クラウンレースとは
別名「下玉押し」とも呼ばれるクラウンレースは、金属製の円形のパーツのことです。自転車のフォークを交換するときなどに、一緒に交換する必要があります。素材としては、アルミ製のものが多いです。
クラウンレースの特徴
クラウンレースには、2つの種類があります。フォークのつなぎ目に押し込んで圧入するタイプのものと、打ち付けて通すだけのタイプのものの2種類です。打ち付けて通すだけのタイプのものは、スライドハンマーとも呼ばれます。また、基本的にはアルミ製の金属で途切れのない円形のパーツなのですが、はめ込みやすいように一箇所切れ目が入っているものもあります。
クラウンレースの役割
クラウンレースは、自転車のヘッドパーツの一つで、フォークコラムの根元につける部品です。クラウンレースを取り付けることで、ベアリングとフォークとの隙間をなくし、フォークがガタつくのを防ぐ役割を果たします。
クラウンレースの交換方法
クラウンレースは、かなりマニアックなパーツになるので、自転車専門店でもなかなか交換してくれるお店は少ないようです。そのため、自分で専用工具を購入するか自作して交換する人が多いパーツです。クラウンレースの交換は、フォークのステム部分に圧入して行います。
クラウンレースの交換方法①専用工具を揃える
クラウンレースの交換には、クラウンレースの規格に合った鉄パイプと鉄ハンマーが必要になります。ただ、クラウンレースはそう頻繁に交換するものではないので、鉄パイプの代わりに、塩ビパイプで代用することができます。クラウンレース交換の専用工具であるクラウンレースインストーラーはただの鉄パイプと同様です。
塩ビパイプの規格は?
- クラウンレースの規格にもよりますが、VP30(内径44mm外形48mm)の規格の塩ビパイプが大概使えます。
クラウンインストーラーの特徴
- 塩ビパイプでも代用できますが、クラウンインストーラーの特徴は、先端が円錐状になっている点です。先端を円錐状にすることで、ハンマーで叩いたときにクラウンレースに力が均一に伝わるので圧入しやすいのです。
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クラウンレースの交換方法②クラウンレースをステムに圧入する
まずはクラウンレースに潤滑剤を塗っておきます。そして、フォークコラムにクラウンレースを通して、その上からクラウンレースインストーラーをセットします。そしてクラウンレースインストーラーを上から鉄ハンマーで打ち付けてクラウンレースを押し込んでいきます。ハンマーを使わずに、クラウンレースインストーラーが下になるように持ち、地面に打ち付けるという方法もありますが、フォークがカーボンなどの繊細な素材でできている場合、曲がってしまうこともあるので注意が必要です。
まとめ
クラウンレースは、とても単純な構造で、クラウンレースを交換することも手順は簡単です。しかし、圧入するという作業が大変で、なかなか圧入されていかないということもあります。力も必要なので、カーボンなどの素材のフレームだと曲がってしまうこともあるので、クラウンレースを交換する際は注意してください。