チューブラータイヤのデメリット
チューブラータイヤは使っていく上でメリットが多いですが、もちろんチューブラータイヤならではのデメリットもあります。次に、チューブラータイヤを使ったときのデメリットをご紹介します。
デメリット①とっさのパンク修理が困難
タイヤのパンクはインナーチューブに亀裂や穴があいて起こります。クリンチャータイヤであれば、タイヤを外してインナーチューブの修理でパンク修理が可能です。それに対して、チューブラータイヤはインナーチューブがタイヤに包まれているのですぐにパンク修理はできません。一度縫い目をほどいてパンク修理も行えますが、基本的に新しいタイヤに交換する方が一般的です。
デメリット②空気が抜けやすい
チューブラータイヤに使用されているインナーチューブはラテックスチューブという柔らかいインナーチューブです。安価なブチルチューブよりも乗り心地はいいですが、その反面空気が抜けやすいというデメリットもあります。朝の時点でしっかり空気を入れても、次の日の朝には半分くらいまで空気が抜けていることもあります。
デメリット③タイヤのラインナップが限られる
一般的に販売されているタイヤの多くは、クリンチャータイヤです。国内シェアもおそらくクリンチャータイヤの方が多いでしょう。販売店に並んでいるチューブラータイヤが少ないだけでなく、各メーカーで製造しているタイヤの種類自体も少ないです。そのため、チューブラータイヤのラインナップは限られてしまいます。
デメリット④交換作業が面倒
チューブラータイヤの取り付け方法は、セメント剤などを使用してホイールに張り付けて行います。交換するときには、タイヤをはがして、セメント剤などもきれいに除去してから新しいタイヤを取り付ける作業を行わなければいけません。そのため、交換作業は非常に手間がかかってしまいます。
チューブラータイヤが普段使いにおすすめな理由
さまざまなメリットやデメリットがあるチューブラータイヤですが、レースだけでなく普段使いにもおすすめできるタイヤです。それらを踏まえた上で、チューブラータイヤはロードバイクでの普段使いに適しています。チューブラータイヤをロードバイクでの普段使いとしておすすめできる理由のポイントをご紹介します。
理由①乗り心地がいい
チューブラータイヤはクリンチャータイヤよりも乗り心地が抜群にいいです。路面のデコボコや段差もあるような街乗りでは、乗り心地のよさの恩恵を大きく受けることができるでしょう。普段から快適に乗る上で振動吸収に優れたチューブラータイヤは最適な選択といえます。また、振動が和らぐので、バランスを崩しにくくなるため安全性を高めることにもつながります。
理由②街乗りでもリム打ちパンクしにくい
乗り心地がいいチューブラータイヤですが、インナーチューブを包み込むように作られてもいるので、街中での段差でもリム打ちパンクが起こりにくいです。多少路面のデコボコがあるようなところを走っていても安心できます。リム打ちパンクのリスクを減らせるという部分でも普段使いにおすすめできます。
リム打ちパンクはしにくいが、タイヤに異物が刺さったりしてパンクするのはクリンチャータイヤと一緒なので、ガラスが落ちているところは避けて走行しよう。
理由③パンクしてもスローパンクなのでしばらくは走り続けられる
チューブラータイヤでもパンクをしてしまうことももちろんありますが、いざパンクしたときでもクリンチャータイヤのように急に空気が抜けることはありません。スローパンクでゆっくりと空気が抜けていくので、しばらくは走り続けることができます。近くに自宅があったりしたときには、パンク修理をその場でしなくても、走り続けられるというのは魅力的です。
チューブラータイヤの交換方法
チューブラータイヤは交換の作業が大変ですが、方法とポイントを抑えることができれば、自分での交換も行えるようになるでしょう。次は、チューブラータイヤの交換作業の方法などの解説を行っていきます。
交換時に必要なもの
チューブラータイヤの交換時に必要になるものは、
- 新しいタイヤ
- リムセメント剤
- 空気入れ
- ディグリーザー
- タイヤレバー
続いてチューブラータイヤの交換手順を紹介!
チューブラータイヤを使用する場合は、原則毎日乗車前に空気を入れてから、出かけるようにしましょう。乗らずに保管するときも、適度に空気を入れておくとタイヤの劣化を防ぐことができるのでおすすめです。