の収納術⑫ 輪行袋を広げて自転車を収納する
ファスナーを全開にして輪行袋を地面に広げます。輪行袋の底には自転車を置く向きがマークとして印刷されているので、それに合わせて自転車を置いた後に、ハンドルを右に切った状態(自分側へ向けた状態)で自転車を輪行袋の中に収めていきます。チャックで口を閉めたりドローコードを引っ張って締めるなど商品によって方法は異なりますが、いずれでも袋を引き上げて車体全体を収めたら収納は完了です。
前後のクイックリリースレバーは、この時点で袋やケースに入れて輪行袋の中に入れれば紛失防止になります。また、この袋やケースはハンドルやフレームなどにくくりつけておくと、輪行袋の中で移動しません。
ロードバイクの輪行における収納術⑬
輪行の収納術⑬ 輪行袋を担げるようにストラップで縛る
収納した後は、輪行袋を担げるように付属のベルトやストラップを装着します。ベルトやストラップは自転車を輪行袋の中で固定する役目もしている場合もあります。商品によって取り付け方法などが異なるので、取り付け説明書などをしっかり確認してください。
次ページは、輪行の際の注意点やコツを紹介!
後輪が外れにくい場合は、ディレイラーハンガーを後ろに引きながらタイヤを持ち上げると外しやすくなります。また、タイヤは真上に引き上げるように取り外します。