ディスクロード輪行時の注意点やポイント
ディスクロードでもリムブレーキモデルで輪行する場合と基本的には同じです。したがって、一般的な輪行が問題なくできるならさほど難しく考える必要はありません。ただ違う点もいくつかあるので、それらを紹介しながら押さえておくべきポイントを紹介していきましょう。
①アーレーンキーを持参すること
ほとんどの人はツールケースの中の工具のひとつにアーレーンキーを持っているはずでしょう。しかし、クイックリリースタイプなら問題はありませんが、スルーアクセルタイプのホイールはアーレーンキーがなければホイールを外すことができないので要注意です。
②ブレーキローターの取り扱いに注意
輪行はリスクが増える
ブレーキローターは曲がったり汚れたりしないように普段から注意が必要ですが、輪行の際にはそういったリスクが増えがちなので、より一層気をつけるようにしましょう。
いろいろな場面で気をつける
ブレーキローターカバーで汚れや衝撃などから保護するのは当然ながら、持ち運びや地面に置くとき、分解や組み立ての際にはより一層注意を払う必要があります。持ち運ぶ際はローターが自分の体側に来るようにすること、地面に置くときには壁に立て掛けて倒れないようにすることなどを心がけましょう。
立て掛けるときも注意
分解や組み立ての際には、ホイールをそのまま地面に置かずに壁などに立て掛けますが、その時ディスクブレーキプレートを壁側にして立て掛けましょう。もし、ホイールが倒れてもプレートが上を向くので破損が防げるはずです。
③ホイールを外した後にブレーキを引かない
ホイールの固定ができなくなる⁈
油圧ディスクブレーキでホイールを外した状態でブレーキレバーを引くのはNGです。ブレーキキャリパーのピストンが押し出されて戻らなくなり、ブレーキローターが差し込めずホイールの固定ができなくなってしまいます。
ドライバーを持参しよう
機械式ならこういった症状は生じませんが、もし油圧式でブレーキレバーを握ってパッドが戻らなくなったら、パッドをマイナスドライバーでこじ開ければトラブルの解消は可能です。もちろん注意するに越したことはありませんが、万が一のために、ドライバーを持参するのもいいかもしれません。
④パッドスペーサーを忘れた際の対処法
スペーサーを忘れたときは
油圧ディスクでホイールを外した後にブレーキレバーを引くことによって生じるトラブルは、ホイールを外してからパッドの隙間に「パッドスペーサー」を挟むことで予防が可能です。しかし、ついパッドスペーサーを持って行くのを忘れたり失くしたりしてしまうこともあるかもしれませんね。
厚紙で対処
そんなときには、パッドスペーサーの代わりに段ボールや名刺などの厚紙を挟んで対処しましょう。最悪の場合、コンビニのレシートを折りたたみ差し込んでおけば応急処置は可能です。
⑤ホイールバッグを活用しよう
ホイールはしっかり固定
外したホイールはフレームに挟んで固定して輪行袋に収納しますが、しっかりと固定しなければホイールとフレームが接触して、特にカーボンフレームの場合はフレームに傷がつく恐れも少なくありません。
オーストリッチはおすすめ
ディスクブレーキの場合は、ローターの歪みや汚れといったリスクも増えがちです。その解消のために、ホイールバッグを使用するのもいいでしょう。オーストリッチの輪行バッグは使いやすいと評判が高いのですが、ホイールバッグが付属しているものもあるのでおすすめです。
⑥走り出す前にしっかりチェック
現地について自転車の組み立てが終わると、走り出す前に各所をチェックしましょう。ホイールがしっかり固定されているか、特に油圧式ディスクブレーキでは、握るとスカスカでブレーキが効かないといった事態が起こらないとも限りません。
まとめ
ディスクロードは輪行が難しいというのは、先入観です。確かにリムブレーキモデルとは違った注意点がありますが、基本的に多く変わるわけではありません。必要なアイテムを揃え、注意すべき点をしっかり理解して実践すれば問題はないはずです。大変じゃないの?とためらっていては、せっかくの輪行の楽しみを得ることはできませんよ。
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