クランクブラザーズとは
ブランド名は仲良しの二人の名前から
1997年にカリフォルニア州南部ラグナビーチの小さなガレージから、親友であり大変よいデザインパートナーであった自転車好きのカールとフランクがスタートしたバイクパーツのブランドが、クランクブラザーズです。このブランド名はふたりの名前 Carl+Frank=Crank から生まれました。
クランクブラザーズは画期的なペダルで有名
人気の理由
クランクブラザーズの製品の特徴は画期的で革新的、また、デザイナー出身ということもありデザインの美しさやシンプルさ、機能性が挙げられ、バイクそのもののデザインをも美しくする製品は、世界中のバイクライダーから大きな人気を博しています。
特にペダルが支持されている
現在ではホイールやハンドル、ポンプ、シューズなど多岐にわたる自転車関連製品を展開していますが、特に人気が高いのがペダルです。シンプルでありながら個性的なルックスのペダルは機能性や耐久性に優れ、MTBのみならずシクロクロスやグラベル、さらにはロードバイクユーザーから大きな支持を博しています。
クランクブラザーズのビンディングペダルの特徴
クランクブラザーズのペダルはオフロード用が多いのですが、おしゃれなデザインや特徴的なルックスからロードバイク用としても多くの人に愛用されています。また、ビンディングペダルのみならずフラットペダルも個性的かつおしゃれで人気です。そんなクランクブラザーズのペダルの特徴をチェックしていきましょう。
特徴①どこからでもクリートがはめられる
4面キャッチが特徴的
マウンテンバイクでの走行中、一瞬だけ足を地面について車体をターンさせるシーンもあります。そんな際はもちろんペダルからクリートを外さなければなりませんが、再度クリートをはめるときにクランクブラザーズのペダルには、4面にクリートを固定するパーツがついているモデルがあります。
瞬間的な対応が可能
通常のビンディングペダルは2面しかないので、クリートをはめるときにペダルの向きを確認する必要がありますが、クランクブラザーズのペダルならペダルの向きを気にせずに簡単かつ瞬間的にはめることができます。
特徴②泥抜けが抜群
オフロードの泥問題
オフロード走行では自転車を降りるシーンも少なくありませんが、その際にシューズの裏やクリートについた泥がペダルの隙間に詰まってはめ外しの動きの邪魔をしてしまうといったトラブルも起こりがちです。
泥詰まりへの対応性のよさ
クランクブラザーズのシンプルで特徴的なペダルは、もともと泥がひっかかりにくいようにデザインされたものなので、泥詰まりが起こりにくいです。そのためMTBだけでなく、オフロードを使った自転車競技であるシクロクロスでも高い使用率を誇ります。
特徴③クリートが薄い
「カツカツ音」が気になる
SPD-SLペダルのクリートは靴底から出っ張っているので非常に歩きにくいのですが、SPDペダル用クリートは靴の裏の凹みに収まるので歩きやすいのがメリットです。しかし、それでもシマノ製のSPDペダルクリートは少し凸凹のある床ではクリートが床に触れてカツカツと音を立てることもあるため、気になる人もいるでしょう。
静かで歩きやすい
クランクブラザーズのクリートはシマノ製に比べて薄いので、床に接触しにくくなっています。したがってカツカツ音を立てることも少なく、自転車を降りても歩きやすい点も特徴として挙げられます。
特徴④クリート位置の「遊び」がある
ビンディングペダルは慣れが必要
ビンディングペダルはペダルにシューズがしっかり固定されてペダリング効率がアップするのがメリットですが、ビンディングペダル初心者や慣れないうちは違和感を持つこともあるでしょう。
クリートの固定力の柔軟性
クランクブラザーズはクリートの取り付け方向である程度左右の固定力に「遊び」を持たすことができます。また、遊びがなく足首の可動域が0でダイレクト感が向上する「ゼロフロート」というペダリングスキルの高い人向けのモデルもあり、好みに応じた使い分けが可能です。
特徴⑤脱着が簡単
固定力設定は難しい
一般的なペダルはクリートを固定するスプリングが小型のものが2つで反発力が安定せず踏み込みに大きな力が必要です。また取り外しはスプリングの強さで調整するので、固定力を弱く設定すると走行中に外れる恐れがあります。
初心者の不安も解消
クランクブラザーズのペダルは大型のものがひとつなので、反発力が一定でクリートが軽く入ります。取り外しはクリートの取り付け方で外れる角度の設定ができるため、外れやすく調整しても走行中への影響はありません。
特徴⑥スイング機構
ペダルにクリートを固定してからでも足が左右に動かせる、特殊な2重構造のクリート「スイング機構」がついています。足がペダルに完全に固定されると膝の痛みが出る人もいますが、そういった心配を軽減してくれます。
特徴⑦種類が豊富
いろいろなモデルがある
クランクブラザーズにビンディングペダルには、レース用、シクロクロスやトレイルライドにぴったりのモデル、ダウンヒルやエンデューロ向けのモデルなどさまざまシーンに適したペダルが揃っています。
おしゃれさも人気
またビンディングペダルのほか、フラットペダル、ビンディングとフラットの両面使いのペダルもラインナップされています。特にフラットペダルではおしゃれなデザイン性やカラーバリエーションの豊富さなどから人気の高いシリーズもあります。
特徴⑧メンテナンス性に優れる
一般的なビンディングペダルはベアリングなど数多くの部品によって組み立てられています。動作不良の際などはそれらを分解しチェック、必要に応じて部品の交換などを行ったのち再度組み立て直さなければならず、作業にかかる料金が高くなりがちです。クランクブラザーズのペダルは5個のパーツの交換だけで済むので、メンテナンス性がよく作業費も抑えられます。
クランクブラザーズのおすすめビンディングペダル11選
クランクブラザーズのペダルにはいろいろな種類やタイプがあり、それぞれ高い人気を誇ります。その中から特徴やメリットなどを取り上げながら、まずはビンディングペダルのおすすめモデルを紹介しましょう。
おすすめ:EGG BEATERシリーズ
EGG BEATER(エッグビーター)は、クランクブラザーズの代名詞ともされるクロスカントリーやトレイルライド向けのペダルです。本来はオフロード用ペダルとはいえ、軽量さや見た目のカッコよさやおしゃれさからロードバイク用としても人気があります。
①EGG BEATER 1
エッグビーターのエントリーモデルです。4面キャッチで最適な泥の排出ができる点や調整可能なリリースアングルが大いに支持されています。手頃な価格も人気の理由のひとつです。
②EGG BEATER 3
ステンレスのボディとスプリングと軽量さと耐久性のアップしたレーシンググレードモデルです。競技に参加するのであれば、このグレードからがおすすめです。カラーバリエーションは3色あるので、さりげなくフレームの色などとコンビネーションするのもおしゃれでしょう。
③EGG BEATER 11
エッグビーターシリーズのチタン素材を使用した最軽量ハイエンドモデルで、ゴールドのボディは高級感があります。価格は張りますが、レース志向や長く愛用したいという人にはおすすめです。
おすすめ:CANDYシリーズ
エッグビーターと並んでクランクブラザーズの人気定番モデルが「CANDY(キャンディ)」シリーズです。オールラウンダーモデルで、プラットフォーム(踏み面)がついているのが特徴です。そのためエッグビーターよりペダリングの際に力をかけやすいため、ロードバイクやクロスバイクなど舗装路メインで走るケースには重量も軽いこちらのほうがおすすめです。
①CANDY 1
オールラウンダーで、特にトレイルライドに最適なエントリーモデルです。高い耐久性と低フリクション、調整可能なリリースアングルなど、エントリーモデルながら上級モデル同等の機能を持っています。樹脂製のプラットフォームはブラックをはじめ、レッドやホワイトなど計5色のラインナップなので、フレームに合わせておしゃれを楽しむのもいいでしょう。
②CANDY 7
調整可能なトラクションパッドとペダルヒットを防ぐ形状を採用したレーシンググレードです。ステンレススチール製ボディとアルミニウムパーツが軽量かつフィット感や乗り心地、パワー伝達を最適化します。カラーには新たに流行りのオイルスリックが仲間入りしました。
③CANDY 11
チタン製のハイエンドグレードペダルです。強度は最大限アップ、重量は最低限まで減らした、高級感あふれるゴールドのレース仕様ペダルです。
おすすめ:MALLETシリーズ
ダウンヒルやエンデューロ向けのクリップレスペダルが「MALLET(マレット)」です。プラットフォーム(踏み面)が大きく、くぼみがあるので足をホールドしやすい初心者にもおすすめのペダルです。種類も多く、乗り方、使い方によって自分に適したモデルが選びやすいのもメリットです。
①MALLETE 2
耐久性の高い軽量アルミインナーボディのオールマウンテンペダルです。もちろんクランクブラザーズの大きな特徴である4面キャッチで泥の排出が最適に行われることや調整可能なリリースアングルなどの機能は他のモデルと共通です。
②MALLET E
エンデューロ用のクリップレスプラットフォームペダルです。リブ構造のボディと面取り加工のエッジがペダルヒットへの耐久性を高めています。
③MALLET DH
踏み面がくぼんでしっかり足をホールドする、ウィング部分にステンレス素材を採用したダウンヒルペダルです。本格的なダウンヒルレースモデルですが、大きな踏み面と小さめのビンディングなので、フラットペダルのようにスニーカーで乗れるのも魅力です。
おすすめ:DOUBLESHOTシリーズ
片面はビンディング、片面はフラットペダルのハイブリッドペダルです。マウンテンバイクを普段使いはフラットペダルで通勤や通学に、週末はビンディングペダルで本格的な走りを、といった使い分けができます。
①DOUBLESHOT 1
スタンダードモデルより5mm長いロングスピンドルを採用し、踏み面の自由度をアップさせた樹脂製ボディの軽量エントリーモデルです。フラット面は、グリップ力を高める成形ピンを搭載しています。
②DOUBLESHOT 3
トレイルに対応する、耐久性のあるアルミボディのハイエンドモデルです。8本の調整可能なトラクションピンで安定したペダリングを実現します。スパイクピンの取り外しができるので踏み心地の調整が可能、またリリースアングルも2パターンの調整ができます。
https://www.riteway-jp.com/pa/crankbrothers/history/