自転車の反射板は必要？取り付け方・位置など安全装置を解説

自転車の反射板の取り付けは、尾灯がある場合は法律で義務化されていませんが必要です。反射板があることで、存在を知ってもらうことになり夜間や夕暮れの時間帯での事故防止になります。では、自転車のどの部分に反射板を取り付けのがよいのでしょうか。取り付ける位置・場所や割れた反射板の修理の仕方に加えて、おすすめの反射板を紹介していきます。

自転車の事故で多いのが後ろからの自動車との接触です。夜間などの時間帯になると、後ろの自動車が、前を走っている自転車に気がつくのが遅れてしまい衝突事故になります。後ろの自動車のドライバーに自転車の存在を白く光らせて知らせてくれるのが反射板です。

反射板は、自動車のヘッドライトの光によって白く反射する仕組みです。つまり、後ろを走行している自動車の運転手から白い光が見えることになり、自転車の存在を知ることができるのです。自転車の存在を早く知ることができるので結果として事故を未然に防ぐことができます。

道路交通法の法律によると、自転車の後ろにライトがない場合は、反射板を付けなければ運転できないことになっています。また、自転車の後ろ100メートルからの自動車のヘッドライトの光によって反射板の白い光がドライバーに見えなければ走行することは許されていません。つまり、自転車の後ろにライトがない場合は、しっかり反射する反射板を付ける必要があるということです。

しっかり反射する反射板を付ければよいというだけではありません。JIS規格には、付ける反射板の色にも制限があります。【前に付ける場合は無色】、【後ろの場合は赤色】、【スポークなど横方向に付ける場合は無色か土色のようなアンバー】となります。また、ペダルもアンバーにする必要があり、しっかり白く光らない反射性能が悪いものは付けても効果が薄いので注意してください。

自転車の後ろにライトがない場合は、反射板が必要です。しかし、しっかりと白く光らない反射性能が悪い製品では道路交通法に違反してしまいます。そのような反射板を購入しないために、品質保証されているJISやVIAのマークつきを選ぶようにしましょう。JISは日本工業規格に合格した商品に表示され、VIAは自転車協会に認められた製品なので安心です。

自転車の反射板の付ける位置は、前方と後方、タイヤ周りと限られます。しかし、前方と後方に取り付けるにしても視認性が高い位置に取り付けることが大事です。視認性が高い位置は、自動車をはじめ、周りの人に気が付きやすい高さや角度ということになります。

自転車の反射板を前方だけに取り付けた場合は、対向車には気がついてもらえますが、後ろを走っている自動車やバイクには気がついてもらません。つまり、反射板は自転車の前方と後方のどちらにも取り付けることで効果を発揮するのです。

自転車の前方と後方に加えて、前後タイヤのスポークやリムと、タイヤを支えるフォーク、ペダルに取り付けることでより効果を発揮させる付け方ができます。

子供用やシテイサイクルの泥よけ・フェンダー部分の反射板を取り付けるときには、泥よけの裏側からナットで固定する必要があるためフェンダー部分を外す必要があります。タイヤの上にある泥よけ・フェンダー部分は、スポークを取り付ける回転体ハブとステーを介してナットで固定されているためナットを緩めることからはじめましょう。

ナットを緩めフェンダー部分のネジを外し、フェンダー部分と固定しているステーを下げることで、泥よけ・フェンダー部分が外せます。一般的にはこれで外れますが、外れない場合は、タイヤを少し横に移動することで外しやすくなるので覚えておきましょう。泥よけ・フェンダー部分が外れたら、取り付けたい反射板と輪っかのような固定具をボルトで締めるだけで修理ができます。

ここでは、子供用やシテイサイクルのスポークへの反射板の付け方についてみていきましょう。スポークに反射板を取り付けることは、自転車の走行時に回転するため目立ちやすくなります。子供用の自転車の場合は、サイズが小さいため後ろを走行している自動車のドライバーから見づらくなります。子供用の自転車の存在をドライバーに知らせるためには、前、後ろ、タイヤのスポークなど多くの反射板を取り付けることが効果的です。

子供用やシテイサイクルのスポークへの反射板の付け方は、2枚を合わせて1枚の反射板になっているので、スポークに差し込むだけの取り付け方になり簡単です。自転車の走行に支障きたさないのなら、スポークへ反射板多く付けることでより視認性が高くなります。

自転車のハンドル、シートポスト、ペダルなどには、反射板より反射テープがおすすめです。反射テープなら好きなサイズにカットして貼るだけで反射板と同じような効果があります。反射テープならクランクなど自転車のどんなところにも取り付けることが可能です。

子供用やシテイサイクルの場合は、後ろにライトが標準装備されています。しかし、ロードバイクなどスポーツサイクルと呼ばれている自転車には付いていません。ここでは、夜間ロードバイクなどスポーツサイクルで走行するときには、どのような位置・場所に反射板を取り付けのがよいのか解説していきます。

夜間ロードバイクなどスポーツサイクルで走行するときには、反射板をホイールにつけましょう。スポーツサイクルのホイールはスポーク、ニップル、リムで構成されています。反射板を付けるのであればスポークになります。ニップルはスポークを留めているネジ山を持っている小さな部品なので反射板を付けることができません。

リムは、ホイールの外側部分なので反射板の取り付けはできません。しかし、反射テープなら取り付けることが可能です。スポーツサイクルは、ホイールに反射板を取り付けることで尾灯代わりになり道路交通法の義務を守ることができます。

スポーツサイクルは、尾灯の代わりにホイールに反射板を取り付けることで義務は果たせます。しかし、スポーツサイクルのホイールに反射板を取り付けることは、当然のことタイヤが重くなります。また、スポーツサイクルは、スピードを出して快適に乗る自転車です。他の自転車より速く走る機会が多くあり、結果としてスポークの反射板がズレることが起きますので覚えておきましょう。

スポークなどホイールに反射板を取り付けたから、尾灯代わりになり道路交通法の義務を果たせたわけではありません。繰り返しになりますが、後ろを走行している自動車のヘッドライトに照らされたときに、ドライバーが目ではっきり認識できるように白く光る必要があります。

夜間に限らす、昼間であってもトンネルや暗い場所で尾灯や反射板の取り付けがない場合は、道路交通法の義務違反となり5万円以下の罰金になる可能性がありますので覚えておきましょう。尾灯や反射板の取り付けがあった場合でも割れていたり、汚れて白く反射しなかったりした場合は義務違反です。割れや汚れを見つけたら修理や掃除をしておくことを忘れないようにしてください。

ここからは、後ろを走行している自動車やバイクに前方や周りを歩いている歩行者などに自転車の存在を知らせることができる安全装置をいくつか紹介します。

自転車の反射板は、尾灯がある場合は、必ずしも付ける必要はありません。しかし、尾灯が割れていたり、機能していない場合は、修理する必要がありますので忘れないようにしましょう。夜間尾灯が正常であれば道路交通法の義務違反にもなりません。しかし、自転車に尾灯があってもタイヤのスポークやリムなどホイールに反射板を取り付けることで、後ろを走行している自動車のドライバーに自転車の存在を強く知らせることができます。自転車に反射板を活用して夜間、存在を知らせて安心して走行できるようにしましょう。