はじめに
ロードバイクのパーツはカーボン技術が向上したことで、新しいものがいくつか開発されました。その中の一つに「ディープリムホイール」があります。カーボンの成型技術の向上で、ディープリムホイールが開発されましたが、ディープリムホイールとはどのようなものなのでしょうか? 今回はディープリムホイールについての紹介をします。
ディープリムホイールの特徴
ディープリムホイールは一般的なサイクリストでも使っている方も多いですが、そもそもディープリムホイールとはどのようなホイールなのでしょうか? 初めて目にする場合は、普通のホイールとの違いもあまりわからない方もいるでしょう。はじめに、ディープリムホイールの特徴について解説します。
特徴①リムハイトが高い
ディープリムホイールは、ホイールのリム部分の高さ(リムハイト)が高く作られています。ディープリムホイールのリムハイトは、40mm~80mmの高さのものが多いです。リムのブレーキ面が金属で作られているディープリムホイールもありますが。最近では、ブレーキ面も含めて、全てカーボンで作られているカーボンディープリムホイールも非常に人気です。
特徴②見た目の印象が大きく変わる
ディープリムホイールは、リムハイトが高くなることで、見た目にも大きな変化が現れます。ディープリムホイールのリム部分はカーボンで作られているため、黒いリムが非常に目立つ見た目になります。乗っているフレームの色にも左右はされますが、多くの場合は、ディープリムホイールのリム部分の黒色によって、キリっとした見た目に変化します。
特徴③リムの重量が重くなる
ディープリムホイールは、リムハイトを高くするために、普通のホイールよりも多くのカーボン素材が使用されています。そのため、どうしても重量が重くなってしまう傾向にあります。どのような軽いディープリムホイールでも前後セットの重量で、1300~1500グラム以上になることがほとんどです。ブレーキ面が金属で作られているものは、すべてカーボンでできているものよりも、さらに重量が重くなります。
ディープリムホイールの効果
では、そもそもディープリムホイールはリムハイトを高く設定することによって、どのような効果が体感できるのでしょうか? 次に、ディープリムホイールを使ったときの効果について解説します。
効果①空力性能が向上する
ディープリムホイールで効果として一番大きいものは、空力性能の向上です。ディープリムホイールは、リムハイトを高くすることで、空気の流れがスムーズになり、走行時のホイールが受ける空気抵抗が少なくなります。この空力性能の向上によって、同じパワーで漕いでいたとしても、進む距離が長くなるため、体力の温存にもつなげることができます。
効果②巡航速度の維持がしやすくなる
ディープリムホイールは、空力性能が向上することで、平地での巡航速度を維持しやすくなります。さらには、リムハイトを高くすることで、重量が増える影響で、ホイールの回転が続きやすくなります。この空力性能の向上と、リム部分の重量が増えてホイールの回転が続きやすくなるという二つの効果によって、巡航速度が維持できるので、平地での走行が楽になります。
効果③ペダルを踏み込んだときの反応がよくなる
ディープリムホイールは、リムハイトを高くするためにカーボン素材を多く使用しています。そのため、リムハイトが低いホイールと比べて、ホイール自体の剛性が高くなります。剛性が高くなることで、ペダルを踏みこんだときに、無駄なたわみが少なくなるため、ペダルを力強く踏み込んだときの反応がダイレクトになる感覚を味わえます。
効果④見た目がかっこよくなる
ディープリムホイールは、リム部分が黒いため、ロードバイク全体の見た目がキリっとして、非常にレースバイクのような見た目に変化します。その見た目自体は、人によって感じ方は変わるでしょうが、多くの方が見た目がかっこよくなったと感じるでしょう。
続いて、ディープリムホイールのデメリットについての紹介!