グラベルロードの選び方
今や人気の新しいスポーツバイクのカテゴリーともなった感のあるグラベルロードは、いろいろなメーカーから発売されています。数あるグラベルロードの中から1台を選ぶ際に、注目すべき点やおすすめのポイントをみていきましょう。
選び方のポイント① 拡張性の高さ
多くの荷物を積むためには、キャリアをたくさん取り付けられることが必要です。取り付けられるキャリアの数は、ダボ穴の数によって決まります。また、ダボ穴はグラベルロードでのツーリングの際に役立つ泥除けやボトルゲージといったアイテムの装着も可能にします。ダボ穴は多ければ多いに越したことはないので、ダボ穴の数の多いモデルを選ぶことをおすすめします。
選び方のポイント② タイヤサイズ
タイヤ外径の違い
グラベルロードのタイヤ外形は、700Cと650Bの二種類があります。700Cはロードバイクと同じく軽快で俊敏な乗り心地で、650Bは700Cより小さく、太めでエアボリュームがあ安定感に優れているという点が異なります。
タイヤの太さの違い
グラベルロードで採用されるタイヤの太さは、28C~47Cが主流です。この中で、28C~35Cは舗装路を軽快に走り、かつちょっとした砂利道やダートなら問題なく走れます。36C~47Cのタイヤは乗り心地、耐久性、グリップ力に優れ、荷物を積んでも安定性があります。未舗装路の走行は、タイヤが太いほうが安心感があります。
選び方のポイント③ フレーム素材
カーボンが一押し
未舗装路を走る機会が多いということは、路面からの振動を受ける機会も多いということです。そういった状況では、やはりカーボンフレームが適しています。また、軽量という点も、荷物をたくさん積むことの多いグラベルロードにはメリットとなります。ただ、カーボンは外的衝撃に弱いので、特にダートを走る際などは落車に注意しましょう。
クロモリもおすすめ
落車のリスクを考えるなら、クロモリフレームがおすすめです。クロモリは振動減衰性に優れているだけでなく、丈夫で取り扱いにもさほど気を遣う必要がないのがメリットです。ただ、カーボンやアルミと比較すると重量がある点がデメリットとなります。とはいえ、たくさんの荷物を積む機会が多いことを考えれば、車体自体の多少の重さは大きな問題ではないかもしれませんね。
選び方のポイント④ コンポーネント
グラベルロード専用を選ぼう
グラベルロードのコンポーネントは、メーカーによってさまざまです。ロードバイク用コンポを使ったり、MTBコンポを流用したり、またそれらをミックスするケースもあります。最近では、グラベルロード専用のコンポを装着しているモデルも増えてきたので、できればそちらを選ぶことをおすすめします。
ブレーキは油圧がおすすめ
ほとんどのグラベルロードにはディスクブレーキが装着されていますが、モデルやグレードにより機械式と油圧式にわかれます。価格は油圧式のほうが高いのですが、制動力の高さ、メンテナンスのしやすさに大きな差があるので、できれば油圧式を選ぶことをおすすめします。
選び方のポイント⑤ ホイールの固定方法
ロードバイクのホイール固定方法はクイックリリース式が大半を占めますが、グラベルロードではスルーアクスル式のモデルも多いです。固定方法は、前後ともスルーアクスル、前後ともクイックリリース、前クイックアクスルで後ろスルーアクスルの3つのパターンがあります。スルーアクスルのほうが剛性が上がるので、未舗装路での走破性や制動力が高くなります。
グラベルロードを選ぶ際の注目点
- 拡張性の高さ
- タイヤサイズ
- フレーム素材
- コンポーネント
- ホイールの固定方法
まとめ
グラベルロードの選び方のポイントを紹介しましたが、最も肝心なのは、自分がグラベルロードをどのように活用したいのかという点です。グラベルロードに乗りたいと思うのには、何か理由があるはずです。それをしっかり認識し、その理由を満たしてくれる1台を探しましょう。自分に合った1台を見つけ出して「非日常」の冒険を楽しんでくださいね。
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タイヤを変更すれば、走れるフィールドも変わります。ただ、メーカーやモデルによっては装着できるタイヤサイズが限定されている場合があるので、タイヤサイズを変更する予定のある人は、フレームのタイヤクリアランスもチェックしましょう。