グラベルロードのタイヤの選び方のポイントは?おすすめモデルも紹介

グラベルロードのタイヤの選び方のポイントは?おすすめモデルも紹介

舗装路だけでなく、ダートやトレイルもこなせるグラベルロードが人気です。走る道を選ばないグラベルロードだからこそ、走る道や走り方、どんなライドをするかに応じたタイヤの選び方がポイントとなります。グラベルロードをより楽しむためのタイヤの選び方を紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.グラベルロードはタイヤ選びが重要
  2. 2.グラベルロードのシチュエーション別タイヤの選び方
  3. 3.グラベルロード用タイヤの購入時の注意点
  4. 4.グラベルロードタイヤおすすめ4選
  5. 5.タイヤ選びもグラベルロードの楽しみのひとつ

グラベルロードはタイヤ選びが重要

Photo bySimon

グラベルロードとは

近年はロードバイクのカテゴリーも多様化されており、さまざまなジャンルのモデルがあります。そのひとつが、グラベルロードです。グラベルロードの「グラベル」とは「砂利」や「砂利道」のことで、その名称のとおり舗装路だけでなく、ダートや砂利道といったオフロードの走行もこなすロードバイクを意味します。

ロードバイクのタイヤの特徴

グラベルロードは一般的なロードバイクと異なる点がいくつかあります。タイヤもそのひとつで、一般的なロードバイクは舗装路を高速で走行することが目的なので転がり抵抗がなるべく抑えられる細くて溝が少ない、または全く溝のないタイヤを装着します。しかし、こういったタイヤは路面の振動吸収には劣りますし、未舗装路ではパンクのリスクが高まります。

グラベルロードのタイヤの特徴

Photo byjackmac34

グラベルロードは舗装路も砂利道などの未舗装路も走ることができるように、一般的なロードバイクより太めでしっかりと溝のあるタイヤを使用します。ただし、グラベルロードのタイヤはいろいろな種類があります。どんな乗り方や走り方をするか、どんな道を走るのかといったシチュエーションに応じたタイヤを装着することで、より一層グラベルロードの楽しみが増すでしょう。

グラベルロードのシチュエーション別タイヤの選び方

Photo bypasja1000

グラベルロードのタイヤには、オンロードメインのタイヤ、オフロードメインのタイヤ、そして両方のバランスを備えたタイヤもあります。走行する路面や走り方など、使い方によってタイヤを選ぶことが重要です。

①オフロードメインのタイヤの選び方

オフロードをメインに走るのであれば、マウンテンバイク用のタイヤのような太めでブロックパターンのしっかりしたタイヤがおすすめです。太めのタイヤはダートでのクッション性に優れますし、ブロックパターンがしっかりしていればグリップ力も高まります。パンクリスクを少なくするには、クリンチャーではなくチューブレスも選択肢のひとつです。

②オンロードメインのタイヤの選び方

Photo byandersonfrancispb

一般的なロードバイクのように舗装路をメインとした使い方であれば、溝の浅いセミスリックタイヤ、またはスリックタイヤでも問題ないでしょう。舗装路ではブロックパターンのしっかりしたタイヤはペダルが重い、ノイズが出る、乗り心地がよくないといったデメリットが生じます。少し太めのタイヤにすれば、グラベル走行時のパンクリスクを減らすことができます。

③バランス重視のタイヤの選び方

ウイークデーは舗装路メイン、週末はオフロード走行を楽しむというのであれば、両方のメリットを備えたタイヤがいいでしょう。マウンテンバイク用ほどブロックパターンは大きくないけれども、きちんとブロックは付いているモデルやセンターはスリックでサイド部分がブロックになっているモデルなど、細かな設定がなされたものがいろいろあります。

グラベルロード用タイヤの購入時の注意点

Photo byFreePhotosART

注意点①ホイールサイズ

700cと650bの2種類がある

グラベルロード用タイヤのホイールサイズの多くは、一般的なロードバイクと同じ700cですが、少し小さめの650bホイール対応モデルのグラベルロードも増えています。700cタイヤなら「700×○○c」といった表記ですが、650bでは「650×○○b」または「27.5×○○」と書かれているケースもあるので注意しましょう。

650bタイヤの特徴

650bホイールのメリットは、700cより太めのタイヤが装着できる点です。太めのタイヤはパンクリスクが抑えられるのでグラベル走行に向いています。また、ホイールが小さくなると敏捷性が高まります。一方、スピードに劣るという点がデメリットとなり得ます。

注意点②タイヤ幅

Photo byHans

クリアランスに要注意

グラベルロードは太めのタイヤを装着することが前提となっているので、一般的なロードバイクよりフレームとフォークのクリアランスは多めになっていますが、許容サイズが決まっています。自分のバイクはどのタイヤ幅まで装着できるのかを確認しておきましょう。

注意点③パンク対策

Photo byMIH83

チューブレスがおすすめ

砂利やダートといった路面において、クリンチャータイヤではパンクのリスクが大きくなりがちです。パンク対策にはチューブレスにするのが最も効果的なので、チューブレスタイヤの選択はおすすめです。最近では、チューブレスレディというホイールが装着されている完成車も増えています。

チューブレスにはチューブレスホイールが必要

チューブレスレディホイールは、購入時はクリンチャータイヤが採用されていて必要に応じてチューブレス化ができるホイールです。チューブレスはパンクリスクを抑えるだけでなく乗り心地もよくなるメリットもありますが、所有しているバイクがチューブレスに対応していなければ、ホイールを買い替えなければなりません。

グラベルロードタイヤおすすめ4選

おすすめ①SCHWALBE(シュワルベ)G-ONE ALLROUND

SCHWALBE(シュワルベ)G-ONE ALLROUND

参考価格: 4,480円

出典: Amazon
Amazon4,480円
楽天

シュワルベ ジーワンは地形とグリップ量に合わせて「スピード」「バイト」などいくつかの種類がありますが、舗装路から荒れた道までさまざまな状況に対応する万能タイプがその名称のとおりの「オールラウンド」です。

あらゆる路面に対応

舗装路では細かいブロックが路面抵抗を減少させ、グラベルでは路面をとらえるグリップ力を発揮します。タイヤ幅も30~70mmまでラインナップされているので、自分のバイクに合ったクリアランスに応じた選択もしやすいでしょう。

おすすめ②CONTINENTAL(コンチネンタル)TERRA TRAIL

CONTINENTAL TERRA TRAIL

参考価格: 7,017円

出典: Amazon
出典: Amazon
Amazon7,017円
楽天

オンロードでの転がり抵抗を抑えるセンターブロックと、ダートでのグリップ性能を高めるサイドのブロックの組み合わせにより、舗装路もグラベルも快適にこなすことができる、路面を選ばないタイヤです。

MTBの知識と経験をフィードバック

タイヤに使用しているブラックチリ・コンパウンドはコンチネンタル社のMTBタイヤから流用されるなど、ダートでの知識と経験が活かされています。タイヤサイズは700cと650b、タイヤ幅は35mm、40mmがラインアップされているほか、このシリーズには舗装路でのスピードをメインとする「スピード」もあります。

おすすめ③Panaracer(パナレーサー)GRAVEL KING Plus

PanaracerGRAVEL KING Plus

参考価格: 5,544円

出典: Amazon
出典: Amazon
Amazon5,544円
楽天

日本のトップブランドパナレーサーの世界初のグラベル専用タイヤのひとつです。「グラベルキング」シリーズにはスリックやブロックパターンがランナップされていますが、「Plus」はスリックタイヤです。

ロングライド向けのタイヤ

耐パンク性能が高く転がり抵抗も少ないためオンロードを高速で快適に走行することが可能なので、ツーリングやバイクパッキングなどのロングライドに適しているといえるでしょう。サイズは700cと650b、タイヤ幅は32mm~53mm、クリンチャーとチューブレスのラインアップがあります。

おすすめ④PIRRELI(ピレリ)CINTURATO GRAVEL

CINTURATO GRAVEL CLASSIC

参考価格: 8,613円

出典: Amazon
出典: Amazon
出典: Amazon
Amazon8,613円
楽天

自動車タイヤメーカーとしても有名なピレリのグラベルタイヤです。トレッドパターンの違いにより、舗装路やあまり荒れていない路面向きの”H”と、荒れたりぬかるんだ路面を走りやすい”M"の2つのタイプがあります。

「クラシック」はおしゃれ

ピレリのマウンテンバイク用タイヤで採用しているコンパウンドが使用され、舗装路でもダートでもその真価が発揮されます。サイズは700cと650b、タイヤ幅は35mm、40mm、50mmの3種類があります。クラシックモデルはサイドがヴィンテージ感のあるブラウンカラーを採用していておしゃれです。

タイヤ選びもグラベルロードの楽しみのひとつ

Photo byFabricioMacedoPhotos

オンロードだけでなくオフロードも走れるグラベルロードは、自転車の行動範囲をさらに広げてくれます。フィールドの状態や走行状況によって、ロングライドに向いたセミスリックタイヤを選んだりトレイルやグラベルが楽しめるブロックタイヤをチョイスしたりと、グラベルロードはタイヤ選びも楽しいものですよ。

アドベンチャーロードとは何か?グラベルロードとの違いも含めご紹介!のイメージ
アドベンチャーロードとは何か?グラベルロードとの違いも含めご紹介!
最近はスポーツバイクのジャンルやカテゴリーの多様化が見受けられます。そんな中で人気の高まりを見せているのが、アドベンチャーロードです。でもどんな自転車をアドベンチャーロードかわからないという人も少なくないのではないでしょうか。
S.ジャイアン
ライター

S.ジャイアン

週1ペースでライド、ポタリングに出掛けています。記事を通して多くの方と自転車の楽しみを共有できればと思っています。

関連記事

Article Ranking