ロードバイクのサドルの種類と選び方入門!初心者向けに徹底解説!

ロードバイクのサドルの種類と選び方入門!初心者向けに徹底解説!

ロードバイクのサドル選びは、永遠の悩みともいわれるほど深刻な問題です。乗っている間常に体に触れているパーツのひとつですから、自分にフィットしていないと快適にライドができません。そんなロードバイクにとって重要なサドルの選び方のポイントを紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.ロードバイクのサドルはおしりが痛くなる!
  2. 2.なぜロードバイクのサドルは硬いのか
  3. 3.ロードバイクのサドルのタイプ
  4. 4.タイプ以外のロードバイクのサドルの種類
  5. 5.ロードバイクのサドルの選び方のポイント
  6. 6.「サドル沼」に要注意!

タイプ以外のロードバイクのサドルの種類

Photo by kunagecva-E

サドルのタイプ以外にも、痛みや乗り心地を左右するポイントはあります。それらもチェックすることで、サドルに関するトラブルの解消にもつながるでしょう。

種類のポイント①座面の丸み

Photo by torisan3500

固定されるので痛いかも

サドルを横からではなく後ろから見たとき、座面が丸みを帯びているものとフラットなものがあります。丸みのあるほうがおしりがサドルに固定されやすいのでペダリングは安定しますが、固定された部分に圧が集中するので痛みがでやすいデメリットもあります。

痛い症状にはフラットがおすすめ

フラットのほうは丸みのあるサドルと比較するとペダリングの安定性は劣りますが、おしりを面で支えるので体重が平均的に掛かるので股間や尿道などへの負担が少ないので痛くならないでしょう。これらの中間の形状の「セミラウンド」タイプを販売しているメーカーもあります。

種類のポイント②サドル幅

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幅広のほうが痛くない

サドルのおしりを乗せる部分の幅には広いものと狭いものがあり、幅が広いほど体重を安定して支えることができます。ライディングポジションがアップライト(立ち気味)だったりロングライドが多い人は、幅の広いほうが股間への負担が少なくなり快適かもしれません。

女性は幅広が合いやすい

一方、レースでスピードを求めて前傾姿勢をとるといったケースの多い人は狭めのサドルがおすすめです。また、女性は男性より座骨幅が広いので、幅広のサドルのほうが合いやすい傾向があります。

種類のポイント③パッドの厚み

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おしりや股間の痛み対策には、サドルのパッドが厚いほうが痛くならないでしょう。また、トルクをかけたペダリングでも安定しやすいメリットもあります。ただ、重量が多少増えてしまう点はデメリットをなるかもしれません。軽量化を目指すのであればパッドが薄いほうが有利ですし、高ケイデンスでのペダリングに適しています。

種類のポイント④レール素材

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軽いカーボンも人気

座面だけでなくシートポストと接合するレール部分の素材にも注目しましょう。多くのサドルレールはチタンやクロモリなどの金属素材ですが、軽量化やおしりの痛み対策のための振動吸収性といった点ではカーボンのほうが有効です。

費用対効果は大きくない

ただし、カーボンは高価ですし取り扱いも慎重にする必要があります。軽量化においては十分な効果が見込めますがおしりの痛みの軽減については若干改善される程度なので、金銭的余裕のある人にはおすすめできるでしょう。

種類のポイント⑤ノーズの長さ

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ショートノーズがトレンド

おしりを乗せる箇所より先に突き出して延びた部分がノーズです。近年はノーズが短めの「ショートノーズ」がトレンドとなっています。ショートノーズのメリットはきつめの前傾姿勢をとっても股間が圧迫されにくいので尿道の痛みが少なくてすむことやポジションにかかわらずパワーペダリングが容易なことが挙げられます。

初心者はロングノーズのほうがいいかも

ただし前後に移動できる範囲は狭くなるので、ポジションの定まっていない初心者や走行中に前後移動の多い人はロングノーズのほうが乗りやすいでしょう。

ロードバイクのサドルの選び方のポイント

Photo byLegentheri

サドル選びで注意すべき点

サドルを交換する際には、なぜ交換するのかという理由や目的を自分自身で把握することが重要です。サドルを交換する理由は、おしりが痛いから、股間や尿道が痛いからといった身体的なデメリットへの対処もあれば、軽量化したい、もっと速く走りたい、ペダリングの効率を上げたいなどなど、人によってさまざまです。

サドル選びは難しい

サドルのタイプや種類はたくさんあるので、サドル交換の理由や目的に応じたものを選ぶ必要があります。ただし、人によって身長や体重、体力などは異なることもあって、同じサドルでも快適に使用できる人もあればおしりが痛くなる人もいることは認識する必要があります。それを踏まえて、サドル選びのポイントを紹介しましょう。

選び方のポイント①サドルのタイプ

Photo byEM80

べーシックタイプはロングライド向け

サドルのタイプには、おもに「ベーシックタイプ」「フラットタイプ」「穴あきタイプ」の3つがあります。ベーシックタイプは一定のポジションで安定して走りやすいので、ロングライドや長時間走行の多い人に向いています。

穴あきがおすすめの人

フラットタイプは座るポジションの移動がやりやすいので、おしりや股間、尿道にあまり負担がかかりにくく痛くなりにくいとされます。股間や尿道などの圧迫や痛み、また股間のしびれへの対応であれば、股間や尿道が当たる部分に穴が空いている穴あきサドルがおすすめです。

選び方のポイント②身体が大きければ幅広サドル

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サドルは体重を支えなければなりませんから、体重が重い人や身体の大きな人はおしりとの接地面積の大きな幅広サドルがいいでしょう。ロングライドや長時間ライドも幅広がおすすめです。逆に小柄な人や体重の軽い人、スピードを求める人は幅の狭いサドルでもOKです。

選び方のポイント③快適性を求めるならクッション性

Photo byEM80

ロングライドにクッション性は重要

サドルに座る時間の長いロングライドや長時間ライドであれば、やはりクッション性の高いサドルのほうが快適に走ることができます。ただし、クッション性が上がると重量は重くなりますし、ペダリングの際の力が分散されやすくなるので速いペダリングは望めなくなります。

ロングライドもスピードも兼ね備えたモデルも

レースに出場するのであれば問題ですが、そこまでスピードを求めない、また薄いサドルのカッコよさにこだわらないのなら、クッション性の高いサドルのほうが間違いなく快適に乗ることができます。スピードもロングライドの快適性も両方備えたサドルもたくさんあります。

選び方のポイント⑥速さを求めるならカーボン

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痛くないならカーボンもあり

ロードバイクのサドルに座ってもおしりが痛くならない、股間や尿道は痛くないといううらやましい人もいます。そんな人ならどんなサドルを選んでも問題はありませんが、スピードを求めるならやはりカーボン素材を選ぶといいでしょう。

カーボンは軽い

とにかく軽いサドルが欲しいのであれば座面がカーボンのものを、さらに軽量化を求めるのならカーボンでメッシュ状の座面のモデルもあります。ある程度の快適さも残しながら軽さも欲しいなら、カーボン製のレールのサドルを選ぶという方法もおすすめです。

選び方のポイント⑦クラシカルでおしゃれにしたいなら革製

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ホリゾンタルでクロモリフレームといったロードバイクをおしゃれでクラシカルなイメージにしたいなら革製もいいでしょう。イギリスの老舗ブランド「ブルックス」の革製のサドルなどもおすすめです。決して軽くありませんし雨など濡れた後の手入れは丁寧にしなければなりませんが、「いかにも」なおしゃれな雰囲気を味わえます。

選び方のポイント⑧選択肢の広さ

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「プロロゴ」が人気上昇中

サドルのタイプや種類は非常に多く、自分に合ったものを見つけるのはなかなか難しいもの、そんなときはたとえばメーカーに絞って探すのもひとつの方法です。近年人気が高まっているのが、イタリアの自転車パーツメーカー「プロロゴ」のサドルです。プロロゴのサドルは、さすがイタリアンメーカーだけあっておしゃれでカッコいい点も人気です。

とにかく選択肢が多い

プロロゴのサドルの数は非常に多く、種類、タイプ別に30種類以上あります。そして形や穴あきか穴なしか、またシート素材やレール素材など細かな区別があります。これだけ多くのタイプや種類があれば自分の希望する1つが見つけやすいという点が人気も呼んでいるのです。

「サドル沼」に要注意!

Photo byHans

サドル選びは相性の問題が大きいので、なかなか自分に合ったものを見つけるのが難しいのが実情です。サドルを選ぶ際には、自分が今使っているサドルがどんなタイプや種類かを把握したうえで、どういった問題があるのか、どのようなサドルならその問題が解決または軽減できるのかをしっかり判断することが大切です。それを誤ると「サドル沼」にハマってしまいますよ。

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S.ジャイアン
ライター

S.ジャイアン

週1ペースでライド、ポタリングに出掛けています。記事を通して多くの方と自転車の楽しみを共有できればと思っています。

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