ネックスピーカーとは?
ネックスピーカーはこの2~3年で普及したウェアラブル機器の一つです。U字の馬蹄形をした本体を首にかけ、スマホや再生機器からBluetoothで接続して鎖骨付近のスピーカーから音が流れるしくみです。従来のイヤホンやヘッドホンと違い、スピーカーが外に開いているので耳をふさぐことはありません。そしてこの風変わりなウェアラブル機器は、いま多くのサイクリストの注目の的なのです。
自転車でのヘッドホンの危険性
ふだん屋外で音楽を楽しむならヘッドホンは欠かせませんが、自転車となれば話は別です。両耳を完全にふさいで音楽を聴くことで周りの音が聞こえなくなり、注意力も削がれるため事故の危険性は非常に高くなります。道路交通法では危険を防止し安全のため必要な措置をとらなければならないと定められており、明記はされていなくてもヘッドホンの違法性は高いと言わざるを得ません。
地域によっては明確に違法となることも
条例により自転車走行中のヘッドホンを明確に禁止している都道府県も多く、中には片耳イヤホンも禁止の自治体もあります。自治体によって違いはあるものの、自転車に乗ってのヘッドホンは違法であり、何より危険であるという認識を持ちましょう。
自転車で音楽を楽しむには
とはいえ通勤などでの長時間のライドは時に退屈になりがちで、自転車に乗りながら音楽を聴きたくなる人が多いのも確かです。運転中のスマホ操作は禁止なので、ニュースや交通情報、天気予報を知るためラジオを聴きたい人もいるでしょう。サイクリストにとってもお気に入りの音楽環境でライドを楽しみたいという需要は大きいのです。
自転車で使える音楽グッズ:ポータブルスピーカー
自転車で音楽を楽しむ方法として、ワイヤレスで接続できる小型のポータブルスピーカーがあります。ハンドルに下げたり取り付けたり、ボトルケージに差し込んだりして使います。ただしスピーカーが完全に開放されているので音漏れが大きく、流している音が周りにはっきり聞こえてしまうため街中での使用には向きません。
骨伝導ヘッドホン
骨伝導ヘッドホンは、こめかみ付近の骨に振動を与え、耳の中の蝸牛に波を伝えることで音を聴くしくみです。耳をふさがずに周りの音が聞こえながらも音楽を楽しめるため利用者が増えています。難点はわずかながら音漏れがあること、最近は改善されつつありますが音質がやや劣ることです。また人によっては着け心地に違和感をおぼえたり、長時間の振動により疲労を感じたりすることもあります。
自転車と相性がいいネックスピーカー
ネックスピーカーはこれら2つのデメリットを解消する便利なウェアラブル機器です。ネックスピーカーには次のような特徴があるため、自転車で安全、快適かつ合法的に音楽を楽しむのに適している製品であるといえます。
ネックスピーカーの利点
- 耳をふさがない・近すぎない
周囲の音を遮断せず、適度な距離で音楽を聴ける - スピーカーの向き
自分の顔の方を向いているので音漏れを最小限に抑え、小さい音量でもしっかり音楽が聴ける - 安定した首掛け型
体の動きを妨げず、リュックやヘルメット、アイウェアに干渉しない
ネックスピーカーの人気ランキング9選
ネックスピーカーはオーディオメーカーを中心に多くの製品があり、屋外でも聴きやすい高音質な製品やコンパクトで軽量なタイプが特に自転車向きです。その中から人気の高いおすすめ商品をランキング形式で紹介していきましょう。
おすすめ第9位:BOSE SOUNDWEAR COMPANION SPEAKER
BOSE SOUNDWEAR コンパニオンスピーカー
参考価格: 19,120円
重量 | 260g |
通信規格 | Bluetooth(バージョン不明) |
稼働時間 | 12時間 |
防水性能 | IPX4 |
BOSEといえばオーディオ機器のトップブランドとして有名です。専用アプリで操作性も良く、4色展開の交換用カバーは耐久性にも優れます。260gの重さは長時間のサイクリングにはやや厳しいですが、深みのある低音を実現するウェーブガイドテクノロジーは音にこだわる方には気になるところです。2021年現在は生産を終了していますので、BOSEファンは早めに手に入れましょう。
おすすめ第8位:サンワダイレクト 400-SP085
サンワダイレクト 400-SP085
参考価格: 5,980円
重量 | 175g |
通信規格 | Bluetooth5.0 |
稼働時間 | 10時間 |
防水性能 | IPX5 |
オフィス用品メーカー、サンワサプライが展開するコストパフォーマンスに優れたネックスピーカーです。重さと大きさでやや劣るものの、短時間の使用なら自転車でも問題ないスペックです。通信品質も安定し、防水性能も日常の生活防水に耐えることができます。
おすすめ第7位:Bluenin BBH-939ネックスピーカー
Bluenin BBH-939
参考価格: 3,499円
重量 | 90g |
通信規格 | Bluetooth5.0 |
稼働時間 | 15時間 |
防水性能 | IPX4 |
軽さ、途切れにくさ、稼働時間のバランスに優れ、高い音質で再生するapt-Xコーデックにも対応。生活防水性能もあり、汗や雨程度なら全く気にすることなく使えます。特に3,000円台という低価格は魅力的で、はじめてのネックスピーカーにおすすめの一台といえるでしょう。
おすすめ第6位:doltech 929sウェアラブルネックスピーカー
doltech 929s
参考価格: 3,499円
重量 | 90g |
通信規格 | Bluetooth5.0 |
稼働時間 | 15時間 |
防水性能 | IPX4 |
こちらもコストパフォーマンスに優れた初心者向けネックスピーカーで、外観デザインの違い以外は性能、価格ともBluenin BBH-939とほぼ互角です。ソフトタッチシリコンを使ったフレキシブルネックで首への当たりが優しく、長時間自転車に乗る方におすすめです。
おすすめ第5位:JVC NAGARAKU SP-A7WT-B
JVC NAGARAKU SP-A7WT-B
参考価格: 12,000円
重量 | 83g |
通信規格 | Bluetooth4.1 |
稼働時間 | 15時間 |
防水性能 | IPX4 |
JVCは音響機器メーカーとして定評のあるブランドです。価格はやや割高になりますが信頼の高い性能と音質のよさは外せません。重さも83gと軽量で、スマホ音声アシスタントなどネックスピーカーのトレンドになっている機能もしっかりと備えています。
おすすめ第4位:audio-technica AT-NSP300BT
audio-technica AT-NSP300BT
参考価格: 9,560円
重量 | 75g |
通信規格 | Bluetooth5.0 |
稼働時間 | 13時間 |
防水性能 | IPX2 |
audio-technicaといえばヘッドホンの分野で揺るぎない地位を誇るブランドです。この製品の一番の特徴は最大音量制限機能で、テレワークやオンライン学習などで耳への負担がかからない設計になっています。屋外での音漏れが気になる方にもうれしい機能といえるでしょう。75gという軽さも全商品の中で最軽量を誇ります。
おすすめ第3位:Bluenin BBH-938 blue wave Pro1
Bluenin BBH-938 blue wave Pro1
参考価格: 2,999円
重量 | 90g |
通信規格 | Bluetooth5.0 |
稼働時間 | 15時間 |
防水性能 | IPX7 |
こちらはヘッドホンを内蔵したタイプで、自転車ではネックスピーカー、音漏れの気になる場所ではヘッドホンと使い分けができます。防水性能が高いのも特徴で、水に落としてもほとんどの場合浸水することはありません。価格もとてもお手ごろなので、初めての方でも気軽に購入することができるでしょう。
おすすめ第2位:KENWOOD CAX-NS1BT
KENWOOD CAX-NS1BT
参考価格: 10,498円
重量 | 90g |
通信規格 | Bluetooth4.1 |
稼働時間 | 20時間 |
防水性能 | なし |
KENWOODは長年にわたり日本のオーディオ市場を支えてきたトップブランドです。安心の音質に加え、パッシブラジエーターで下から響く低音も臨場感があります。最大20時間という稼働時間を誇り、一日中のライドでも音楽を楽しむことができます。
おすすめ第1位:SHARP AQUOSサウンドパートナーAN-SS2
重量 | 88g |
通信規格 | Bluetooth5.0 |
稼働時間 | 16時間 |
防水性能 | IPX4 |
おなじみの家電メーカー、シャープが発売するネックスピーカーの新型モデルです。テレビ視聴に最適化されていますが、高いレベルでバランスのとれた性能はアウトドアでも活躍します。独自のクリアボイス機能はニュースやドラマなどで人の声を聴きやすくするもので、自転車でラジオを楽しみたい方にはうってつけです。