ラレー社とはどのような自転車メーカーか
ラレー社は100年以上の歴史を持つイギリスの自転車メーカーであり、かつては世界最大の規模を誇っていました。日本では新家工業とタイアップして、ラレー・ジャパンとして事業展開を行っています。以下に、その歴史と自転車造りの特徴をご紹介します。
ラレー社の歴史
ラレー社は、1887年に実業家フランク=ボーデンが設立したイギリスの自転車メーカーで、133年の歴史を誇ります(2020年現在)。20世紀半ばには世界最大の自転車メーカーになるまでに成長しました同社のポリシーは「自転車のある最高の日常」=すべての人々に良い自転車を提供することであり、イギリス特有の実用第一主義を貫いています。
また、ラレー社は自転車レースにも積極的に参加してきており、ツールドフランスの優勝など数々のビッグタイトルも獲得した実績を持っています。
ラレー社とクロモリ鋼フレーム
ラレー社の自転車造りの特徴は、クロモリ鋼フレームの採用です。クロモリ鋼とは、普通鋼にクロムとモリブデンを加えた合金で、普通鋼の約3倍の強度を有します。この高強度を活かした軽量でスリム、そしてトップチューブが地面と平行なホリゾンタル・フレームであることが、同社のロードバイクに共通するデザインとなっています。
ラレーCRFはどのようなロードバイクか
ラレーCRF(サモアブルー)
出典:ラレー・ジャパン
ラレーCRFの正式名称は「ラレー・カールトンF」であり、ラレー・ジャパンのロードバイク「カールトン」シリーズの中核モデルです。その特徴は、レースにもツーリングにも使える高性能と多用途性、高性能パーツのふんだんな採用、さらなる上級パーツへの変更も可能な高い拡張性であり、その高いコストパフォーマンスで人気を得ているのです。
CRFは長距離を快適に速く走るためのモデル
ラレーCRFというロードバイクは、単に速く走るためのモデルではなく、長い距離を少ない疲労で快適かつ速く走るためのロードバイクなのです。この難しい課題を可能にしているのが「こういうロードバイクを造る」というメーカーの明確な意思、その意思の実現のために巧みに設計された車体、そして必要な性能を発揮するパーツの適切なチョイスなのです。
そして、根底にラレー社の「すべての人々に良い自転車を提供する」という強いポリシーがあって、この高い性能を発揮するモデルが生まれているのです。次の章では、その高い性能を生んでいるアイテムと、使い勝手の良さについてご説明します。
出典:flickr _ Photo by Paul.