チネリ(Cinelli)とは
老舗イタリアンバイクメーカー
チネリ(Cinelli)は、ジロ・デ・イタリアンやジロ・デ・ロンバルディア、ミラノ~サンレモなどの数々のレースにおいて輝かしい戦績を収めたプロレーサーチーノ・チネリが引退後、1948年に創業したイタリアのバイクメーカーです。
総合自転車メーカーとしても人気
1978年に自転車のチューブで知られる「コロンブス」のアントニオ・コロンボがブランドをチーノから引き継ぎ、さまざまな革新的なアイデアと技術でチネリを人気ブランドへと押し上げました。今やチネリは、自転車メーカーとしてだけでなく、パーツやアパレルも手掛ける総合自転車ブランドとして世界中で知られています。
チネリの自転車の魅力
イタリアンバイクが人気
イタリアンバイクは世界中ならず日本でも人気が高く、さまざまなブランドのバイクをよく見掛けますが、チネリのバイクに乗っている人を見る機会はあまり多くないのではないでしょうか。
チネリのバイクは珍しい?
しかし、デローザやコルナゴとならんで、チネリは3大イタリアンバイクメーカーのひとつとして人気を博していました。ただ現在はプロチームのスポンサーをしていないこともあって以前より知名度は低くなっているかもしれません。また、あまり馴染みがないために敷居が高いという人もいるでしょうし、ビアンキなどよく知られたメーカーのほうを好む人も少なくないでしょう。
チネリのイメージとは?
フレームセットをメインに扱っているという点も、一般的に、特に初心者には取っ付きにくい印象を与えてしまうのかもしれません。さらに、おしゃれな老舗ブランドのイタリアンバイクというイメージからか、値段が高いので手が出せないと思っている人も少なくありません。
チネリは初心者にもおすすめ
確かにチネリのバイクは決して安くはありませんが、リーズナブルな1台もありますし、初心者におすすめなモデルもあります。「チネリのバイクはどれも高くて手が届かない」「初心者にはむかない」というのは誤ったイメージといえるでしょう。
チネリの魅力
チネリの魅力のひとつは、そんな誤ったイメージから生まれているともいえるかもしれません。というのも、誤ったイメージから乗る人が少ないために、他の人と被らないというメリットがあります。
存在感のあるブランド
また、チネリのバイクはフレームの色遣いやグラフィックにこだわっています。そのため、一見しただけで「チネリ」とわかる雰囲気を持っています。ルックスだけでブランドが判断できるロードバイクはそう多くはないでしょう。チネリは、そんな独特の存在感を持つブランドでもあるのです。
バイクに個性を求めるなら
ジャイアントやトレック、キャノンデールなどと比較すると、日本ではメジャーとはいえないチネリですが、だからこそ、乗っている人が少なく他人と被ることがあまりないので個性を打ち出すことができます。他の人とは違うバイクに乗りたいというのであれば、チネリはおすすめです。チネリには「チネリスト」といわれる愛好家も存在するほどです。
評価を受ける技術やアイデア
もちろん、チネリの魅力はルックスやイメージだけではありません。ロードレースで初めてTIG溶接を導入してオリンピックや世界選手権で28個もの金メダルを獲得した技術やロードレースで高名を得た機能美に勝るハンドル、コルク製のバーテープなど、チネリの技術やアイデアは高く評価されて世界中で愛されています。
チネリのおすすめロードバイク4選
フレームセットをメインとしているチネリですが完成車もあり、評価は高いです。そんな中から、おすすめのロードバイクを紹介しましょう。
おすすめロードバイク①SUPERSTAR Disc
高強度カーボン繊維を使用したモノコックフレームに、最新型フォーク、さらに前後に12mmのスルーアクスルを採用して、最大限のコントロール性とライド性能を実現したモデルです。他にも、フレームセットやコンポにフル105を採用したモデル、アルテグラMIX、アルテグラMIXパワーボックスと複数の選択肢があります。
スーパースターディスク105のスペック
- コンポーネント:シマノ製105(R7000)
- ブレーキ:シマノ製105(R7000)油圧式ディスク
- ホイール:VISION TEAM 30 / Centerlock
- タイヤ:hutchinson intensive2 デビルズグリップ / 700x23c
- 価格:410,000円(税抜)
おすすめロードバイク②SUPERSTAR Caliper
スーパースターディスクのブレーキをキャリパーに変更したモデルで、ブレーキにかかわる部分に違いはありません。こちらもフレームセットから105完成車、アルテグラ完成車、アルテグラパワーボックスとラインナップされています。フルアルテグラ完成車を選択してもスーパースターディスク105モデルと4万円の価格の違いしかないので、ディスクブレーキを求めない、またキャリパーブレーキのほうがいいという人にはこちらが断然おすすめです。
スーパースターキャリパー アルテグラのスペック
- コンポーネント:シマノ製105(R7000)
- ブレーキ:シマノ製アルテグラ(BR-R8000)
- ホイール:VISION TEAM 30 COMP CLINCHER
- タイヤ:VITTORIA – ZAFFIRO FOLD / 25-622 / 700x25c
- 価格:450,000円(税抜)
おすすめロードバイク③EXPERIENCE '19/ 105
はじめてのロードバイクにおすすめの、アルミフレームにシマノ製105コンポーネントを採用したエントリーモデルです。エントリーモデルとはいえ、レースでもトレーニングでもパフォーマンスを発揮するレーシングマインドを経験(Experience)できます。
エクスペリエンス '19/105のスペック
- フォーク:カーボン(アルミコラム)
- タイヤ:MICHELIN DYNAMIC SPORT 700×25C
- 最大タイヤ幅:700×28C
- 価格:150,000円(税抜)
おすすめロードバイク④SEMPER
センパーは、日本限定カラーのイタリアンホワイトをラインナップに持つアルミロードバイクです。フレームセットから油圧式および機械式ブレーキ採用の105完成車、ティアグラMIXといくつかのモデルがあります。フェンダーやリアキャリアの取り付け可能な拡張性の高さも特徴で、初心者から街乗り、荷物を積んでロングライドなど、さまざまなシーンで活躍できるバイクです。
センパー ティアグラMIXのスペック
- フォーク:カーボン
- コンポーネント:シマノ製ティアグラMIX
- ブレーキ:TRP Spyre (MD‐C610C‐F) / SRAM rotor 160mm
- タイヤ:VITTORIA ‐ ZAFFIRO RIGID / 25‐622 / 700x25c
- 価格:190,000円(税抜)
チネリのおすすめクロスバイク
おすすめクロスバイク Gazzetta '20
ロードバイクのイメージの強いチネリですが、クロスバイクも少ないながらラインナップしています。そのひとつが、街乗り用ハイエンド・フィックスバイクのガゼッタ '20です。ハンドリング性に優れたライザーバーのシングルスピードバイクで、流行に左右されないシンプルで飽きのこないデザインがポイントです。
ガゼッタ '20のスペック
- フレーム/フォーク:クロモリ
- 重量:9.7kg
- ギア:17T固定ギア / 18Tフリーギア
- ブレーキ:プロマックス
- 価格:108,000円(税抜)
特別感が大きな魅力
ロードバイクをはじめとしたスポーツバイク市場においてイタリアメーカーは非常に人気がありますが、その分、多くの人が乗っているので他の人と被ることも少なくありません。値段が高いというイメージを持たれがちなチネリですが、エントリーモデルなら一般的な価格で手に入れることもできます。なにより、乗っているというだけで特別感が味わえるのは、チネリの大きな魅力ですよ。
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