アンカー(Anchor)とは
アンカー(Anchor)は、ブリヂストンサイクルが展開している本格スポーツサイクルのブランドです。ブリヂストンは2020年東京オリンピックのオフィシャルパートナーとして、新型トラックバイクを五輪ナショナルチームに供給するなど、サイクルスポーツの強化と普及に努めているメーカーとしてご存知の人も多いでしょう。
スポーツサイクルの発展に関わって半世紀以上
ブリヂストンといえば自動車タイヤの製造・販売の会社として有名ですが、1964年に自社の自転車競技部門を立ち上げました。1998年にはアンカーブランドの発足、2017年にはチームブリヂストンサイクリングへと体制を一新するなど、半世紀以上に亘って日本のスポーツサイクルの発展に関わってきました。
レースでも評価が高い
チームブリヂストンサイクリングは、数々のレースにおいて好成績を残しており、それらのレースにはアンカーのバイクが使用されています。レースの結果は「乗り手の可能性を最大限に引き出す」という設計思想を持つアンカーのバイクの性能を裏付けるものであるといえるでしょう。
アンカーの特徴
アンカーのロードバイクには、購入する際に他のメーカーやブランドにはない、乗り手に嬉しいいくつかの特徴があります。
日本人の体格に合ったフレーム設計
日本人にマッチするフレーム
特徴のひとつが「日本人の体形に合わせたフレーム」を提供している点です。最近の日本人は欧米人並みの体格になってきたとはいえ、まだまだ比較すると小さな人も少なくありません。その点、海外輸出を行わず日本国内の消費者向けのフレーム開発をしているアンカーなので、フレームをはじめ日本人にマッチしたモデルが多いのです。
「小さい人は小さいサイズ」ではない
「身長が低ければ小さいサイズのロードバイクを購入すればいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、外国人、特に欧米人に比べて日本人は手足が短い傾向があるので、小さなサイズでもジオメトリーがうまく合わないといったケースも起こりがちです。その点、日本人の体格に合ったフレーム設計のなされているアンカーなら問題は解消されます。
「パーソナルマッチング」のフィッティングシステム
個人個人に合わせたフィッティング
ロードバイクなどのスポーツバイクにおいて、細かなポジション調整は非常に重要です。日本人に合ったフレーム設計を行っているからといって、すべての人の体格にピッタリというわけにはいきません。乗り手それぞれの体格や好みに合わせてポジションの調整をして、より心地よく走り続けられるというのが「パーソナルマッチング」の考え方です。
「フィッティングシステム」で理想のポジションを
この思想は、アンカーの開発の根底に長きに亘って受け継がれています。その具体的な対策が「フィッティングシステム」です。乗り手の体格からアンカーが理想とするポジションを導き出し、それに最適なフレームサイズも割り出してくれます。
パーツも選べる
さらに、標準装備されているハンドルやステムを自分に合ったサイズに変更できる「セレクトパーツ」サービスがあります。セレクトパーツでは、ホイールやペダル、サドルも差額を支払えば上級モデルに交換することができます。また、一部のレースモデルでは、クランクのタイプやスプロケットの歯数の選択も可能です。
色を選べる「カラーオーダーシステム」
フレームの色はバイクの印象を大きく左右する重要なポイントですが、欲しいロードバイクに自分の好みの色がないというケースも少なくありません。アンカーのロードバイクには、モデルによって自分好みのカラーデザインを指定できる「カラーオーダーシステム」があります。
世界に1台だけの愛車が手に入る
色は32~33種類から、ロゴやバーテープも白と黒のいずれかを選ぶことができます。また、フレームの質感を大きく左右するオーバーコートも3種類から選択可能なので、自分好みのカスタムによる組み合わせで、この世に1台だけの特別な愛車を手に入れることができます。
アンカーの種類「RACING」と「ACTIVE」
アンカーのスポーツバイクの種類は、大きく「RACING LINE」と「ACTIVE LINE」の2つに分けられます。そして、その中でも、特徴や用途などに応じてさらにいくつかのカテゴリーに分類されています。
RACING LINEの特徴
RACING LINEは、その名称通りに「勝利へのこだわりを詰め込んだレース向け」モデルです。レーシングラインモデルのバイクは、「ロードレーシング」「タイムトライアル」「シクロクロス」「トラック」「マウンテン」に分類されます。
ACTIVE LINEの特徴
アクティブラインは、自分らしく、上品な走りを楽しむためのロングライド向けのモデルです。アルミフレームモデル「LONG RIDE」からクロモリフレームモデルの「NEO-COT」、マウンテンバイク、女性向けモデル「WOMEN'S」、さらに子ども用モデル「KID'S」まで、幅広いラインナップがあります。
RACING LINEモデル① RSシリーズ
アンカーのロードレースカテゴリーのモデルがRSシリーズです。アンカー独自の解析技術「PROFORMAT」により、車体が前に進む性能が最大限に引き出されます。プロ選手からのフィードバックを基とする解析によって、前後の剛性バランスが改善されました。完成車のコンポーネントは、シマノ・デュラエース、アルテグラ、105、ティアグラのいずれかが搭載されます。
RSシリーズ特徴
ハイエンドモデルであるRS9s、同じ設計を用いて標準弾性のカーボン素材で作られるRS8、上位モデルと同じフレーム開発思想であるPROFORMATによって設計されたアルミロードバイクのRS6があります。フレーム素材やコンポーネントの違いにより特徴が異なりますが、どれもレース向けモデルとして開発されているので、パフォーマンスは抜群です。
アンカー RSシリーズのインプレ
RS9のインプレ紹介
ここで紹介するのは、アンカーのフラッグシップモデルRS9です。アンカー独自の解析技術PROFORMATによる、従来より1.5倍の弾性率のカーボンフレームは、非常に軽くて硬いのが特徴です。
RS9の評価は高い
そのため、ペダルを漕いだ時の推進力が高まり、反応性もアップしたという反応がうかがえます。また、欧米メーカーのフラッグシップモデルに近づいたという声も聞かれます。さらに、35~40㎞/hといった高速域からの伸びがよくなったことや巡行性能が優れるようになったなど、今まで以上にレーシーな感覚が高まったといった評価もあります。
RACING LINEモデル② CX6D
CX6Dの特徴
軽量アルミのシクロクロスモデルです。フォークにカーボン素材を使用し高い振動吸収に優れているのは、シクロクロスレースにおいて大きなメリットとなります。もちろんディスクブレーキ搭載なので、雨や泥などの悪条件な路面での制動性は問題ありません。今回のモデルから、より高い剛性と拡張性を得られるスルーアクスルとフラットマウントを採用するなどの進化も遂げています。
アンカー CX6Dのインプレ
バランスの取れたシクロクロスモデル
シクロクロスバイクはCX6Dのみで、競技についてのインプレが多く見られます。その場合、剛性を高めることでペダルを踏み込んだ力を推進力に変えて加速する力は高い評価を受けています。単に剛性を高めるだけでは衝撃吸収力が低くなりがちですが、CX6Dでは丸形のチューブやいろいろな個所に曲げ加工を行うなどで対応している点も高評価となっています。
競技だけでなく普段使いもOK
MTBに似た性格のあるシクロクロスですから、トレイルにおける走行はもちろん、ロードバイク用のコンポーネントを搭載していることや軽量化された車体などがメリットとなって、ツーリングだけでなく走りも楽しめるシクロクロスといった評価も多くあります。また、太めのタイヤを装着しているので、普段使いとしても活躍してくれるのがいいという声も多く聞かれます。
RACING LINEモデル③ XR9シリーズ
XR9シリーズの特徴
操作しやすい27.5インチホイールを履いた、XCレーシングモデルのマウンテンバイクです。3ピース構造のHMカーボンの軽さとバイクの中心周辺に重心を低く取り細かな振動を吸収する後三角のしなりにより、上りの加速感は抜群です。下りでも前後ホイールの挙動バランスが絶妙なので、安定し扱いやすい操作性を提供してくれます。
続いて、ACTIVE LINEのモデルを紹介!
フィッティングシステムは一部の取扱店でのみ実施されています。
取扱店はこちら https://www.bscycle.co.jp/anchor/shop/fitting_shop/