チェーンの汚れはロードバイクの大敵
セルフメンテナンスのすすめ
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車は、メンテナンスが非常に重要です。定期的にサイクルショップに持ち込んで、しっかり整備などをしてもらうのも、もちろんいいのですが、日常的なメンテナンスも大切です。自分自身で行なうメンテナンスを「セルフメンテナンス」といいます。
チェーンの注油も重要
スポーツバイクオーナーなら、セルフメンテナンスのいくつかはぜひマスターしておきたいものです。実際に多くの人が実践している重要なセルフメンテナンスのひとつとして、チェーンへの注油が挙げられます。
オイルはロードバイクの「血液」
チェーンへの注油は、ロードバイクなどの性能を維持するために非常に重要です。注油するオイルによって走りの質が左右されることもあるので、手軽でお金の掛からないチューンアップといわれるほどです。
チェーンの汚れは避けられない
しかし、チェーン注油の際に注意しなければならないのが、チェーンの汚れです。屋外を走っていると、チェーンにほこりや排気ガスのススが付着します。また、チェーンが削れてその鉄粉がチェーンの表面につくこともあります。さらに、オイルは走っているうちに少しずつ減っていきます。こういった状態が「チェーンの汚れ」です。
チェーンの汚れの弊害
チェーンが汚れると、ほこりや鉄粉がチェーンの内部に入ってチェーンだけでなく、チェーンやスプロケット、クランク、プーリーなどにも悪影響を及ぼし、さらに自転車自体にもダメージを与えてしまいます。汚れたチェーンは、真っ黒で見た目がよくない、カッコ悪いだけではないのです。
チェーンクリーナーの選び方
チェーンクリーナは「スプレー」「液体」「泡」の3タイプに大別できます。それぞれの特徴を認識したうえで、自分にあったものを選ぶことが大切です。選び方のポイントをチェックしていきましょう。
スプレータイプの特徴
スプレータイプの特徴は、手軽でしっかりと汚れが落とせるのがメリットです。スプロケットなどのパーツにもシュッと一吹き、あとはウェスで拭き取るだけです。注意点は、スプレーが周りに飛び散らないようにすることです。特にブレーキ周りについてしまうとブレーキが効かなくなる恐れもあります。
液体タイプの特徴
液体タイプの特徴は、しつこく頑固でこびりついたような汚れには、液体タイプがおすすめです。チェーンを外して洗浄すればさらに効果的です。チェーン洗浄器のディグリーザーとしても使用できます。
泡タイプの特徴
頑固な汚れには少し物足りませんが、手軽で簡単にクリーニングしたいなら泡タイプがいいでしょう。チェーン以外にもフレームやホイール、ハンドルなどさまざまな部分にも使用できます。水洗いがいらないので水の用意できない場所での作業にぴったりです。