荷物のパッキングのコツ
前述しましたが、まず前提として荷物はできる限り少なく軽くするのが、ロングライドにおける基本です。少しでも身体への負担を減らせるよう、持ち物は必要最小限にまとめるようにしましょう。そしてリュックでもシートバッグでも、パッキングのコツは同じです。
①使用頻度の少ないものは奥に入れる
輪行袋などの走行中にはあまり必要のない物から順に入れていきます。ウィンドブレーカーや補給食などの走行中に必要になるものは、取り出しやすいように手前側に入れましょう。また、輪行袋などの重量のあるものを奥(下側)に入れることで重心が下がり、安定する効果もあります。
②隙間なく詰める
走行中の振動でバッグの中で荷物が動かないように、ぴったりと隙間なく詰めることも重要です。走行中にバッグの中で荷物が暴れるとバランスを崩しやすく、疲労も早めることになります。どうしても隙間が空いてしまうようなら、タオルなどの軽いもので隙間を埋めるとよいでしょう。
③持ち物はビニールで包む
ロングライドでは突然雨が降ってくることも考えられます。たとえ防水バッグであっても浸水してしまう可能性もあります。モバイルバッテリーやタオルなどの濡れたら困るものは、ジップロックなどのビニール袋に入れるとよいでしょう。現金もジップロックに入れてしまえば財布が不要なので、荷物の軽減と軽量化にもなります。
ロングライドの心得
ロングライドでは装備の他にも、普段のサイクリングとは違った準備や心構えが必要です。安全で快適なロングライドが楽しめるように、心得ておきたいことをいくつかあげています。
①無理はしない
大前提として、無理はしないようにしましょう。ロングライドは想像以上に身体への負担がかかります。体調不良や機材トラブル、走行ルートや距離の目測を誤ったなど、無理だと感じたら勇気を持って撤退しましょう。失敗は教訓として次回に活かし、自分にあったルートや距離を見つけていくこともロングライドならではの楽しみかたと言えます。
②ルートを調べておく
走行ルートや目的地をあらかじめ決めて、下調べしておくことがとても重要です。道中にコンビニや商店はあるのか、峠やトンネルはあるか、通行止めはないかなど、前もって調べてシュミレーションしておくことで、当日は余裕をもって走れるでしょう。いざというときには輪行で帰れるように、駅やバス停などから離れすぎないルート設定も重要です。
③バッグのサイズ
リュックにせよサドルバッグにせよ、持ち物に応じた大きさのバッグを用意しましょう。近所のサイクリングとは違ってロングライドではいかに持ち物を少なくコンパクトにまとめるかが重要です。全ての持ち物を入れると隙間なくぴったりと収まるサイズを選ぶとよいでしょう。容量の目安としては、10L以下のバッグがおすすめです。
④服装
ロングライドにおける疲労を軽減させるためには、服装も重要になってきます。できれば空気抵抗の最も少ないサイクルジャージが理想です。サイクルジャージに抵抗のある方は、できるだけ身体にフィットしていて蒸れにくい素材の服装がおすすめです。お尻にパッドの入ったインナーパンツもあるので、履いておくとお尻の痛みを軽減できます。
装備をしっかり準備してロングライドを楽しもう!
最長200kmの日帰りロングライドにおける装備について紹介しました。いつものサイクリングとは違い、長距離走るためにはそれ相応の装備や下調べが必要です。輪行を予定に上手に組み込むと、さらにロングライドの幅が広がります。服装によっても疲労度は全然違ってくるので、しっかりと準備して快適にロングライドを楽しんでくださいね。
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