トルクレンチの使い方ガイド!使用する上でのコツや注意点を解説!

トルクレンチの使い方ガイド!使用する上でのコツや注意点を解説!

トルクレンチは、自転車のボルトやナットを締めたり緩める時の強さを測定できる工具です。トルクレンチは、他のレンチやスパナなどの工具と違い、デジタルであったりと精密機器です。その分、使い方が違うので、その使い方や使う時のコツと注意点を紹介します。

記事の目次

  1. 1.トルクレンチとは
  2. 2.トルクレンチの使い方ガイド
  3. 3.トルクレンチの注意点
  4. 4.トルクレンチのタイプ
  5. 5.おすすめのトルクレンチ6選
  6. 6.まとめ

トルクレンチとは

Photo byjeanvdmeulen

トルクレンチとは、自転車のボルトやナットを締める時などに使う工具です。六角レンチなどもありますが、トルクレンチの最大の特徴は、ボルトやナットをどれくらいの強度(トルク)で締めているかを数値で確認することができる点です。

トルクレンチの使い方ガイド

トルクレンチは、それ自体で締めるのではなく、あくまでもボルトやナットを一定の強さで締める、緩めるために、どれくらいの強さで締まっているのかを数値化して測定することを目的とした工具です。なので、締めたり、緩めるのは、スパナや六角レンチなどの工具を使いましょう。

トルクレンチを使う部位

トルクレンチを使うべき部位としては、ステム・コラムの4つのボルトや、シートポスト、ボトムブラケット、クランク、ディスクブレーキ、フロントディーラーなどがあります。

使い方ガイド①締めるボルト・ナットの推奨トルクを確認する

パーツ本体や取扱説明書に推奨トルクが書かれているので、この数値を確認します。書かれていない場合は、インターネットなどで検索してみましょう。メーカーと製品名・型番などがわかると確認しやすいです。

使い方ガイド②サイズの合うビットを付ける

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ビットとは、トルクレンチにつけるネジの部分です。締める、緩めるボルトやナットの大きさにあったビットをトルクレンチに取り付けます。ビットがガタついているとトルク測定の精度が悪くなるので、きちんと付いているか注意してください。

使い方ガイド③トルクレンチを設定する

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まずは、トルクレンチのロックを外して、トルクを設定します。ロックを外してからトルクを設定しないと故障の原因になるので注意してください。主目盛と副目盛がある場合、上に印字されている数字が主目盛で、下に印字されている数字が副目盛です。5Nmに合わせたい場合は、主目盛を4、副目盛を1に合わせます。

使い方ガイド④ボルトにトルクレンチをセットして締めていく

ボルトのヘッド部分がずれないように注意して、締めていきます。カチッと音がしてからも締めてしまうと、締め過ぎてしまうので注意してください。カチっと音がしないタイプのものもあり、設定したトルクに到達すると、力の伝わり方が変わるものもあります。

トルクレンチの注意点

トルクレンチにソケットをセットする必要があり、ソケットにはサイズがあるので、サイズやそのソケットが持っているトルクレンチに使えるかどうかに注意しましょう。また、トルクレンチ内にはバネが入っているため、保管時には設定値を最も低くしてバネに負担がかかりにくいようにしてください。

トルクレンチのタイプ

トルクレンチには、プレセット型、プレート型、デジタル型の3種類があります。レンチには、スパナ・モンキ型もありますが、このタイプはトルク測定ができません。

プレセット型

持ち手のグリップが回転するようになっているタイプで、グリップを回すと、トルクを設定できます。あらかじめ、トルクを設定しておくため、プレセット型と呼ばれています。その設定した数値までボルトやナットが締まると、カチッと音がして、設定した強度まで締められていることがわかる仕組みです。プレセット型は、ラチェット式を採用しているため、複雑な取り付き箇所でも使いやすいです。

ラチェット式とは

  • ラチェット機構とも呼ばれ、回転方向を一方向にできるシステムです。逆回転させると空回りするため、持ち手をそのままで作業ができるので、狭い箇所や連続した作業の時にはとても便利なシステムです。

ダイヤル・プレート型

かなりアナログなタイプのトルクレンチで、直読式とも呼ばれています。現在はあまり使われていません。トルクレンチの本体に目盛りが付いていて、力をかけると本体がたわむため、そのたわみ幅でトルクを計測する仕組みになっています。出力角が固定されているので、向きに関係なく、締めたり、トルク測定が可能です。ラチェット式ではないため、狭いところでの使用は向きません。ソケットサイズを変えることで、幅広くトルクを測定できます。

デジタル型

こちらも直読式のトルクレンチですが、たわみ幅の数値をデジタルで表示します。トルク数値の精度は高いですが、値段も高いものが多いです。左右の向き関係なく、締めたり、トルク測定が可能です。

おすすめのトルクレンチ6選

プレセット型、デジタル型のトルクレンチを紹介します。トルクレンチには、自動車用のものもあり、トルクの設定値が全く違うので、トルクレンチの購入時には注意してください。

おすすめ①【TOPEAK(トピーク) 】コンボトルク レンチ&ビット セット TOL23500

【TOPEAK(トピーク)】レンチ&ビットセット

参考価格: 1,939円

1,939円

1〜12Nmのトルクに対応しているプレート型のトルクレンチです。プレート型なので、精度は低いですが、3〜6mmの六角レンチもセットになっており、格安で手に入るので、安さ重視の人にはおすすめです。また、小さいので、自転車旅のお供としてもしもの時に役に立ちます。

おすすめ②【SK11】デジタルトルクレンチ 差込角 9.5mm 3~60N・m SDT3-060

【SK11】デジタルトルクレンチ

参考価格: 10,839円

10,839円

測定範囲と差込角が違うラインナップがあり、より専門的にトルク値を測定できます。測定範囲は1.5〜135N•mの幅があり、差込角は、9.5mmと12.7mmの二種類があります。少し大きいですが、二段階の光と音で設定したトルク値に近づいていることを知らせてくれます。

おすすめ③【トネ(TONE) 】プレセット形トルクレンチ(ダイレクトセットタイプ)

【トネ(TONE) 】プレセット形トルクレンチ

参考価格: 16,263円

16,263円

測定範囲と差込角が細かく分けられたラインナップがあります。測定値は1〜300N•mで細かく分けられており、差込角は6.35、9.5、12.7、19.0mmの4種類があり、±3%の精度です。

おすすめ④【BBB】 自転車用 トルクレンチ トルクセットデラックス BTL-173 2-24Nm対応 ビット付属

【BBB】トルクレンチ BTL-173

参考価格: 12,716円

12,716円

3〜8のビットが付属されているトルクレンチです。トルクの設定範囲は、2-24Nmで0.2Nmずつ設定できます。すべての機体をコンピューターで補正しているため、正確な測定が可能です。

おすすめ⑤【Samuriding】トルクレンチ 自転車 6.35mm (1/4インチ) 2-24N・m ロードバイク

【Samuriding】トルクレンチ

参考価格: 4,180円

4,180円

ロックリングシステムが搭載されており、作業中に数値設定がずれません。目盛り部分にレーザー加工がされており、太陽下でも目盛りが見えやすいです。ボタン一つでビットが着脱できるので、トルク管理がスムーズで、作業効率が良くなります。2〜24Nmまで測定可能で、3、4、5、6、8、10mmヘックス、T20、T25、T30トルクス、エクステンションバーが付属します。製品登録をすることで、1年間返品返金保証をしてくれる安心の商品です。

おすすめ⑥【CXWXC】トルクレンチセット 差込角6.35mm(1/4インチ) 1~25Nm ビット15個 延長アダプタ付 ロックリングタイププレセット型(CX-210)

【CXWXC】トルクレンチセットCX-210

参考価格: 3,980円

3,980円

ラチェット式のトルクレンチで、正ネジだけでなく逆ネジでも測定可能です。ロック機能もあり、作業中でもトルクの設定値がずれません。測定誤差は±1%ととても正確で、ビットが15本も付属し、高コスパのトルクレンチです。

まとめ

かつてはボルトは、しっかり締めておけば大丈夫でしたが、現在ではカーボンやチタンなどの繊細なパーツが増え、ボルトがどれくらい締まっているのかの確認が必要になっています。締め過ぎず、緩過ぎずをしっかりと数値化してくれるトルクレンチは、これからの自転車整備には必須になってくる工具です。

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アクティブ少女の非日常
ライター

アクティブ少女の非日常

関西出身のチャリ旅ガール。主に一人で自分のペースで旅するのが好き。全都道府県制覇、その内、自転車では、日本半周行きました。

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