はじめに
ロードバイクではビンディングペダルが使用されることが多く、シューズにはクリートと呼ばれるビンディングペダルと固定するためのパーツが取り付けられています、非常に便利なビンディングペダルですが、クリートの位置が適切でないと、痛みの原因にもなってしまいます。今回は、適切なクリートの位置などを解説していきましょう。
ロードバイクで膝痛が起こりやすい理由
ロードバイクでは、さまざまな部位に痛みがでる場合がありますが、その中でも、膝の痛みが起こることは比較的多いです。他の部位に比べて、膝が痛くなりやすい理由は何でしょうか? まずは、ロードバイクで膝に痛みが生じやすい理由を解説します。
理由①膝の動きが制限される
ロードバイクで、ビンディングペダルを使用していると、クリートと一体になって、足がペダル上に固定されます。ビンディングペダル上では、足が固定してしまっているため、膝の左右への動きや、膝の捻じれる運動範囲が制限されてしまいます。間違ったクリート位置では、動きが固定されているぶんだけ力の逃げ場がなくなって、膝に大きく負担がかかってしまいます。
理由②同じ動きを繰り返す
ロードバイクでペダリングを行っているときは、基本的には膝は「曲げる」・「伸ばす」の両方をひたすら反復します。そのような同じような運動を繰り返すと、少しずつ膝への負担が大きくなります。もし、間違ったクリート位置では、本来膝が運動しない方向への運動も出現してしまうため、その運動も反復することになってしまいます。
理由③運動時間が長い
ロードバイクでの運動は他のスポーツと比べて運動時間が長いです。ロングライドに出かけたときは、1時間以上ロードバイクでのペダリング運動を行わなければいけないことも少なくありません。長い距離になればなるほど、運動する時間は長くなっていきます。そのため、間違ったクリート位置の状態で、長時間の運動を行うことで、関節へのストレスが増大して、痛みが出現します。
適切なクリートの位置とは?
ビンディングペダルを使用して、快適に走行できるようになるためには、クリートの位置が適切な位置にセッティングされている必要があります。しかし、適切なクリートの位置というのも、どのように見つければいいか分かりにくい場合もあるでしょう。次に適切なクリートの位置についての解説をします。
足の中心とクリートの位置が一致している
位置でペダルを踏みこめるようにクリートの位置をセッティングできたときが、適切な位置にクリートがあることを意味しています。足の骨の位置から足の中心を探って、クリートの位置を調整していきますが、その方によって微妙な個人差はあるため、そのつど微調整は必要です。
膝に無理な負担がかからない
正しいクリートの位置にセッティングされた状態では、膝や足首などの関節の動きも安定します。逆に、しっかりとセッティングされていない場合には、足首などが微妙にペダリング中に動いてしまいます。この無駄な動きが過度に出現してくると、痛みに繋がってしまいます。正しいクリートの位置であれば、そのような無理な負担も避けることができます。
力が効率よくペダルに伝わる
クリートが正しい位置にセッティングされているときのペダリングは、足首や膝に無駄な動きが出現しないだけでなく、ペダルへの力の伝達の効率も非常によくなります。足の中心とクリートの位置がズレてしまっている場合には、無駄な動きが加わることで、力がその方向に分散してしまいます。しっかりとしたクリートの位置であれば、そのようなことをふせげるため、効率のいいペダリングになります。