アレースプリント(Allez Sprint)とは
アレースプリント(Allez Sprint)は、スペシャライズドが展開するハイエンド・アルミロードバイクです。アレーシリーズは3モデルあり、入門者向けのSport、汎用性の高いEliteに加え、今回紹介するSprintはより競技性を追求したモデルになります。
SPECIALIZED Allez Sprintの概要
- フレーム:Specialized E5 アルミニウム
- フォーク:S-Works FACTカーボン(リムブレーキ)/Tarmac SL6カーボン(ディスクブレーキ)
- コンポーネント:SHIMANO 105
- ホイール:DT R460(リムブレーキ)/DT R470 Disc(ディスクブレーキ)
- サイズ:6種類
- 完成車価格:203,500円(リムブレーキ)/242,000円(ディスクブレーキ)(税別)
- フレームセット価格:154,000円(リム/ディスク共通)
プロの舞台でも通用するハイパフォーマンス
アレースプリントに注目が集まったのが、2019年のツアー・ダウンアンダー前哨戦のクリテリウムです。スター選手ペテル・サガンがアレースプリントのフレームで組んだバイクでレースに臨み、僅差の2位に食い込みました。アルミフレームながらカーボンバイクに劣らぬ戦いぶりで、その性能の高さを見せつけたのです。
アレースプリントの特徴
アレースプリントとは、実際のところどんなロードバイクで、何が優れているのでしょうか。まずはその特徴から解説していきましょう。
アレースプリントの特徴①独自のフレーム造形技術
アレースプリントは、アルミロードバイクでは数少ないエアロフレーム設計になっています。エアロ特有のボリュームがある翼断面形状は内部からの油圧成形によって形作られ、高い空力性能を実現しています。またスペシャライズド独自の溶接技術、D'Aluisio Smartweld Sprintは、接合部に谷間ができるように成形し、その谷間を溶接することで少ない溶接剤で高い剛性を可能にしています。
アレースプリントの特徴②高い剛性
こうした独自の技術で作られたフレームは、アルミの中でもひときわ高い剛性が得られています。同時にチェーンステーを短くしてリアの三角形部分を小さくすることで、さらに剛性を高めています。またフレームには、かつてはレース用のプロモデルにも採用された高強度なE5アルミ素材が使われており、入門者向けロードバイクというアルミのイメージを覆すものになっています。
アレースプリントの特徴③豊富な選択肢
アレースプリントが普通のアルミバイクと一線を画しているのは、その充実したラインナップです。リム・ディスク両モデル展開はもちろん、この価格帯のロードバイクで6種類ものサイズが用意されているのは魅力です。またフレームセット単品も含めると、さまざまなカラーリングや限定モデルが揃えられ、自分の個性に応じて選べるのも嬉しいところです。
アレースプリントのインプレ
ではそんなアレースプリントの、ロードバイクとしての評判はどうなのでしょうか。いくつかのレビューやインプレを参考にすると、このバイクの性格がはっきりとわかります。
インプレ①鋭い加速と高い巡航性
どのインプレでも高い評判なのが、ペダルを踏み込んだ時の反応の良さ、加速の鋭さ、平地での高い巡航性です。もともとアルミは踏んだ時のダイレクトな反応が特徴ですが、アレースプリントは高い剛性とエアロフレームの空力のおかげで、よりそうした強みが発揮されます。多少の勾配ならスムーズに登れるというレビューもあり、激坂や本格的なヒルクライムでない限り、登りもこなせるようです。
インプレ②優れたハンドリング
さらにこのバイクは、ハンドルのコントロール性に優れており、下りやコーナーでの安定感が高いのも魅力の一つです。フロントフォークにはプロ用モデル、S-Works FACTカーボンフォークが使われており、より高い剛性と振動吸収性、早いレスポンスを可能にしています。制動性の高いディスクブレーキなら、剛性と安定性がさらに高いものになります。
インプレ③ハイレベルなレースマシン
このようにアルミフレームの中でも高い基本性能を備えたアレースプリントは、クリテリウムなどの平坦系レースやゴールスプリントでその能力が存分に発揮されます。ホイールやパーツしだいでカーボンバイクに勝るとも劣らない走りができるので、多くのホビーレーサーやトライアスリートにも愛用されています。反面、乗り心地はやや硬めの印象で、ロングライドなど快適性を求める走りには不向きだそうです。
まとめ
スペシャライズドが誇るアルミロードバイク、アレースプリントについて、特徴やインプレを紹介してきました。アルミ=入門者向け、そんな先入観が当てはまらないハイレベルなバイクが、これだけの低価格で手に入るのですから、選択肢に含まない理由はありません。我こそはと思う平坦自慢のスプリンターなら、ぜひ乗っていただきたい一台と言えるでしょう。
出典:https://www.specialized-onlinestore.jp/shop/g/g90020-5149/