ボトルケージはライドの必需品
暑い夏に、ツーリングやロングライドなどロードバイクで走るためには、こまめな水分補給が欠かせません。そのために携帯するのがサイクルボトルですが、肝心のボトルを収めておく場所が必要になります。フレームにボトルケージを装着しておくことで、いつでもボトルが手の届く位置に置いておけるのです。
ボトルケージは2つ使いましょう
ロードバイクでは、最低でもフレームに2か所、ダウンチューブとシートチューブにボトルケージをつけることをおすすめします。暑い真夏のライドでは、飲むためのドリンクを入れたボトル1本では足りません。脱水症状や熱中症を防ぐためには、身体にかけたり飲んだりする冷水を入れたボトルも必要だからです。ロードバイクのライドでは、予想以上に水分を消費することを覚えておきましょう。
ボトルケージにはボトルだけとは限りません
涼しい季節でボトルが1本で足りる場合でも、もう一方のボトルケージが役に立ちます。片方にはツールボックスやウィンドブレーカー、輪行袋などを入れておけば、身につけて持ち運ぶ荷物が減らせます。
シートチューブには横抜きがおすすめ
シートチューブ、つまりサドルの下側につけるボトルケージは、横からボトルを取る横抜きタイプがいいでしょう。上に持ち上げて引き抜くタイプだとトップチューブに当たってしまったり、バランスを崩しやすくなります。また小柄な人でフレームサイズの小さなバイクの場合、トップチューブとの間隔が狭くなるためさらに引き抜くのが大変になります。
ペットボトルはおすすめしない?
このボトルケージは専用のサイクルボトルを使うのが前提です。サイクルボトルは直径74mmが標準なので、全てのボトルケージはこのサイズのボトルをしっかりとホールドするようにできています。なので市販のペットボトルを入れると、たいがいの500mlの商品はスカスカに余ってライド中に落ちやすいので、くれぐれも注意しましょう。
ペットボトルには専用のケージを使おう
とはいえ人によっては街中で手に入りやすいペットボトルがいい、という方もいますよね。そんな方向けに、数は少ないながらもペットボトル専用のボトルケージがあります。またサイクルボトル、ペットボトルと両方使えるようにサイズを変えられる商品もあります。サイクルボトルは必要ないと割り切るならこちらを選びましょう。
ボトルケージの選び方
では自分にとってベストなボトルケージとは、どのようにして選んだらよいのでしょうか。ここからはボトルケージ選びの基本的な条件をあげていきましょう。
素材
市販のボトルケージは大きく分けて樹脂製、金属製、カーボン製の3種類の素材の製品があります。それぞれの素材ごとに一長一短があるので、自分の用途や予算に合わせて選んでいきましょう。
ボトルケージの素材別特徴
- 樹脂製:グラスファイバーなどのナイロン樹脂で作られたもの。価格が安くて軽量だが、耐久性はやや劣る。
- 金属製:アルミやステンレスなどの金属で作られたもの。素材によって差はあるが全体的に重量は重めで耐久性に優れる。
- カーボン製:価格は高いがとても軽量。剛性が高いが強い衝撃に弱い。高級感あるおしゃれなデザインが多い。
抜き差しのしやすさ
実際に使うに当たって、最も重視するポイントです。軽量なカーボン製ボトルケージの中には、ボトルとの相性で入れにくいものがありますし、使用感はカタログではわかりにくいものです。実際にお店で試すことができればベターですが、難しい場合には店員さんに相談してみましょう。
デザイン
ボトルケージはフレーム中央の最も目立つ所にあるため、ロードバイクをおしゃれにカスタムするにはとても効果的なアイテムでもあります。最近では形状や材質に工夫を凝らしたおしゃれなモデルがたくさんありますので、自分の自転車の色やスタイルにマッチした製品を選ぶ楽しさもあります。
おすすめボトルケージ8選
そんな条件を踏まえた上で、多くの製品の中から人気の高い、おすすめのボトルケージを厳選してみました。形も価格もさまざまですし、各メーカーごとにも特徴がありますので、ぜひボトルケージ選びにご参考ください。
おすすめ①ELITE Leggero
- 価格:3,300円(税別)
- 材質:インジェクション・カーボン
- 重量:15g
ELITEは海外のトッププロチームにも製品を供給し、ボトルケージでもトップメーカーとして知られます。今年発表したこのハイエンド商品は、カーボン製で15gと抜群に軽量でありながら、3,000円台という驚きの価格です。シンプルなデザインと機能を両立させた注目の品です。
おすすめ②Tacx Ciro
- 価格:1,950円(税別)
- 材質:グラスファイバー/カーボン
- 重量:30g
こちらもプロチームに機材を提供するTacxは、カーボンと樹脂製を組み合わせた高性能なボトルケージが特徴です。どのメーカーのボトルにもしっくりくる使い勝手の良さと、豊富なカラーバリエーションが魅力です。
おすすめ③ミノウラ DuraCage AB100-4.5
- 価格:800円(税別)
- 材質:ジュラルミン製
- 重量:38g
アルミと銅の合金であるジュラルミンを使用した、細身のフォルムが美しい軽量ボトルケージ。クラシックなスタイルはクロモリフレームにぴったりです。リーズナブルな値段に色も12種類と多彩で、ペットボトルサイズ対応モデルも揃えています。
おすすめ④SPACAZ FLY CAGE ANO
- 価格:2,200円(税別)
- 材質:アルミ製
- 重量:18g
ロードバイクをおしゃれにカスタマイズするなら外せないパーツブランドが、このSPACAZです。アルミの質感と光沢、独特の色使いが魅力的なこちらのボトルケージですが、超軽量な18gという軽さでも知られる人気商品です。
おすすめ⑤LEZYNE CNC CAGE
- 価格:3,480円(税別)
- 材質:アルミ製
- 重量:39g
同じアルミ製でも、こちらLEZYNEの製品は高い質感と堅牢な造作が特徴です。シックながらカラーは5色揃っており、バイクの種類を問わずフィットします。
おすすめ⑥TOPEAK Modula CageⅡ
- 価格:1,200円(税別)
- 材質:プラスチック/アルミ
- 重量:72g
こちらは底のボタンでサイズを調整し、サイクルボトルとペットボトルの両方に対応できる商品です。その分だけ重量は増えてしまいますが、手頃な価格とシンプルなデザイン、使い勝手の良さは大きなメリットです。
おすすめ⑦Tacx Rader
- 価格:1,800円(税別)
- 材質:カーボン/グラスファイバー
- 重量:45g
シートチューブにおすすめの横抜きタイプ。取り付ける向きを変えて左右どちらからの抜き差しにも対応できるので、自分の利き手に合わせて使えるのはいいですね。ホールド感にも優れた、コストパフォーマンスの良いボトルケージです。
おすすめ⑧OnebyESU ARCカーボンボトルケージ
- 価格:7,000円(税別)
- 材質:カーボン
- 重量:13g
細いカーボンフレームで作られた超軽量ボトルケージ。無駄を削ぎ落としたシンプルなフォルムですが、ホールド感は損なわれず斜め横抜きでも簡単にボトルが出し入れできます。いくぶん高価ではありますが、限りなく軽量化を求めるなら選ぶ価値はあります。
使いやすいボトルケージで快適なライドを!
おすすめのボトルケージを紹介してきました。一見どれも大差ないと思えるボトルケージですが、素材や重さ、形状でいろいろ種類がありますね。ライド中はボトルが落ちないようしっかりと保持して、いざ使う際にはスムーズに取り出せる。何でもないことのようですが、こういう細かい所にストレスを感じるかどうかがライドの快適さにもつながります。最適な一品で楽しく走りましょう。