進化する次世代自転車E-Bike
自転車業界において、次世代のトレンドになっているのがE-Bikeです。ママチャリ型の電動アシスト自転車は日本でもかなり普及していますが、E-Bikeはそこからさらに進化した、次世代スポーツバイクの新ジャンルです。具体的には、モーターやバッテリーの高出力・小型化が可能になったことで、ロードバイクやMTB、ミニベロにも電動アシストを搭載したものがE-Bikeです。
ヨーロッパでは幅広い層に人気です
電動アシスト自転車は、日本では高齢者や主婦向きのイメージがあります。しかし、自転車の盛んなヨーロッパ諸国では、より手軽にスポーツバイクを楽しもうと、世代や年齢を問わずE-Bikeが普及しています。現在では自転車業界で最も盛り上がっているジャンルであり、今回は紹介するBESV(ベスビー)もそうした中で隆盛したメーカーのひとつです。
BESV(ベスビー)ってどんなメーカー?
BESV(ベスビー)は、E-Bikeを専門に扱う台湾のメーカーです。日本ではさほど馴染みがありませんが、その技術力とデザイン性の高さで、ヨーロッパでは既に確固たる地位を得ています。E-Bikeの製品ラインナップも、シティサイクルからロードバイクまで全ての車種にわたり、ここで紹介するPSA1は、ミニベロタイプのエントリーモデルとなります。
BESV PSA1はこんな自転車
- 価格:185,000円(税別)
- 素材:アルミフレーム
- 重量:19.6kg
- 変速:SHIMANO Atlus(7速)
- アシスト:3アシスト/スマートモード
- 走行距離:90km/74km/60km
- バッテリー:36V/10.5Ahリチウムイオン
- 充電時間:4.5時間
- カラー:5色(うち2色は2019年限定カラー)
- その他:前後サスペンション
PSA1の特徴①最もリーズナブルなミニベロE-Bike
BESV(ベスビー)のミニベロであるPSシリーズは、全部で3種類が展開されており、PSA1はそのうちで最も価格の安いエントリーモデルに位置づけられています。カーボン製の軽量フレームとシリーズ最長の走行距離を誇るハイエンドモデルのPS1、持ち運びに便利な折りたたみモデルのPSF1があり、いずれも三角形のバッテリーを車体中心部に配置した、センスの良いおしゃれな外観が特徴です。
PSA1の特徴②アシスト性能について
電動アシスト性能については、時速10km以上で作動し、人力1に対し、アシスト2の割合です。そこから速度が上がるにつれて動力が下がっていき、時速24km以上でアシストがオフになります。スマートモードでは、ペダルを踏む力に応じてアシストの強弱が自動で変わるので、常に均一な力で走れるのが魅力です。アシストによって最大90kmまで走行可能なので、ちょっとしたロングライドも苦になりません。
PSA1の特徴③付属の高機能液晶カラーパネル
BESVのE-Bikeは、ハンドルの小型モニターでさまざまな情報をチェックすることができます。従来までモノクロだったPSA1のモニターは、今年からカラー化して上位機種と同等の機能を備えるようになりました。新しい画面では、以下のような情報を表示できるようになっています。
表示できる機能
- 走行速度
- 平均速度
- 最高速度
- 走行可能距離
- 総走行距離
- RPM(1分当たりのケイデンス)
- パワーメーター(BB内蔵のトルクセンサーによる)
- 時計
- 消費カロリー(ペダルトルク×ペダル回転数×時間)
スマホと連携すればさらに便利になります
さらにこのカラーパネルは、専用アプリ「BESV SMART APP」を使ってスマホと連携することもできます。ルート設定や旅先での写真、走行記録をSNSにシェアしたり、近隣のお気に入りスポットを表示することもできます。またスマホと自転車をリモートで接続すれば、盗難防止アラームも作動するなど、サイクリングをより便利に、楽しくできる機能が盛り込まれています。
PSA1の特徴④アルミフレームミニベロとしても秀逸
PSシリーズのバッテリーは取り外して充電もできますし、充電が切れてしまっても、もちろん普通のミニベロとして走れます。街乗りには十分なSHIMANO製の7速ギアに加え、前後にサスペンションが搭載されているため、さまざまな路面状況にも対応できます。カーボン製のPS1に比べれば軽さでは劣りますが、それでも普通のミニベロとして申し分のない性能を備えているといえるでしょう。
筆者撮影