ロードバイクの振動対策!振動を抑えて疲れにくくする方法をご紹介!

ロードバイクの振動対策!振動を抑えて疲れにくくする方法をご紹介!

ロードバイクに乗ると疲れるという人も少なくないのではないでしょうか。その原因のひとつに、路面からの振動の影響も挙げられます。ロードバイクに快適に乗るためには振動対策をすることが非常に重要です。ここでは、ロードバイクの振動対策の方法を紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.ロードバイクは振動が激しい
  2. 2.ロードバイクの乗り心地が硬い原因
  3. 3.ロードバイクメーカーの振動対策
  4. 4.ロードバイクのおすすめ振動対策アイテム
  5. 5.お金を掛けないロードバイクの振動対策
  6. 6.振動対策は非常に重要!

ロードバイクは振動が激しい

Photo by Chelsom Tsai

はじめてロードバイクに乗ったとき、ママチャリやシティサイクルとは異なる「硬い」乗り心地に驚いた人も少なくないでしょう。路面からの突き上げるような振動や衝撃により腕や腰が痛くなりますし、ロングライドでは疲れも大きくなります。この硬い乗り心地の原因はいくつか挙げられます。

ロードバイクの乗り心地が硬い原因

Photo by Gerworks

原因①フレーム素材

ロードバイクのフレーム素材は、主にアルミ、クロモリ、カーボンの3種類です。振動吸収性に最も優れているのはカーボン、次にクロモリ、そしてアルミの順となります。エントリーモデルで使用されることの多いアルミは最も振動吸収性がよくはなく、路面の状態がダイレクトに体に伝わってきます。

原因②タイヤ

Photo by uka0310

タイヤが細くてカチカチに硬いのも原因のひとつです。ロードバイクのタイヤは、抵抗を少なくするために接地面を極力減らす目的から普通の自転車のタイヤより細いです。またパンクリスクを少なくするという理由で、空気圧もかなり高くしています。そのため、路面からの振動吸収性は非常に悪いといわざるを得ません。

乗り心地を求めるならママチャリ

Photo byAnnaliseArt

ママチャリフレームは鉄

ママチャリやシティサイクルのフレームはほとんどがハイテンスチールという「鉄」素材で、クロモリに近い「しなり」があります。したがって、振動吸収性はアルミより優れています。

乗り心地はママチャリの勝ち

また、ロードバイクのような前傾姿勢で乗らないので、腕に負担がかかる割合が少なくて済みます。さらに、タイヤは太く空気圧もロードバイクのように高くはしないので、クッション性に優れています。乗り心地の点でいえば、ロードバイクはママチャリにはかないません。

ロードバイクメーカーの振動対策

Photo by kei-ai

新しいテクノロジーが続々

多くのライダーがロードバイクの振動対策に悩んでいることもあり、自転車メーカーでもさまざまな対策を講じています。近年では技術を駆使したモデルも多く、TrekのIsoSpeedやSpecalozedのFutureShock、BianchiのCounterVailなどのテクノロジーが搭載されたモデルも人気です。

効果的な結果が得られる

これらは、たとえばハンドル部分にサスペンションを装着したりシートポストがしなったり振動吸収するように設計したり、またフレーム素材を特殊なものにしたりと、アプローチの方法はさまざまですが、振動によるライダーの体の負担を軽減するという効果は十分期待できます。

ロードバイクのおすすめ振動対策アイテム

Photo byLegentheri

自転車メーカーの提供する最新テクノロジーを搭載したモデルのロードバイクは確かに効果的ですが、すぐに今乗っているバイクを乗り換えるというわけにはいかないでしょう。今の愛車に乗りながら、振動吸収効果の得られる対策アイテムを紹介しましょう。

おすすめ①カーボン素材に交換

Photo by gtknj

カーボンフレームが最も好ましい

カーボンフレームは振動吸収性に優れるのでおすすめです。カーボン自体は衝撃を吸収する素材ではなく、繊維であるカーボンを固めるための樹脂が衝撃を減らしてくれるのです。市販されているロードバイクのフレーム素材はアルミ、クロモリ、カーボンが一般的ですが、最も振動吸収性に優れているのはカーボンです。

ハンドルをカーボンに

しかしながら、現在乗っているバイクがカーボンでない場合はどうすればいいでしょうか。その場合、ハンドルをカーボン素材のものに交換するのもいいでしょう。地面からの振動の影響を直接受ける部分の振動吸収性を高めることで、かなり手への負担が減ります。

パーツだけならコスト抑制が可能

Photo by torisan3500

シートポストもカーボンにするのも効果的です。シートポストをカーボンにすることで、お尻への振動が緩和されます。フロントフォークもアルミという人は、カーボンにするのも同様の効果が得られるのでおすすめです。アルミフレームの完成車の中には、フォークがカーボンというモデルもたくさんあります。パーツの交換だけなら、カーボンの完成車を購入するよりコストが抑えられます。

おすすめ②タイヤ、チューブの交換

Photo byClker-Free-Vector-Images

タイヤやチューブ交換で乗り心地改善

振動の原因を生むタイヤやチューブを交換することで、振動対策ができます。太めのタイヤに交換してエアボリュームを確保したり、柔らかめのタイヤにすれば乗り心地を改善できます。チューブはラテックスチューブにすると、乗り心地のよさが実感できるでしょう。

パンク抑制のメリットも

チューブレスレディのホイールを使っているなら、チューブレスタイヤにするのもおすすめです。クリンチャータイヤと比較して、劇的に振動吸収性能がアップします。またリム打ちパンクが起こらないといったメリットもあるので、一石二鳥です。

おすすめ③バーテープの交換

Photo bycloudlynx

バーテープを巻くのはグリップ力を高めるためだけではなく、振動吸収の目的もあります。振動吸収性能はバーテープの厚さによって異なります。一般的に厚いほうが振動吸収性に優れているので、手の負担を軽減したいなら厚めのものを選ぶといいでしょう。また、ゲルが入っていたりクッション性の高い素材を選ぶのもおすすめです。

おすすめ④グローブを着用する

ハンドルに常に触れている手への振動対策は、直接的な効果があります。そのひとつがグローブの着用で、特に手のひらの痛み対策に有効です。ロードバイク用のグローブには、手のひら部分にゲルが入っていたり厚めのパッドになっているものがたくさんあります。これらは振動吸収効果に加え、落車で手をついたときなどに怪我を軽減してくれます。

おすすめ⑤「バズキル」を使用する

ボントレガーの製品「バズキル(BZZZKILL)」を取り付けるのも効果があります。今ついているバーエンドキャップと交換といったかたちになるのですが、走行時の高周波振動を打ち消してくれる働きがあります。価格は税込みで3,000円ちょっとと手頃なうえ、費用対効果が高いと評判です。ただし、現在は生産を終了しているので入手は難しいかもしれません。

お金を掛けないロードバイクの振動対策

Photo byMonikaP

振動対策に効果があってもなるべくお金を掛けたくないという人もいるでしょう。そんな場合に、アイテムを使わないおすすめの振動対策方法を紹介しましょう。

おすすめ①ポジションやフォームを見直す

特に初心者に見受けられがちなのが腕を突っ張って乗っているポジションですが、これでは地面からの衝撃を逃すことができません。手首やひじを軽く曲げた余裕のあるフォームを意識しましょう。ハンドルとサドルの高低差が大き過ぎると腕がまっすぐ伸びがちになるので、要注意です。

おすすめ②空気圧を下げる

Photo by gtknj

ロードバイクは高空気圧

ロードバイクのタイヤの空気圧は高く設定されています。そのため、タイヤがカチカチになって路面からの振動がそのまま伝わってきます。パンクリスクを減らすためや路面への接地面積を少なくするためには仕方のないことですが、乗り心地は悪く振動による疲れを生じさせます。

適切な空気圧を探そう

タイヤの空気圧を下げることで、振動吸収性は高まります。ただし、あまり下げ過ぎるとパンクのリスクが増える可能性もあるので、加減が必要です。何度か実際に乗ってみて、適度な空気圧を見つけましょう。

振動対策は非常に重要!

Photo byCharly_7777

ロードバイクが走行中に路面から受ける振動は、体力の消耗につながります。特に長時間や長距離のライドの場合には影響が大きいので、いかに振動対策を行うかが重要ポイントです。カーボンフレームのロードバイクに乗るのが最も手っ取り早いのですが、なかなかそうもいきません。お金を使わなかったりアイテムだけで出費を抑えたりできる振動対策もあるので、ぜひ試してみてください。

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S.ジャイアン
ライター

S.ジャイアン

週1ペースでライド、ポタリングに出掛けています。記事を通して多くの方と自転車の楽しみを共有できればと思っています。

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